愛煉の檻 紫乃太夫の初恋 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
3.96
  • (3)
  • (18)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 111
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062868440

作品紹介・あらすじ

難攻不落の処女太夫として名高い紫乃は、恋ゆえに罪を犯し、過去を捨てた身だった。しかし吉原を襲う奇怪な事件をきっかけに、美貌の軍人ミハイルと再会する。ミハイルもまた紫乃を探し続けていた。なぜ遊郭にいるのか、理由を尋ねに通い詰めるミハイルに、紫乃が告げたのは……!?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ブライトプリズンシリーズでどハマりした犬飼のの先生の作品。相変わらず文章力が高く、緻密な物語設定に感心してしまう。主人公も元刀鍛冶だったりして、ふたりとも男らしい感じなので、そこはあまり好みではないものの、吉原の世界観は好きなので楽しく読める。
    妖刀鬼がバッサバッサ人を殺していくので、けっこう重い話なんだけど、この2人はどうすると幸せになるのか想像がつかない。

  • シリーズ1作目。★3.5‥もとい!white heartには通常存在しないど迫力のピンナップに★4.5!

  • 貴族軍人×処女太夫(お客に対しては攻め)

    旭帝国という架空の国を舞台にした遊郭もの。
    雰囲気的には大正~昭和初期くらいのイメージでしょうか?ファンタジーなので近未来っぽくもあります。
    設定が独特で面白かった。ストーリーとしては序章という感じです。次巻も楽しみ。

  • 遊郭ものファンタジーです。新シリーズとなるようですね…
    犬飼センセはホワイトハートでは他に「ブライト・プリズン」シリーズも抱えていて、意欲的に創作活動されていて頼もしい限りです。
    このお話もかなりの長編で、“旭帝国”の奥吉原を舞台に元刀匠だった難攻不落の処女太夫!と同盟国貴族軍人ミハイルとの禁断の愛を、妖刀の秘密を通して描いた壮大なラブロマンになっています。

    甘くない吉原ものは新鮮でした。やっぱりポイントは処女太夫という紫乃の遊郭での微妙な立場でしたね。
    おおっ、と思いました。吉原のナンバーワンホスト的なw
    でも、愛する人のためにしっかりと「操」は守り続けてきた忍です。健気だなと思いましたよ~!泣かせます。

    ミハイルもまた忍をずっと愛し続け、行方知れずになってもひたすら探していた強い想いが常にMAXなのがよかったです。白い軍服に日本刀の異国の軍人…!ツボですね。
    ♂×♂という漢らしさが前面に押し出されていて、小山田あみセンセのイラストも加わっていて、少女向けではないアダルトな遊郭ものの雰囲気になっていました。
    イラストと言えば、エロ美麗な肌色ピンナップがきれいでした。ミハイルの傷痕や、飴ちゃんまできちんと再現されていて、ガン見してしまいました…

    逢いたくても逢えない辛さ、呪われた身の上の苦悩と恋路を阻む障害が次々に現れて、果たして無事二人は結ばれて幸せを手に入れることが出来るのかとおおいにハラハラさせられました。
    忍は男っぽさもありながら、性格がとてもかわいいのがよかったです。
    ミハイルは私的にすごくツボな攻のはずなんですが、忍の漢らしさに押され気味で、せっかくのカッコよさや魅力が影薄くなっていたようで残念でした。
    続編では、もっとミハイルのカッコよさが眩しく輝くような活躍ぶりを見てみたいです。
    萌えの点から言えば、ブライト・プリズンの方が上かなとも思うけど、まだまだ謎に満ちているストーリーなので今後どう収束するのかが最大の見ものですね。

    初回限定SSではミハイルの忍への優しさに愛の深さを感じました。今の幸せに感謝している忍の気持ちにも感動しました。

    ホワイトハートサイトにWEB限定SS「甘い薔薇」が掲載されています。

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

『不夜城のシンデレラ』がホワイトハート初作品。
現代ものからファンタジーまで幅広いジャンルを書き分ける。
竹書房、プランタン出版などで活躍。

「2013年 『料理男子の愛情レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

犬飼ののの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×