トキメキ 図書館 PART2 -「図書館登校」の女の子?- (講談社青い鳥文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062853088

作品紹介・あらすじ

ステキな洋館の図書館がある小学校に転入してきた萌。土曜日に開放された図書館で、同じクラスの女の子を見かける。その子、香川成美は、教室に通えずに「図書館登校」をしている子なのだ。萌は絵のじょうずな成美を、写生遠足に誘おうとするけれど…。また、図書館には「開かずの部屋」とよばれる部屋があり、司書のひとみ先生は、なにやら秘密を持っているようで!?

感想・レビュー・書評

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  • 亡くなった人のことが自然と話題に上ることは、素敵なことだと思うんだ。
    だけど、先生、それはないよ。そんなの先生はしないよ。しちゃいけないよ。馬鹿じゃないのと思う。
    同時に、学校の先生なんてそんなものと思われているなら、とても悲しい。
    それにね、図書館登校の子だって、教室に来なくても図書館には来てたんでしょ?
    それなのに、その子が教室に来た途端に、「お休みなし」だなんて。元からお休みなんてなかったんだよ、場所が違うだけで。
    先生、根本的に間違ってるよ。

  • 【図書館本】え……? スッキリしない終わり方にとまどう。何でそこで止めるのか。
    今回見返しのあらすじを読んで、ようやく図書館話になるのかな? と思いきや、謎が置かれただけで放置プレイ。図書館登校の女の子メインな話だった。いじめ、ダメ、絶対。でも香川ちゃん強い子。お姉ちゃんも何か影がありそうで不安。ほのぼの楽しい小学校ライフな話だと思ってたのに、一筋縄ではいかない。面白い。次も楽しみ。

  • “「えっ!?」
    おねえちゃんは、はっとして、階段にいるわたしを見上げた。
    「そ、そんなとこに行かないわよ。行くわけないでしょ。……あんた、なんでそんなこときくのよ。」
    「あ、いや。遠足からの帰りにバスで通りがかったとき、おねえちゃんに似た人を見たから。」
    「あ、そう。それは、きっと、他人の空似よ。それに、同じ夕日丘学園の制服を着てたんなら、よけいにまちがいやすいってもんよ、きっと。あは、あははは……。」
    おねえちゃんは、かわいた声で笑う。
    (変なの?おねえちゃん、どうしちゃったんだろう?)
    いつもの無愛想なおねえちゃんはしゃくにさわるけど、愛想のよすぎるおねえちゃんは、それはそれで気持ちがわるいもんだと思った。”[P.178]

    お姉ちゃんが可愛くて。

    “宙は、見開いた大きな目をわたしに向ける。
    「『海くんが』って、どういうこと?なんで?おまえは、なにを知ってるんだ?」
    「あ、いえ、あの……。」
    どうしよう?
    なんていえばいいんだろう?
    黒いひとみでわたしを見つめる、宙の視線がいたい。
    わたしは、ただうろたえて、そこに突っ立ったままでいた。”[P.226]

  • 図書館の「開かずの部屋」とひとみ先生の秘密が気になる!

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著者プロフィール

京都府綾部市出身・京都市在住。『グッバイ!グランパ』で第19回福島正実記念SF童話賞大賞受賞。主な作品に「四年一組ミラクル教室」「ここは京まち、不思議まち」「トキメキ❤図書館」「もしも、この町で」シリーズ『卒業うどん』『たまたま たまちゃん―うちは食べものやさん!―』(以上講談社)『さらば、シッコザウルス』『おたんじょうび、もらったの』(共に岩崎書店)など多数。

「2019年 『はじめまして、茶道部!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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