- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062837583
感想・レビュー・書評
-
読み始めて驚いたのが、暦視点でなく羽川視点だったことです。
びっくりです。なんか騙された感じです。新章と銘打っていたので何が変わったのかと思ってはいたのですが・・・。
でも、新鮮で楽しかったです。前回までの、前半は雑談ばっかりとかではなく、全てが内容に直接絡んでいたのもよかったと思います。でも、雑談があまりなかったのも寂しかったり。
それを踏まえての★4です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
暦視点じゃないなんでなんだかなぁと思いながら読んだのですが、ぶっちゃけ新鮮でとてもよかったです。
主人公がいないときのサブキャラの絡みが見れるなんてなんかお得(笑)
彼が何をしていたのかはおいおい語られるのでしょうが、とりあえずかっこよくピンチに現れてただただかっこよかっただけでしたね。
色々な気持ちを切り離さなければ生きれなかった、羽川のこれまでの人生が重すぎたけど、これからはいいことあればいいなと思います。 -
『黒』の方で、羽川さんのこれまで語られなかった話は全部語られたので、
『白』って何やるんだ?! と思っていたけれど…新章突入でしたw
今回は羽川&戦場ヶ原メイン。
阿良々木くんは登場の仕方がヒーローすぎるw -
暦は裏でなにと闘っていたのか気になるところ。本物で白々しい羽川が初めて自分とむきあう。泣いたことがないといっていたが暦にふられておお泣き。人間味がでてきたね。いいところで登場の暦。心渡を使いこなしてるようで
-
私は物語シリーズが苦手だ。
煩雑な自問自答。冗長的な益体もない掛け合い。
場面描写が極めて薄く、まるで立ち話。
それが好みではなかったから。
が、これは違う!
これは羽川翼の物語。
徹頭徹尾、彼女が彼女たる所以。そしてそれを見据える物語。
実に西尾維新らしい、気持ち悪さがある。無論、良い意味で。
一見ただの理解し難いことかと思いきや、ゆったりと咀嚼すれば実に精神的というか思考的な不気味さ、グロテスクさを描かれている。
そして物語の芯が本作にはあると感じた。
テーマ。怪異の理。語り部(主人公)の有り様。不気味さ。結論。
同シリーズで私が苦手だった、掛け合いの妙に興じるあまり、肝心の物語がおざなりになる、ということもない。
やはり自問自答というか内なる問いかけをツラツラと続く場面もあるが、倦怠感を感じさせる前に、物語が進行するので気にならない。さして。
何よりなのは、作為的なキャラクター性だと少し忌避していた彼女なのだが、本作ではその特異性が実に上手く表現されていたところ。
必然性のあるキャラクター性だったのだと納得できた。
辟易していた物語シリーズだが、本作で改めて私の好きな西尾維新作品なのだと実感できた。
萎えかけてた購入意欲に火が灯された気分だ。 -
今までで一番良かったんじゃないのこれ。羽川さんカッコよすぎ。
-
主人公に何があったのかは現時点ではわからないが、それでもピンチでやはり駆けつけてくれるところはカッコいい。さすが。
-
いままでよりもなんか社会的なメッセージがあると思った。作者が意図したのかはわからない。羽川があんな風なのは間違いなく家庭環境が影響している。いままではなかなか現実味が無い怪異の原因だったしかし、今回は家庭環境っていういままでに無い理由である。そういう意味では考えさせられる内容である。