調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879408

感想・レビュー・書評

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    これを書ききらなければ死んでも死に切れない、というテーマがあれば幸せ
    テーマのチェックポイント
    ・時代を貫く普遍性を持っているか
    ・未来への方向性を指し示せるか
    ・人間の欲望が色濃く現れているか
    ・TVなどの映像メディアでは表現できないか
    ・そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出してきたか
    ノンフィクションの書き出しの名文の例がすくない。説明が必要なため長いから。
    一人旅がテーマ発見に役立つ

  • 文章を書く、ということを我流でやってきてしまった私に、
    本来「伝える」ことはどういうことなのか、
    どうやって始め、ぶつかっていけばいいのかを示してくれた一冊。
    読み易く、様々な先人の言葉の引用が印象的。

  • 記者あがりの文章は、小気味よく断言型な独特の癖が共通します。
    25年余もノンフィクションを書き続ける野村さんともなると、瑣末な文具紹介すらルポ風文章に仕上がります。
    誠実なノンフィクションを心掛けるのが、正しい姿勢であるような気にさせてくれます。すがすがしく、よい本です。

    だが小市民の私にとり、書いてあることが事実であろうが憶測だろうがヤラセだろうが、実はどれでもよかったりします。
    衆愚とはその程度のモンだと思う。
    無駄に苦労を背負い込む稼業ですよね、ノンフィクション作家って。

  • 101126*読了

  • [ 内容 ]
    テーマの選び方、資料収集法、取材の実際から原稿完成まで、丁寧に教える。
    これがプロの「知的生産術」だ!

    [ 目次 ]
    第1章 テーマを決める
    第2章 資料を集める
    第3章 人に会う
    第4章 話を聞く
    第5章 原稿を書く
    第6章 人物を書く
    第7章 事件を書く
    第8章 体験を書く

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 実践的な解説がていねいで、多くのことを学んだ。また、著者のプロのノンフィクション作家としての意識の高さや誇りといったものが、随所から感じられ、まったく姿勢をあらためさせられた。

  • 文章で何かについてまとめる、ということに対しての指南書なんですけど、なんもなくそれって、普段の仕事の上でも通じるものがあるなと思いました。
    いろいろと参考になるし、役立ちそうです。

  • 調べる技術・書く技術 野村進

    ノンフィクションを書き始め四半世紀を過ぎた著者が、取材を通して自身の仕事「ノンフィクションライター」の手法を標準化できる部分は標準化したほうがよいのでは?と思ったこと、仕事において著者自身が「ベテラン」になり、若手の後輩たちの手法があまりに稚拙で気になったことから、「フォーム」を策定し、伝達しようと考えてまとめたノウハウ本。もともとはインターネット新聞「日刊ベリタ」に連載された著者の連載を加筆・修正を加え新書として発行したものが本書です。

    大変正直で、著者が、「職人」であることがよくわかる一冊です。
    個人的には、「ジャーナリズムって一方的に偉そうな感じがするのにうそ臭い」と思っていましたが、本書でそのなぞの大半が解決しました。

    「本の書き方」

    端的に表現してしまえば以上なのですが、その為の方法論とリアリズムは大変参考になります。

    プログラマである私にとってとても有効な一冊です。
    私自身、何度か本を書く(書こう)とする機会があったのですが、いつも知りきれトンボになっておりました。その理由も解けた気がします。
    著者の世界と比較すればIT関連の連載や書籍の執筆など、この本とともに丁寧に進捗すればうまく書けるのではないか?と思えてしまいます。
    資料集めから、取材・インタビューまで著者自身が収集から整理まで短納期の間に活字化しなければならないことを考えると、IT関連の入門書であればすべてそろっていますから。(最終的にはソースコードを読めばいい)

    この本はさまざまな職種の方々に読んでいただけるのではないか?と思います。
    むしろ、ジャーナリズムの世界でない方々の方がよいかもしれません。

    表題の方法ですが、著作には全く記述はありませんでしたが、ドラッカーの手法と同じです。本質はひとつということでしょうか?

    大変参考になった一冊でした。

  • 作者がノンフィクションライターだけにとても読みやすかった。
    あまり目的もなく読んだが、ライター志望の人には参考になる本だと思う。

    参考になったのは、
    「捨てる量が多ければ多いほど、作品の質は向上するものだ。」の部分。
    今までは、文章でも会話でも伝える情報が多いほど相手の理解度も高まると勝手に思っていた。
    これからは、話の輪郭がぼやけてしまわないように伝えることを身につけようと思う。

  • 修論作成中なので、何となくタイトルに魅かれて読みました。
    文章を書く仕事の人にはすごくいい本だと思う。
    ちょこちょこ書いてあるエピソードが面白かったです。
    技術面、修論の参考にします。

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著者プロフィール

野村/進
1956年、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科中退。78~80年、フィリピン、アテネオ・デ・マニラ大学に留学。帰国後、『フィリピン新人民軍従軍記』で、ノンフィクションライターとしてデビュー。97年、『コリアン世界の旅』で大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞。99年、『アジア新しい物語』でアジア太平洋賞を受賞。現在、拓殖大学国際学部教授もつとめる。主著に『救急精神病棟』『日本領サイパン島の一万日』『千年、働いてきました――老舗大国企業ニッポン』。近著は『千年企業の大逆転』

「2015年 『解放老人 認知症の豊かな体験世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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