探偵チームKZ事件ノート バレンタインは知っている (講談社青い鳥文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062853996

作品紹介・あらすじ

もうすぐやってくるバレンタインに思いをめぐらせる彩。秀明でも、「KZ」メンバーのだれにチョコをあげるのか、皆が夢中で話している。そんなある日、彩は秀明に行く途中に不良にからまれ、夜も待ち伏せされる。幸いKZメンバーに助けられ事なきを得るが、事件はそこで終わらず意外な方向に・・・。心ときめくバレンタインは大事件の予感!?

感想・レビュー・書評

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  •  砂原君の幸薄い運命が更新される…。応援したくなるけど安心感はないよね…。やっぱり最終的(?)には若武に落ち着くのだろうか。

  • ▼子供と(子供のあとを追う形で)一緒に読み進めているシリーズ。今回はバレンタインのチョコをたれにあげるのか的な他愛もない論争と、ときどき登場しては悲惨なことにばかり巻き込まれる砂原くんも混ぜた犯罪事件。

    ▼ミステリだからしょうがないのだけど、けっこう毎回ダークヘビーな犯罪に関わっている。現実に子どもがこんな探偵団はじめたら怖くて引っ越してしまいそう(笑)

  • 砂原ーーーーー!!!カッコ良すぎる!!!アーヤがチョコレートを渡すのも納得!砂原、幸せになって!!!

  • ラストの携帯電話の場面が良いなぁ
    相手が
    まさかってところから始まって
    気がついて話をやめる
    それ以上何も言わないからこそ
    その場面の雰囲気が好きだなぁ
    言わないからこその思い
    どうなっていくのかなぁと思いながらも
    どうもなっていかないからこその空気

  • 人に勇気がないと糾弾するのに、自分は塾内のヒエラルキーを気にして、KZメンバーに声かけられても逃げだすなんて。
    塾内のヒエラルキーから逃れられないのは、彼女に勇気がないから。
    でも、その勇気を出すのはとても難しいのでしょう?それを分かっているのは何より自分自身のはずなのに、なぜ他人を糾弾してしまうのか。

    なんだか本当につらい。

  • 愛川さくら名義も、住滝良名義も、もちろん藤本ひとみ名義も、すべて同一著者とお聞きしたのだけど、こんなけ書き分けてたら名義なんてどうでもええんちゃう!?

    (しかしなんで名義を分ける必要があるのか・・・?)

    こちらのシリーズも大概藤本節が強いなと思ってたけど、「シュークリーム王子」を、読むと、全然抑えてるよと思ってしまった。笑
    彩ちゃん、マジメマジメ。

    マジメなんやけど、ええ加減KZのメンバーと一緒におるところを見られたら陰口を叩かれたりするから困るっていう自分本位な理由だけで、あからさまにKZを避けるという行動はやめにしていただきたい・・・(笑)。
    これが、「シュークリーム王子」のシリーズのスズちゃんなら(いわゆるマリナ系の子なら)このくらい
    「わがままやな・・・」
    ちゅう自己主張をしてもなんとなくそんなもんかと受け入れられるけど、彩ちゃんはなあ・・・。

    わりと主体性のない子なんやから、もうそこは流されとけば・・・。(失礼やな)

    だって目の前に来て、名前も呼んでるのに無視するって・・・。
    上杉クンがキレるのもそりゃそうやろう、と、思うけど、中学生やしこんなもんなんかな・・・。

    ここは黒木クンのように、彩ちゃんのそのあたりの事情も察して、ひとめにつくところでは声をかけないっていうスマートなやり方をすべきなんかな。

    わ か ら ん わ。(どーん)

    でも今回も、そんな彩ちゃんの心理描写は少なくて、砂原を中心とした事件だけで構成されていたので、大変面白かった。
    彩ちゃん目線で語られるので、どうしても黒木クンや小塚クンが事件の真相に近づく過程というのは事後報告でしかないねんけど(笑)、このへんも大人版KZならもう少し具体的に語ってくれるんかな?

    その砂原は相変わらず不遇が続いてるな・・・。もうちょっとなんとかしてあげて。KZに入ればいいのに、そういうわけにはいかへんねんな。
    彩ちゃんも、砂原を本命になんでせえへんねやろう・・・?
    好きだというてくれる人を好きには、ならんのか・・・。スゲーな彩ちゃん。そこはちゃんと自分があるのね。笑

    そんな彩ちゃんが、
    「昔は若武のことを『ちょっといいな』と、思ってたこともあった」
    ちゅうような衝撃の告白をして、

    「マジでか――!!」

    と、思う反面

    「そうよね」

    とも、思ってしまった。だって私がコバルト文庫で読んでた「友愛クエスト」のときは、彩ちゃんは若武のことを好きそうやったよ。
    ちゅうか時代的にそういう展開になるよね。

    今ならそうはならんのよね~。
    そらもう上杉クンか、せいぜい黒木クン。基本的に「影のあるちょっとめんどくさい子」がもてるよね。
    この子、何かあるよね、って子がもてる。

    (ちなみに私はそういうのはタイプ外なので、小塚クンが好きです)

    (今回の、切羽詰まって彩ちゃんを怖い顔で睨む小塚クンにキュンときた)

    あとは、KZ内のカップリングを期待しつつ見守る立ち位置ね・・・。(でた)

    藤本氏に限ってはBLは御座いませんけどもね。この人のキャラでBLを想像したらあかんような気がして、想像すらできませんけどね・・・。


    バレンタインというイベントをスルーするのが寂しいから、誰かにあげたいっていう彩ちゃんは本末転倒やなと思った・・・。
    まあ、でも、そんなもんか・・・。
    友チョコですらなく、自分チョコになってしまってる昨今から考えると、彩ちゃんのほうがまだ枯れてない気もする。

    (2017.04.09)

  • 砂原くんがまた出てきます。
    幸せになって欲しいのに、またこういう感じなのね。。。

    駅の掲示板での一件は、ええっ?!と思ったけど、人を信じることは難しいけど大切なことですね。

  • 順番が前後してますが、久々のKZ。
    以前にも書いてましたが、子供向けレーベルに
    移行したゆえと言うかの改悪が
    鼻につく感触もありました。
    ハードな展開の割に、後始末や登場人物の
    事件後の気持ちが丸投げな感じで、
    無責任な感じを感じないでもないです。
    むしろ、子供だからこそそこを大切にして
    ほしいので嫌というか。

    特に、今回もキーになっていた人物に関しては
    事件のために翻弄されてるような。
    KZ以外のキャラが関わるには巻き込まれるか
    首を突っ込むか張本人しかないとはいえ。

    続刊が次々出るのは嬉しい反面、旧作の魅力であった
    彩ちゃん達の多感な思春期ごころも
    しっかり織り交ぜてほしいところ。

    おまけでこの本は刊行が続いたからか絵師様が
    中は違う方ですが、こちらもなかなか可愛いです^_^

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著者プロフィール

千葉県生まれ。大学では心理学を専攻。ゲームとまんがを愛する東京都在住の小説家。性格はポジティブで楽天的。趣味は、日本中の神社や寺の「御朱印集め」。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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