クリスマスワルツ 伯爵家の情人 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 73
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062868006

作品紹介・あらすじ

レンベルク伯爵家の弁護士イザークは、行方不明にある伯爵の孫を捜索中、パリの男娼館で働いていた目当ての青年に出会い、屋敷に連れ帰る。だがその正体は、ロシアンマフィアが財産を狙って送り込んだスパイ・ルカだった! イザークは疑念を抱きながらも、一族の冷めた待遇からルカを庇い、人の温もりを知らない彼の心と身体に愛をすり込んでいく。許されない関係に溺れてしまうルカーー組織の計画は目前に迫っていた。

感想・レビュー・書評

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  • 戦火を前に混沌とするヨーロッパを舞台に亡命ロシア貴族、マフィア、ドイツ貴族、ナチスなどを背景に何の力も持たないルカが大きな世界の渦に利用され、死神のような風貌の弁護士イザークに世界を破壊され、二人で新たな世界へ向かう。

    情景描写が素晴らしく世界観に浸れました。ルカのもつ諦めに似た寂寥感とイザークの怒りと共にある寂寥感が出逢い、お互いに想いあう流れと一緒に自由へと向かう姿、美しく陰鬱なヨーロッパの冬から淡い色彩ながらも芽吹く力がある春への季節の流れも美しかったです。


    #クリスマスワルツ
    #華藤えれな
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  • 伯爵家の弁護士ドイツ人×伯爵家の子息になりすます男娼(ロシアと日本のハーフ)。
    1935年のドイツを舞台にした伯爵家を取り巻く陰謀の物語というところに惹かれて購入。
    設定が好みなこともあり、とても萌えました。
    偽りの関係でありながら愛してしまった切なさや、次第に追い詰められていく閉塞感、湖の畔の洋館や描写の美しさなど、すごく好きです。
    葛西リカコさんのイラストも硬質でほんとに綺麗!
    新書版の二段組でもっとじっくり読みたかったかも。
    最後に謎が残ったまま終わっている気がするのですが、続きというかスピンオフがあるのでしょうか……?
    レンベルク伯爵家がこの後どうなっていくのか……待っているのは破滅なのかもしれないけど気になる。
    長兄、次兄、叔父も全員美形一族ということですし、それぞれ謎めいていて気になるのでぜひスピンオフを読みたいです。

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