- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062868389
作品紹介・あらすじ
伯爵令嬢のステイシーは、父の知人の子で孤児となったジョシュアが伯爵(ベックフォード)家に引き取られて以来、ジョシュアを気にかけるうちに好意を寄せていた。
母と姉が父の愛人の子なのではと疑惑を向けてジョシュアを侮蔑したが、ステイシーだけはいつもジョシュアの味方でいた。いつしか二人は惹かれあい、いつか結婚しようと約束する。だがけっきょく引き離されることになる。
それから数年――。
ステイシーは傾いた家のために年上の侯爵との結婚を余儀なくされ、絶望していた。だが婚儀に向かう途中、野盗に襲われた馬車からステイシーは何者かに攫われてしまう。
そのまま王宮に連れていかれ、なぜか、王子の傍付きメイドとして働かされることになり、奉仕するよう迫られるが……!?
感想・レビュー・書評
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「君を迎えにきた」と攫われたステイシーは、なぜか王子のメイドにさせられてしまう。王の目的は……!?
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【ネタばれ感想注意】
没落しかけている伯爵家令嬢20歳のヒロインと、訳あって子供時代の2年間をヒロインの家族と一緒に過ごした19歳王子様ヒーローとの王道すれ違いラブストーリーです。
ヒーローがヒロインより年下という、個人的に大変好みなヒーロー設定でした!
ヒロインが12〜14歳、ヒーローが11〜13歳の子供時代の2年間を家族のように一緒に過ごします。
それから5年後、淡い初恋相手だったヒーローと再会しますが、実は彼が国王の落胤だったと知り王宮内で彼付きのメイドにされた事でヒロインは身分違いを思い知るという、すれ違い展開になります。
本文中では一応、ヒーローの口から何故ヒロインをメイドにしたのかが語られていますが、恐らくヒロインをただの貴族令嬢として王宮内に留まらせておくと王子の愛人じゃないかとかあらぬ噂が立ちそうなので、彼女の名誉を守る為にメイドとして雇用したのだと脳内で少し補完しました。
特に大きな事件が起こる訳でもなく、ヒーローもヤンデレる事なく始終優しい王子様です。
初恋を題材にした、優等生のような真面目な王道TL小説でした。