都市計画の世界史 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879323

作品紹介・あらすじ

人類が都市にこめた思想と知恵に迫る。古代エジプト、メソポタミアの都市から現代の巨大都市まで。

感想・レビュー・書評

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  • 都市計画の歴史を網羅している本は中々ない為、本書を読むのが一番良いと思います。

    特にその都市に作られた建物と、都市の具体的な形状を平面図に沿って書かれているため理解しやすい内容で試験勉強にもってこいでした。紀元前から近代までの都市をこの一冊で俯瞰できるので便利です。

    如何に現在の都市が過去の都市の形状を踏襲し、試行錯誤した上で形成されているのか詳しく知る事ができるので、建築学生なら一度は読む事をお勧めします。

  • 2008年刊。著者は慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。

     タイトルのまゝ。
     人類は生活・技術面で種々の革命的変化を生み出してきたが(農業革命、大型火器利用、産業革命、大量生産大量消費革命等)、その度に「都市」が生まれ、変貌を遂げていった。
     本書は古今東西の都市(それこそ四大文明からギリシア・ローマ、中世西欧、古代中国から日本、そして近代へと広範)を題材に、その変異の具体的様相を解説する。
     正直細かすぎて付いていけない点も多かったものの、その地を旅していれば一層感得できる要素が多いと感じさせるくらいに具体的な叙述に溢れる。

     戦時における防衛という目的が、城壁と非条坊制を帰結した。しかし、当該目的が減じるにつれ(戦争の少ない日本と城壁が意味をなさなくなるほどの大砲技術の進展など)、城壁はなくなっていき、計画都市と発展の余力を秘めた条坊制へと移行していった。というのはなるほどと感じる点。

  • 世界一周中の自分には手放せない。
    街や住居の見え方が変わって、ちょっとだけ素敵な気分になれます。

  • タイトルにある都市計画というよりは、都市の在り方などもっと広いものを扱っている。時代は古代から近現代まで。新書にしては、やや網羅的なきらいがあった。

  • 518-H
    閲覧新書

  • もともとは大学の講義の内容がベースとのことで、一般読者にとってはやや深すぎるような気もするが、都市計画という切り口で世界史を眺めることができるのは面白かった。

  • タイトルそのまま過不足ない内容。ちょっと味気ない気もするけど、概説の新書にそっち求め過ぎてもおかしくなるしな…勝手なイメージで「都市計画」って産業革命以降くらいかと思ってたらギリシアだエジプトだから始まってちょっとビックリ。

  • 東京海上社長の愛読書ということで購入。数年前なら歴史を知るための教養本というところだが、スマートシティを語るなら熟読必須のビジネス書。格子状街割の利点が後世の都市の運営に生かせること、といった都市計画の本質に触れることができる。著者は都市計画の入門書と書いているが、繰り返し読み込むのに十分なボリューム。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この本を読みながらぼんやりと感じていたのが「シムシティ」は都市計画を行う事がゲームの一部となっているのだなと気がついた。
    世界各地の都市を題材に都市がどのように変化したのかが書かれ、近代、現代になってからは実際に計画都市や都市計画の制度や実例を提示しつつ、それらを解説している。
    都市計画に興味を持ち、どのように変遷してきたのかを知るには良い本だと思う。

  • ビジネス

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