砂の城 風の姫 (講談社X文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062869522

作品紹介・あらすじ

天下四国――それは、天から授かりし四つの国。徐国の元王太子で、今やすっかり風来坊の飛牙は、天令の那兪を連れ、代々女王が治める燕国へ。そこで偶然お忍び外出中の名跡姫・甜湘と知り合った飛牙は、いきなり「胤」候補にされてしまう。胤は未来の女王たる甜湘に、子を産ませるための制度上の夫のこと。しかも飛牙の前にいたという胤ふたりは、すでに怪死を遂げているらしく……。胸躍るシリーズ第二弾!

感想・レビュー・書評

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  • 天令とはなんだろうな。
    人の見極めを行うだけの仕事なのかな。
    でも、人を知らないのにどうやって見極めるのだろう。
    天の世界も人の世界と同じように、慣例だけがのさばって澱んでいるんじゃないかと思うのは私だけだろうか。
    「寅さん」風というのか、諸国漫遊記的なことになるのかと思いきや、ラストの展開はそうでもないことを示唆している感。
    物語は着実に進み、何かしらの決着に至ることが見えてきたように思う。

  • 風来坊の「元王様」が諸国漫遊する異世界ファンタジー。え、これでええの?(笑)というラストだったけど、なかなか面白くなってきた。

  • すごく良かった!
    まず女の子が可愛い。これは嫁にしたくなる(笑)

    そして、黒幕もまあまあ見えなかった。
    女王様も素敵だし、またここの登場人物たちの話は深堀りしてほしいなー

  • 今回の舞台は隣国燕。
    女王の子を生すためのみの存在『胤』制度に反対する王女に見込まれた主人公が胤の不審死、摂政の権力の私物化を解決するために王女と天令の那兪と奮闘する話でした。
    舞台が王宮と街の一角のみなので前作に比べるとややこぢんまりとした感を受けましたが主人公の人たらしぶりは健在、黒翼仙に堕ちた裏雲の一線を越えそうな主人公への想いも相変わらずで微妙に危ない方へ傾きそうな…。しかも妻帯者になりましたよ主人公…。
    今回はあくまで噂程度だった黒翼仙の最期も書かれ、裏雲の具体的な死期も判明し、次巻の舞台は裏雲の居る越国のようです。友人の『死』を今まで以上に意識したであろう主人公の友情と裏雲の拗らせた友情とががっつりと絡みそうでどうなるのでしょうか。
    那兪も巻き込まれつつも腹が据わってきたようですが巻末の掌編で見られる天令としては不適格な優しさがこの先でも発揮されてますます天の意志と離れてしまいそうで心配もしてしまいます。

  • シリーズ第2弾。
    飛我は、黒翼仙の裏雲を救い、天令の那兪を天に戻す方法を求め、今度は燕の国へ。
    2つとも叶って欲しいが、那兪が天に戻ってしまうのも寂しいかも。

    名跡姫・甜湘との縁といい、飛我は天下四国に亘る何かを成すことを天に求められているのだろうか?
    本書では裏雲との絡みが少なかったのだが、次はガッツリ絡んできそうで楽しみ。

  • いや~ん!ラノベなのにっ!めっちゃツボなんですけどっっ!!!胸躍るシリーズ第二弾♡

    ちょっとウルっときちゃったよ~~!!!
    甜湘ちゃん、ステキ♡
    飛我もあいかわらず、よし♡w
    那兪もカワユイ♡

    それにしても「胤」って・・・ひどいよね~(^_^;)

  • 限りなくニアblを意識してる箇所がちらほらで、そこはかとなく腐った身には嬉しい。だがしかし、きっちり男としてやることやっちゃってケジメをつける辺り普通で安心。相手の姫も誠実でさっぱりした性格なので好感。てか、展開早~。これ全体を通すと飛牙の世直し旅の話なのかな?次の国(越)への布石も打ってあるようだし。越の一の宮に最近正体不明の切れ者…って、裏雲だよね。

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著者プロフィール

秋田県生まれ。『裏閻魔』で第1回ゴールデン・エレファント賞を受賞し、デビュー。他の著作に『陰陽師と無慈悲なあやかし』『なぞとき紙芝居』「夜見師」シリーズなど。秋田県在住。

「2022年 『異邦の使者 南天の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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