全裸男と柴犬男 警視庁生活安全部遊撃捜査班 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062867658

作品紹介・あらすじ

マンションに帰宅した智宏が居間へのドアを開くと、そこに全裸の男が立っていた。
そいつは煙草を斜に咥えたまま、智宏を見てきょとんと言った。
「お前、誰?」
 智宏は、絶叫した。
「お前が、誰だ―――っ!!」

霊感0の鈍感刑事・石田智宏は、突然の辞令に従い、警視庁の超常現象対策部署・通称遊撃捜査班に異動することに! だがそこで待っていたのは、マンションに幽体離脱して(なぜか全裸で!)現れた、特別捜査官・神瀬京介を始め、あまりにも個性的なメンバーで…!?

感想・レビュー・書評

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  • 霊感ゼロのトモくんがその霊感皆無な体質をかわれて
    超常現象対策部署の遊撃捜査班に配属される。

    常識では計り知れない事件を扱う謎の部署。
    そのメンバーの個性的で魅力的なのは、いつもの香月さんの
    シリーズの通り、今回も健在♡

    霊感のある特別捜査官、京介。
    オネェ言葉のキャリア組警視、誠一郎さん。
    かわいい無表情テルちゃん。
    唯一普通の人と思えば、人生いろいろなジョーさん[笑]

    遊撃のみんながランチに行くカフェ「ガーデン」
    小さなシャンデリアやステンドグラスが光を受けて
    キラキラしている落ち着いた店内もステキだし、それにも増して
    カフェにぽっかりと広がる庭!
    緑が溢れ、花が咲き、蝶が飛んでるなんて!!!!!!!
    大きな瓶の中にはメダカが♡
    そんな素敵なカフェで食べられるお料理の数々が
    いつものようにおいしそうな説明盛りだくさんで
    読むほどにお腹が空いてくる!

    テンポの良さと、登場人物の魅力で今回も
    おもしろそうなシリーズに今から続編が楽しみっ。

    でも、起きる事件はやりきれない事件も…。
    香月さんの書く心が痛む苦しい悲しみ、切なさは
    ほんとに胸をえぐるようで辛い。
    光のないところに希望を見出すのは簡単なことじゃないけど、
    でも、諦めない心が1つでも何かを救う結果になるかもしれないと
    綺麗事だけでは語れない現実にある闇を考えさせられる話。

    悲しみや苦しみは忘れられることでも、そうそう消えることでもない。
    でも、私も実際今自分がそんな苦しみの真っ只中で思うように
    京介たちも、なかったことになるんじゃないけど
    がんばって切り替えていく姿がうれしかった。

    "苦しみや悲しみは、心のそういう専門の場所へ置いておいて、
    とりあえずうまい飯を食おう。それで、明日への力がわく。"

    物事簡単にはいかないことばかりだけど、極論
    底まで落ちてしまうと、「食べる」ことがいかに活力で
    パワーになるかをほんとに実感する。
    私もおいしい物を食べよう!!!

    長く続くシリーズの1つになってくれるといいな[*Ü*]

  • 面白かったです。読んでいて楽しいテンポの小説だと思いました。登場人物が個性的で魅力的。また、心霊が絡んだ事件という発想が、個人的にツボでした。次作が楽しみ。

  • 妖怪アパートの幽雅な日常を読んで、コレ好きーっ!!っという方は、是非、躊躇なく読んでいただきたいです。
    しかも、関連人物が何気に…っと、おっとアブナイ…もごもご。。。ε-(´∀`; )
    続きが早くも楽しみです!!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「おっとアブナイ…もごもご。。。」
      気になるなぁ、、、
      「おっとアブナイ…もごもご。。。」
      気になるなぁ、、、
      2013/09/24
  • え、なにこのタイトルww『妖怪アパート』シリーズの香月さんだ!
    と、タイトルと作者さま見て勢いで購入。
    警視庁のフリンジチーム(通称)に配属された霊感ゼロの柴犬男智宏と、そんな柴犬男が唯一見えた生霊の全裸男京介、その他個性的なメンバーたちワイワイ活躍する感じの話。
    残酷な事件やドロドロした愛憎劇の中にも少しの希望は残しておいてくれる感じ。

    香月さんらしく、お食事シーンは本当においしそう。
    そして妖アパでおなじみの名前がチラホラ。

    買った後でホワイトハート文庫ということに気づいてBLかなーと思ったけど、におわせる程度。(私が腐女子だから基準が甘いのかもですが)
    サクサク読めました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「え、なにこのタイトルww」
      インパクト強くて引いちゃう人も出るんじゃない?
      香月日輪は「妖怪アパート」しか読んだコトないのですが、もっとエ...
      「え、なにこのタイトルww」
      インパクト強くて引いちゃう人も出るんじゃない?
      香月日輪は「妖怪アパート」しか読んだコトないのですが、もっとエンターテイメント寄りみたいですね、、、
      2013/06/13
  • 香月さんの新作、好き、ツボ、早く続きが読みたい!キャラが濃い。妖アパ大好きだけど、それと並ぶかそれ以上に好きかも。城島と奥さん(笑)のスピンオフ読みたい!

  • これ、続くんだ!!ってビックリ。男の友情というか、ねぇ?みたいな微妙なラインが好きな作家さんだと思ってたら、ホワイトハート!
    BLっていうより、ここから先の展開のための人物紹介って感じで、たのしく読んだ。

    今までの香月好きも、微妙なもどかしさが好きなBL好きもまとめてどーぞ!って感じ♪

  • 新宿の警察本庁に非公式である幽霊科こと遊撃部隊に配属になった霊感ゼロの主人公。
    YAで活動してきた著者の面目躍如たるホワイトハート文庫というか、新宿二丁目〜なキャラが目白押しでした

  • 帰宅したら、見知らぬ全裸の男がいた。

    冷静(?)に誰だと突っ込んでいる主人公がすごいです。
    いやでも人間驚きすぎると、そんな状態になるやも?
    警察の中にある、それ専用の部署、という事ですが
    最初以外、警察としての仕事描写はないような?
    後は基本プライベートのような気がしてなりません。

    きゃっきゃうふふな状態の部署ですが
    大きくまとめると、彼らは仲間。
    しかしあれだけごっそりと奢ってくれるあの人は
    一体何者なのでしょう?
    という謎もありますが、上司の母親と姉2名は
    これから先、誰かに指摘されたりするのでしょうか??

  • タイトルで想像したのと違った。時々文の繋がりが雑なとこ気になったけど、軽く読むにはちょうどいい。事件内容が重いけど、食事描写は流石の香月さんでホント美味しそう。キャラも個性的でお腹膨れそう。30過ぎで皆に甘やかされてるイケメン京介のダメっぷりがだんだんクセになる。あじあさんのイラストも好き。次巻で終わりなのが勿体無いね。個々エピソードとか色々ありそうだったのに。

  • 設定は突飛だけど、大切なことをあらためて教えてくれる香月作品。
    そう。生きていかなきゃいけないから。「立ち直る、切り替える」。それは決して無かったことにするわけじゃないし、忘れるわけじゃない。でも自分がきちんと生きられるようにしなきゃいけない。

    未読の作品を大切に読んでます。寂しいけれど。



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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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