クレヨン王国 新十二か月の旅(新装版) クレヨン王国ベストコレクション (講談社青い鳥文庫)

  • 講談社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062853897

作品紹介・あらすじ

ちらかしグセ、寝坊、うそつき、偏食……12の悪いクセを改めたクレヨン王国のシルバー王妃。飲む人の口からわがままを吸い取るという12個のカップを使い、さらに欠点をなくそうとがんばる毎日を送っています。ところがなぜか、国民の人気は下がる一方です。
 クリスマス前のある日、一年牢という、一年間は出られない巨大な迷路に落ちてしまった王妃。岩には、「12の月の橋をわたり、年の輪をつなぐことができれば、元の世界にもどれる」と書いてあります。そこで王妃は、12個のカップから抜け出した、個性的な野菜たちとともに、12か月の旅を始めるのですが……。
 クレヨン王国シリーズのうち人気の作品を選んで、新たな描き下ろしイラストでお届けする<クレヨン王国ベストコレクション>シリーズ、第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 子どものころはこの話はそこまで好きじゃなくて、たぶん十二カ月ほどわかりやすく順序良くなにかが変わるわけではないから、だと思う。十二か月よりも大人むけで、今となってはしみるのはこちらだとも感じる。欠点があっても、それがその人を輝かせるってこともあるのだ。『この花も、その花も、ありのままに色美しく』

  • お話のおもしろさや落ち着いてしまったシルバー王妃の魅力が若干パワーダウンに感じたが、「あるがままの自分」というテーマは深く、ページの途中途中で考えさせられた。
    完璧を求めるばかりでなく、欠点は長所にもなるという見方に元気が湧く。
    結局一番わがままなのは王様だよなぁw

  • 新装版、新十二か月の旅。
    折角なのでクリスマスイブに。

    前回読んだのは3年くらい前だろうか。
    ついこの間読んだ気がしたのにもう3年も経っているとは。
    それぞれの月の内容を大分忘れていたので新鮮な気持ちで楽しめた。

    王妃の12のくせと野菜たちの性格、お風呂3時間はおめかし3時間と似ているけれど、全く似ていないものばかり…。
    と思っていたら、12のくせの他にも欠点があるからそれを野菜のカップに担当してもっらのだとか。
    そういえば、そうだった。
    毎月出てくるおもちゃの動物たちのエピソードも素敵。
    12ヶ月に12の野菜に12の動物…。
    12ばかりできれい。

    おにぎりとハンバーガーの戦争終結場面の歌には感動。

    イラストは現代風になりつつも他の青い鳥文庫の作品と比べると控えめな漫画っぽさ。
    三木さんのデザインを尊重しつつ…というのも大変そう。

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著者プロフィール

名古屋市生まれ。早稲田大学文学部国文科卒業後文筆活動に入る。1956年 オール読み物新人賞受賞。1963年 モービル児童文学賞受賞。1964年 『クレヨン王国の十二か月』で第5回講談社児童文学新人賞受賞。1968年から1988年まで、自然に親しむ心をもった児童を育てる目的で学習塾を開く。
2012年逝去。主な著書に『クレヨン王国』シリーズ47タイトル、『静かに冬の物語』(以上すべて講談社刊)などがある。2012年逝去。

「2016年 『クレヨン王国黒の銀行(新装版) クレヨン王国ベストコレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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