- Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062838573
感想・レビュー・書評
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休日に上・中・下巻一気読みしました。さすがにもう西尾節はおなかいっぱい。
「終」と銘打つだけあって、これまでの伏線を回収しまくり、「あの時あの人は何してたの?」的な疑問を解決し、これまで隠そうともしないラスボス臭を放っていた忍野扇の正体がようやく分かる満足な内容でした。
しかし、なにぶん最初の『化物語』が出てから10年経っているので、私の記憶力では伏線があったことすらあやふやだし、結構時系列ばらばらで語られるシリーズなので、つじつまの合ってないことを書かれても気づかずに納得しそうな気がします。
3冊の中では上巻が一番面白かったです。単に後になるほど集中力が落ちただけかもしれませんがw
久しぶりに西尾維新のミステリが読めたし、「読者への挑戦」を入れてくる辺りも、乗せられてるとは思いながらもミステリ好きの端くれとしてはにやりとしてしまいました。それにしても羽川さんはどんどんハイスペックになってしまって、もはや人間じゃないですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
期待通り
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プロットの穴が大きすぎる。
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”終物語(上)”西尾維新著 講談社BOX(2013/10発売)
・・・何かの制裁を受けるかのように、じりじりと追い詰められてきた阿良々木暦。そのカギを握る謎の少女・忍野扇との出会い、そして、阿良々木暦自身の隠された過去に迫る!(公式サイトより)
・・・主人公阿良々木暦が”友達は作らない”というスタンスをとるに至った理由になる事件等、
阿良々木の過去に迫る三編を収録。
一話目の”犯人捜しの学級会”が出色。
二話目”数学の楽しさを教える少女の目的は”、三話目”引きこもっていた母親の失踪先は”
もぼちぼち。
あと、無駄話がほぼないので話が引き締まる感じがしましたね。 -
下巻まで読み終わってから書こうと思っていたのだが、結果としてはあまりその必要無かったなと。
上中下巻の繋がりが薄いというより、よく考えたらこれ全てがシリーズの一環で、それらとの繋がりと大差無かった感じ。
まぁそんな訳であからさまに終わりに向かっているこの『終物語』の一冊目だが、終わりだって言っているのに新キャラが出る。
しかもかつてなかった様なミステリ展開が三本だ。それぞれ中々どうして面白い。真ん中がちょっと弱いかな。
時系列的には二学期に暦の過去を回想するという形。気になる過去がここで。
1つ目、オチは最近某作品で同類のを読んだばかりだったので個人的にはちょっとアレだったが、そして読みながら考えるには面倒な作業が必要になるので割愛。しかし作りは面白かった。
3つ目が一番美しかったかな。 -
阿良々木暦の昔語り。今の阿良々木暦を形作るエピソード。
数学が好きになるきっかけが載っている。
夏休みの間ずっと勉強会を開いた相手を忘れているってのは信じられない。