- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062838894
作品紹介・あらすじ
阿良々木暦を監視する式神童女・斧乃木余接。死体の付喪神である彼女が挑む、命がけの死闘とは!? は育ち、走りつづけて燃え盛る!
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
青春は、いたみと平和のくりかえし。
感想・レビュー・書評
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いつもの西尾維新感はあまり無かったけど、小説としてとても面白かったと思います。
ただ、いつもの西尾維新やラノベを好んでいる人からすれば読みにくいかなというのはあります。
特に老倉さんの話は、彼女の性格が出ている文章なので読むのがしんどいかも知れません。
私は今まで老倉さんが好きではなかったのですが、この物語を読んで印象が変わりました。
老倉さんも自分の事が嫌いなりに真っ当になりたいと思っているんだなぁと。
個人的にはとても好きな作品です!
あとがきの『天才と愚者』の話しが1番のお気に入りです笑詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
オイラーは、飛ばし読み。
神原は、扇との掛け合いが面白い。ノリツッコミ専用になる。
よつぎに対する月火の行動が半端ないw
結局は八九寺に手柄を取られる。 -
老倉育の章
ストーリーがなかなか進まなくて読むのがしんどかった…。
神原駿河の章
ふすまをバラすシーンがあるけど、ふすまって障子じゃないから骨組みだけじゃなくてベニヤ板見たいのも張ってあると思うんだけどどうやってバラしたんだろう?
斧乃木余接の章
この本の中でいちばん面白かった。 -
愚物語/西尾維新 #読了 10/8
老倉、神原、余接による語り
3人の愚かな少女たちの話
花物語でも思ったことだが神原が語り部になるとほんとにちゃんと考えてるんだなって思う
老倉の話が1番強烈だけど、何派?と聞かれた時の阿良々木派は鳥肌級の返しだった -
5年近く積んでた本を遂に読了。
語り部老倉、神原、余接。
物語シリーズはマンネリ感があった会話劇に苦手意識を覚えて今迄本を積んでけど、全3話のバランスが良くかなり不快無く楽しめる1冊。
個人的に老倉語り部が良過ぎて『俺が好きな西尾維新コレ!コレ〜!!!』となる。
その後に続く神原×扇の話が、老倉の話を緩和材となるように会話劇がありつつも、不快な会話劇でなく、キャラが生きてるのを感じる。
神原の語り部は花物語の時も感じたが、暦と絡まないとき意外と色んなこと考えていて慎重であり反省をする性格が『あぁ。語り部になると好き。』と想われる。
老倉回良過ぎ、神原回いいねぇ、ときての余接回。
これもかなり良い。
余接が自分で起こしたハプニングを自分でなんとかしようとする話だが、そこに対して真剣に向き合う姿勢がリアルさと、余接ちゃんらしさみたいなのが出て良い。
そんな余接ちゃんの茶番の短編で終わるかと思いきや、月火ちゃんについての深い話に絡んで来たのはお見事西尾維新場面。
暗い話を明るい話に包むやり方は西尾維新さん得意っすねえ〜〜と思わざるを得ない3話目であり、全体を通してもそういう構成になっており、天晴れ"愚物語"と。
なりけり。