続・終物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062838788

感想・レビュー・書評

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  • 西尾維新の怪異シリーズ「化物語」の続編。シリーズとしては、主人公・阿良々木暦が宿敵・忍野扇との戦いに終止符を打ち、高校を卒業して完結したハズ。で、その高校卒業翌日の朝から今作は始まります。完全に後日談とはいえ、シリアスなシーンも多く、完成度は高め。エンドロールのように、これまで登場したキャラクターたちが、昔日のように、あるいは違う一面を見せながら再登場するのでファンには楽しいかと。読まなくても全然問題ないけどね。ただ、今作のテーマとアイデアは現実世界でありえたらなかなか怖いなとは思いました。この著者は文章とかテキトーにレトリックで遊びやがるから時々「マジメに文章書け」と思うけど、多作を可能にする発想力はすごいすわ。

  • 阿良々木暦の卒業後の次の日。日常。

    …だったはずが、いきなり鑑が溶け出し、吸い込まれ…
    現在の日常とは違う日常へ引きずり込まれた。

    そして、暦が見た現実は…いつもの現実ではなく。
    左右が逆転している世界。
    そんでもって、老倉育と同室で。
    決別したはずの老倉と同じ家で同じ部屋をシェアしている。
    しかも、性格は全く別人格となって。
    可憐の背は縮んでいても月日は部屋着のあわせ違いのみ。
    混乱する暦。
    レイニーデビルと化した駿河に襲われ。
    忍とのリンクが切れ。というか、忍は人になっていたし。
    余接が、助っ人として出てくる。
    21歳の真宵おねーさん。クチナワさんと化している撫子。
    6歳の翼はブラック羽川。
    混沌として、辻褄が合わなくて。
    そこで思いついたのは『神原家の檜風呂』だった。
    どうにか辿り着いた時、そこには遠江がいた。混浴。
    お陰で『直江津高校』へと辿り着けたのだが。
    その直前制服を着替えて…女子用だった。
    ついにセーラー服を着る暦。ストッキングも着用。
    これは…もう1人の暦、扇に会うために??
    keyは暦。
    実は鑑を覗き込んだとき、反射は約80%。
    後の20%はぼやけて。反射ではなく吸収。
    その吸収を、暦はやってのけてしまったのだ。
    その結果が『暦の住む街全体を引っ張り出してしまった』という。

    実は、引っ張り込んだのではなく、引っ張り出してしまったのだ。
    こよみん。実は何気にすげえ力持ってるな…
    引っ張り出されたのは、暦の残滓というか、心残りというか。
    ひっくり返した世界だったわけで。

    始終ひたぎは出て来なかったが、lastに来てお互い名前呼びになっててちょっと安心。
    相変わらずのひたぎだけど、
    『せーの』で次の物語へ・・・

    って事で、鑑文字バンバン、同音異義ガンガン使われてて私的には嬉しかった。
    読みにくいという意見も多々見られたが、私的には全然OKなのです。
    というよりも、待ち望んでたってカンジ。
    展開は…やっぱり西尾氏かなー。

    ・・・続くんだろうか?これ??
    目下、これが一番気になる要素です。

  • 「続」の名のとおり、終物語の後日談…というには早過ぎる、翌日談。
    しかも、後日談というにはハードな異世界トリップ風冒険譚(笑)。

    「読んでも読まなくてもいい」との作者のコメントのとおり、読まなくても特に問題はないし、途中ちょっと中弛みな感もあるけど、読んでたほうが『花物語』にはつながりやすい…ような気がする。

    すでに話題になっているとおり、告知ページでは「ネクスト・シーズン」として『接物語』の文字が…。
    あと、新シリーズの告知も。

    でも、個人的には、それより何より、「りすか」の続きが読みたい!
    4冊で完結って言ってたハズだから、あと1冊なのに〜…⤵︎

  • 物語シリーズ/ファイナルシーズンの最終巻とのこと。これで最後となるとなかなか寂しいとこもあるんですが、接物語の予告もありまだこのシリーズは、続くのかな。

    さておき、続・終物語なのですが時系列的には主人公:阿良々木君の卒業式の翌日のお話でした。個人的には、終の上巻に続くものと思い込んでいたのでちょっと拍子抜けしました。内容としては、エピローグなのかなたぶん。言い方は、悪いけど有っても無くても物語シリーズ自体の軸はぶれない感じ

    ー学びー
    ①間違えて、2冊買ってしまった/気をつけないと
    ②人には、見えている面と見えていない面が存在する/ちゃんと意識する
    ③ハーゲンダッツの店舗がない/普通に知らなかった

  • 前巻ではいろんな伏線を一気に回収していったけど、今回は回収できないはずだったところまで回収していきましたね!あの人出てくるとは思わなかった。
    そして西尾作品主人公のノルマも達成した阿良々木。映像化してほしい。しかし今回また映像化…というか音声化の難易度高そうだな。
    やっぱり幼馴染はいいものだ…。

  • 正直今までのシリーズでいちばん難しくて、よくわかってないところが多い。結局かがみの向こう側の世界は何を表してたんだろう……

  • 鏡の世界に行く話。「読んでも読まなくてもいい話」

  • 難しい。西尾さんの頭の中どうなってるんだろう。
    謎解きシーンに至っても頭がごちゃごちゃして
    理解に戸惑ってしまう‥
    表から裏の世界へ迷い込んでしまった!と思いきや、阿良々木くんの心残りから世界を少し変えてしまう2日間。

  • (2021-10-13)

  • 実際はまだまだ続くけど一応完結後のおまけ。

    鏡の世界に閉じ込められた阿良々木暦が矛盾なんて関係のない
    ちぐはぐな世界から脱出しようとする話。

    まあここまで来て夢オチなんてされた日には読者は黙っていられないですが。

    まっすぐ前を見て生きているような登場人物たちにも様々な思いがあって、
    そんな切り捨てられた20%を垣間見るお話でした。


    ひとまずシリーズはここまでで続きはまたどこかで。
    (長かった!)

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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