刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)
- 講談社 (2007年12月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062836524
感想・レビュー・書評
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評価をつけるとしたら1巻は迷わず★2つ、2巻も(0にするかどうか)迷った末に★1つにしますが、散々目を滑らされたメタフィクションという名の楽屋裏ネタも巻を追うごとに消えていったし、最終巻の怒濤のフラグ回収は正直燃えたぎったので★4つで。
記紀さん微刀モデルの人との馴れ初めお願いします(多分娘とかいうオチな気がしなくもないけど)とかまさかあの会話を寸分違わずリフレインするとは思わなかったとか色々あるけど、真相を知ってから振り返ってみればあの数々のメタ描写にも意味が……いや、ない。あれはない。確実にない。
その後のあれこれやら軽く触れられただけで謎のまま終わったこと(七花のお母さん死亡の真相)やらも気になるけれど、綺麗に終わったなと思います。お疲れ様、1,2巻を読んだ私!(あそこが一番の難所だったと断言する)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
12巻分の2巻分ぐらいはあらすじだけで構成されていたのではないかと。最後は地味なオールスター。整理しなおして上下巻ぐらいにまとめなおせばいいんじゃないかな。作者も手直ししたいだろうし
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最終巻。
なって欲しくなかった展開。
しかし、面白かった。 -
とがめが刺されてさあどうなる~っと続きを期待して読んだら
とがめがあっさり死んじゃってショック!!
とがめの潔さや自分に復讐についての割り切り方がすごく好きで読んでたのに、、、
でも最後の
自分の気持ちすら復讐に利用するつもりだった
七花への気持ちも利用するつもりだったからそうならなくてよかった
という一言にはやられた
「そなたに惚れてもいいか」
のセリフも好きだ~
七花を好きだけど自分が裏切るのをわかってて刀集めが終わった後の夢を語るとがめが切なすぎると思った
ただなんで七花は否定姫と旅しちゃうかな~と思う -
完了形変体刀「鑢」はこんなにも強かった。十二巻はそんなくだりでした。本当にチートな戦い方でしたがそれが西尾さんの戦い方な気がします。
七花ととがめ。とがめと否定姫。その関係性は西尾さんらしくかわいらしいものでした。ちぇりおっ!惚れてもよいか、というのも、七花を無視して自分勝手なものとしても、偽りない好意だと思います。偽りない、「愛」に準ずる信頼に値するものですね。
四季崎の一族の目的が曖昧で少しわかりずらい、というよりは私の理解力のせいですが、四季崎一族が目的としたのは歴史の「破壊」であり「改竄」で、それを行わなければ千年後には日本という国が他国に蹂躙されるのを回避するため、というのを一例とするなら、その結果はわからないにしろ、四季崎一族も「未来」という現実が見るがゆえに、我武者羅に変えていこうとした結果だったのではないか、とも考えられますね。
そのために「本来あるべきではない天才や凍空」を生み出してしまった、といってはいるけれどそれは四季崎一族が見ただけのものであって、「本来あるべきではない」という認識ですら確定的なものではないと思います。至極当然のものとして誕生した存在である。でもそんなことを言ったら破綻してしまいますね。せっかく西尾さんが作った物語である歴史を。
とがめがいなくなってしまったのはとても悲しかったけど、七花が城攻をした理由が少し説明不足な気がします。死ぬため?それとも四季崎一族の目的や、共感覚からか?どうであれとがめの復讐の最終目的が尾張であったなら、あえてそこを選んだ理由に一切関わらないとは言い切れないなあと勝手に思いたいものですね。
12巻の長さは私には結構な大仕事でした……。先を読めない展開に西尾さんの敬意と物語の収拾に感慨を抱きつつ全巻読了。 -
【ネタバレ】
このラストはどうなのでしょうか。七花がとがめのために立ち上がるのはわかります。で、最強だってのもいいでしょう。だからといってとがめとライバルだった(とがめの死を命じた)否定姫とともに旅をするのは・・・違う気が。最終巻らしくこれまでにでてきたキャラクターたちのその後を見ることができます。 -
2010年4月2日
とがめさん。。
しかし終わり方は好き。 -
零崎完結編4冊同時刊行したやつを買えなくて悔しかったので、とちゅうでほったらかしにしていたこっちを読了してやったんだぜ。
冒頭にすっごく驚かされたし、読めばふむふむと感動もするけど、特に気に入ったってほどのことはないです。
地の文のメタなネタ(死亡フラグに言及したり、小説であることを俯瞰しているような言い回しってゆーかそーいうの)も、わかるけどそんなには笑えなかったかも。
まあ、借りて読んだものですし、一冊20分もあれば読めるし、お金も時間も無駄にしたわけではないのでこれはこれで。 -
十二巻。楽しく読ませてもらいました。良かった。ラストも納得。読後感も良い!うん。うまいなー。
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とがめが死ぬのは刀語を読み始める前から知っていたんだけど、やっぱりショック……。変われなかったとがめにとって、あそこで死ねたことが幸せだったのかもしれないが、できれば刀集めの後も仲良く暮らして欲しかった。
七花がとがめの意志を継いで戦うのではなく、死ぬために尾張幕府に挑むのは、なるほどって感じ。復讐よりしっくりくる理由だった。
十一人衆との戦いでは、制限なしの七花が強すぎてギャグみたいになってた印象(実際アホかって奴もいたけど)。
皿場には同情せざるを得ないな……
最後、否定姫と旅してるのが意外だったけど、自分的にはアリかな~
いい終わり方だったと思います。
七花!「ちぇりお!」を間違った意味で流行らせるんだ!!