- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062837583
感想・レビュー・書評
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神作
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西尾維新の<物語シリーズ>第5作。『猫物語(黒)』に続き、羽川翼の物語。これまでのシリーズは全て、阿良々木暦の視点で語られてきたが、今作は羽川の視点で描かれている。
「いつもの朝、いつもの通学路。そこで彼女は"虎"の怪異に遭遇する。それが自身の"白さ"の理由を知るきっかけとなる―――。」
暦が惹かれ、忍野が不気味がった、羽川翼の"無垢さ"の真相が語られる回。前作『猫物語(黒)』とは白・黒と対になっている感じがするが、実際の内容はそうでもなく、時系列的にも「黒」が過去のエピソードとなっているのに対し、本作「白」は最新のエピソードとなっている。
真相を知った羽川が、自身の分身とも言える怪異"ブラック羽川"に宛てた手紙の内容が綴られる場面が、個人的に本作で一番好きなシーン。自身と向き合う決意を綴った内容は勿論のこと、手紙の最後を「草々不一」で締めるところで、彼女らしさと溢れる想いがよく伝わってくる。これは、一語一語に意味を込める西尾維新らしさが窺える良き結び。 -
物語シリーズで1番好きな巻。
結局阿良々木くんが好き、という羽川さんが本当に好きなのか?と迷い、うんやっぱり好きなんだ、と戻ってくるだけの話なんだけども、なんともその他人からみたら遠回り(彼女は足踏みと言っていたな)な行為がとても重要で尊い。
彼女はそういった遠回り…………野生として生きること、汚れることをしてこなかったわけだから、盛大な遠回りであり迷子でありをしてくれてとてもよかった。
やっぱり告白のシーンが1番好きかな。
今はこの作品の冒頭部分で語られていたシャーロック・ホームズの「白面の騎士」が読みたくてシャーロック・ホームズを読破中。 -
シリーズ作品で1番好きかも
羽川さん推しってのもあるけど、「自分のネガティブな感情と向き合う」は現代社会の我々にも通じる部分が大きいなと感じました。 -
珍しく、羽川が語り人のお話
阿良々木暦は殆ど出てこなくて、かなり新鮮な話筋
読み終わったときのスッキリ感がけっこう高めでした。 -
戦場ヶ原さんのキャラが強過ぎてよくある女子会にならない所が好きです。羽川さんが怪異を通して自分と向き合う時期がもう少し早ければ、近年稀に見る負けヒロインにならなかったのでは無いかと思うと切な過ぎる。
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(2021-05-25)
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ガハラ父がとっても好きだなぁってなりました。
アニメで見た時はそんなに思わなかったけど、これを読むと羽川さんの異常さがよく分かりました。
と同時に羽川さんが好きになりました^^*
戦場ヶ原さんと羽川さんの絡みが面白いというのもおすすめポイントです!