刀語 第三話 千刀・ツルギ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1823
感想 : 125
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062836197

作品紹介・あらすじ

西尾維新×竹が放つ、待ってました!の時代活劇絵巻!
千刀 vs.無刀!

「俺は刀だからな――。とがめ以外のためには、心も身体も、動かないさ」
無刀の剣士・鑢七花(やすりしちか)と野心を秘めた奇策士・とがめは、出雲の国は三途神社へ辿り着く!伝説の刀鍛冶・四季崎記紀が完成させた“刀”は12本――残るは10本!“千本で一本”なる千刀(セントウ)・ツルギの秘密とは!?刀語、第3話の対戦相手は、三途神社を束ねる敦賀迷彩!
衝撃の12ヵ月連続刊行企画“大河ノベル”第3弾!

西尾維新が挑む時代活劇!こんな物語を待っていた!!

感想・レビュー・書評

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  • 前作よりも人の心に焦点を当てたストーリー展開だった
    敦賀迷彩、とがめ、黒巫女 それぞれの心情を野暮ったくなくさらりと書いてあってやはり読みやすかった
    全12巻のうちの3巻目、起承転結でいったら「起」の終わりといった感じで少しずつ後の話の重要な含みをちらほら見せているのだろうか

    なんにしてもさくっと読めて面白い
    面白いがお金が無い

  • 冒頭の「この歴史が間違っている」というのは四季崎記紀の言葉かな?
    過去に転生した未来人的な言葉に思えたけども。

    場所は出雲で敵は千刀流の敦賀迷彩とまにわにの白鷺。

    それが人であれば心理戦は通じたのかもしれないけれど、
    彼は刀だったため通じなかった。というお話。

  • 今回は虚刀流対千刀流。
    見応えある決闘だった。
    雑木林のシーンの挿絵が最高だった。
    次々に魅力的な敵キャラが出てくるから、それらに愛着が湧けば湧くほど七花の葛藤の無さが怖くなってくる。
    終始ほのぼのムードだけど、しっかり命のやりとりなんだよな...。

  • 再読。今回は「千本で一本」という定義を持つ千刀・ツルギを所有する敦賀迷彩が相手。今作も七花は相変わらず一本の刀として迷彩と戦った訳だが敦賀迷彩の心情やらバックボーンやらを一切慮る事なく戦い抜いていた。再読だからこそわかる事だけれどそんな七花がこれから先どんどん人間くさくなっていくのが楽しみである。しかしまにわにの忍者たちは本当に良い意味で好感の持てるかませ犬だなぁ。

  • 2019年43冊目。このシリーズは敵キャラが魅力的。敦賀迷彩は勿論、無事かませ化が決まった真庭忍軍しかり。対比的に七花の異常性を浮き彫りにさせるのも巧い。千刀を生かした戦闘もイカしてる。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    今回は七花が特異な感性を持った人間であることが改めて判明した。ただ、その特異な感性があまりにも自然であるために普通に読んでいる分にはほとんど気がつけない。
    それが最後の敦賀迷彩との対決で実証されたと思う。
    それにしても四季崎記紀の変体刀の毒は薬になるのだろうか?三途神社の状態自体がかなり特殊な状態になっていたように思う。
    次は問題回だけど、小説ではどんな感じでかかれているのだろうか。

  • ちょっと、西尾らしい空気がしてきたかな。
    ただ、それを言ってしまっては、大概の時代小説の主人公に当てはまってしまいそうな気がするけれど。
    前の 2 冊はどうあれ、これのアニメ化はちょっと気持ち的にしんどいかなぁ。
    良くも悪くも、主人公について行けるかどうかのふるい的一冊ですね。

  • 刀の毒というファンタジーをさらに利用するというのがすごいなーと思った。
    コミカルに話が進んで行きますが、同時にシリアスになっていく。

  • いくらでも替えが利く、恐るべき消耗品としての刀 ー 千刀『鎩』。
    【数量】に重きを置いた刀。三途神社の長にして千刀流十二代目当主、敦賀迷彩が所有。
    地の利を生かした千人で闘うのではなく、地の利を生かした千本で挑む闘い方が印象的。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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