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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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論理学者 すでにお話したように、パソコンやCDのあらゆる情報は、結果的に0と1の数列で表現されているわけですから、規則性のある部分を短く言い換えて記録し直すことによって、そのビット数を節約しているわけです。
― 256ページ -
論理学者 そうですね。そして、グリムの神話の非存在論によれば、不完全性定理が、中世以来の神学論争を決着させることになります。というのは、「神」が、すべての真理を知る無矛盾な存在であれば、そのような「神」は存在しないからです!
証明は非常に簡単です。すべての真理を知る「神」は、もちろん自然数論も知っているはずであり、自己矛盾するはずがありません。ところが、自然数論の不完全性定理によって、ゲーデル命題に相当する特定の多項方程式については、矛盾を犯すことなく、その真理を決定できません。
― 247ページ -
論理学者 実際に、ゲーデルの方法は、真犯人だとわかっていながら、いかなる司法システムSも立証できない犯罪Gを生み出したイメージに近いのです。四方システムは、当然その犯罪Gに対処する新たな法を組み込んで、新しい司法システムにバージョン・アップするでしょう。ところが、その新システムの内部に、そのシステムでは立証できない新たな犯罪を構成できるわけです。
― 227ページ
みんなの感想・レビュー・書評
3章に分けて、理性の限界について書かれた本である。 1章は選択の限界について述べられている。選挙において代表者を選ぶとき、その選び方(多数決、総当たり)によって結果が変わってしまうという、選択の不可能性が説明される。 2章は科学の限界である。ミクロの世界において、何かを測定しようとすろと、その対象が測定するためにあてる光に影響されてしまうため、正確に確定することができないことなどが説明される。 3... 続きを読む »
おもしろかった!
理性の限界をテーマに様々な立場の人々が討論する形式は、読んでいて非常に楽しく、難しいテーマにも関わらず一気に読めてしまいました。
会社員や大学生など自分に近い立場の人が出てくるので、より考えやすく楽しめました。
不確定性原理、不完全性定理など証明され学者達の心を折ってしまうかのようなある意味冷たい現実に向かいながらも、虚無主義になることなくより多くの知的好奇心が溢れる感覚が得られました。
・合理的な選択は可能なのか。
・科学には限界がないのか。
・知識には限界がないのか。
こういった疑問に対して平易に解説していく。程よくバランスを保ちながら進めていく力量に感心した。案外と、こういった入門書をバランスよく書くのは難しいようで、これまでもハズレを多数掴まされてきた。その経験から言って、推薦するに値する書である。
哲学と言うより雑学として読むならば面白い。しかしながら、結論が不鮮明な割に、あまりにも話が発散し、どうでもよい知識自慢に似た書き込みを登場人物の言葉を利用して書きこまれているのに嫌気がさしたのを減点要因として星3とした。 また、いくつかの物理学的理論の正確性に疑問が残る。ただ、読者の物理力不足もあるのでこの指摘自体が微妙なところであるが……。 例えば、二重スリット実験では、電子が同時に二つのス... 続きを読む »
副題は、「不可能性・不確定性・不完全性」となっていて、それぞれ、「アロウの不可能性定理」、「ハイゼンベルクの不確定性原理」、「ゲーテルの不完全性定理」に対応しています。
ものすごーく、頭がいい人(もしくは神様でもいいけど)がいたら、何に対しても必ず答えがあると思いがちだけど、実はそんなことは無いんだぞ、と、足元を掬われる本です。
パネルディスカッション形式で話が進むので分かり易いし、すっごくおもしろいです。
限界について考えることがこんなに奥深いものだとは知らなかった。ハイゼンベルクの不確定性原理、ゲーデルの不完全性原理、アロウの不可能性定理。自然科学、純粋数学、論理学の立場から生まれた限界について知ることができるだけでも濃ゆい内容なのに、それを多人数の会話形式でまとめあげてる技術はおそろしい。読んでいて、理性の限界についてのフォーラムに自分も参加しているような錯覚さえ覚えてしまう。読了後、しばらく何も考えられなくなるかもしれない。それほど、中身の詰まった内容になっている。
期待してなかったが意外に良書。対話形式がうまい具合に働いている。
略歴見ると海外経験ありで、さもありなん。
ただ雑学的に知っている理解度から、ある程度人に説明できる理解度まで進むことが期待できる。
大ヒット教養本。こういうのがヒットするのは嬉しい。頭を使うが、語り口の面白さ、、テンポの面白さ、多様な登場人物の面白さで、読者は前へと進むことができる。登場人物は「哲学者」「物理学者」などの記号にすぎず、性格などは設定されていないが、「カント主義者」なるもののチンプンカンプンな介入などが読んでいて笑える。ステレオタイプな性格を勝手に読み込む楽しさもある。
最後の方はきちんとは理解していないが、かなり面白かった。
広く分かりやすく覗き見させてくれる本。
論理やゲーム理論に興味が増した。
91点。「理性の限界」について擬似的なディベート形式で綴る痛快な一冊。 大学生や会社員といった一般人から、論理学者、哲学史家、数理経済学者といった専門家や一見関係なさそうな映像評論家、方法論的虚無主義者など○○家、○○者のような様々な肩書きの人間がデフォルメされた架空の人物として登場し、議論を展開する。 議論がいい感じに盛り上がってきたときに決まってカント主義者やロマン主義者が「ちょっと待ちた... 続きを読む »
司会と論理学者を中心とした対話形式でわかりやすく整理されている。この厚さでこの範囲をこれだけわかりやすくまとまっているのは本当にすばらしい。とくに、不完全性定理の議論がコンパクトにわかりやすくまとまってて面白い。
ケネス・アローの「不可能性定理」と、ハイゼンベルクの「不確定性原理」、ゲーデルの「不完全性定理」という、理性の限界とも言える三つの定理を軸に、様々な空想上の論者がダイアローグを重ねていくというとても楽しい試み。 特に、「不可能性定理」は、完全に民主的な投票方法は存在しないという、民主主義の根幹を揺るがすもので、独裁制でない限り、どんな投票方式にしても戦略的操作が可能(「ギバード・サタースウェイト... 続きを読む »
読者もある意味参加者みたいな感じで気楽に読める新書としてはとても質が高いと思う。楽しく最後まで読めた。
会話劇で進める本で成功している哲学書は少ないように感じるが、この本はその数少ない例外。「理性」に立脚する(と思っている)現代人なら必読レベル。
面白かった。理性の限界として、選択の限界・科学の限界・知識の限界の三部構成。テーマに沿って大学生、論理学者、科学主義者、運動選手などが対話をしながら話が進む。選択の限界では、民主的な選挙方法(投票方法)と個人と集団の意思決定をテーマに。科学の限界では、不確定性原理をテーマに。知識の限界では、不完全性定理をテーマに。新書の文章量でこれだけのテーマを盛り込むのはやはりかなり大変でそれぞれの説明もかなり... 続きを読む »
難解なテーマを扱っていたけれど、ディスカッション方式だから意外と私にも理解することができて楽しめた。これが論文みたいにつらつらと説明される方式だったら途中で投げ出してたかも。読み終わった後何かすごく頭良くなった気がしました(笑)
あとカント主義者のぞんざいな扱いに笑ったw
姉妹本の「知性の限界」も読んでみよう。
「アロウの不可能性定理」と「実在的解釈と相補的解釈」が自分にはなかった新鮮な話だった。知識の限界の章は自分には刺激を感じなかったので、★は4つ。
「人間の理性の限界」を考える際に必須である基本的な理論、歴史をわかりやすく解説した本です。
哲学者や数学者に加え、普通の大学生、会社員などがディベートしている、という設定で、とてもわかりやすく、概略を理解することができました。
しかしながら、本来であれば難解な理論を極めてわかりやすく書いているので、深く理解するには専門書を読む必要がありそうです。
ただ、そのような専門書を読みたくなるような知的刺激がありました。
面白かったです。
常々、「思考の限界」に興味があったので買ってみた。読んで気になったキーワード、感想などを以下に。。【キーワード】・アロウの不可能性定理 ・完全に民主的な社会的決定方式は存在しない(※1)・ハイゼンベルグの不確定性定理 ・シュレディンガーの猫 ・相補的解釈・ゲーデルの不完全性定理(※2) ・抜き打ちテストのパラドックス【雑考】・不確定性原理あたりで、某アニメの 「人間原理という言葉をご存知ですか?」... 続きを読む »

08年6月第1刷発行で、私が手にしているのは11年6月第14刷だから、新書のベストセラーにも擬せられようか。
Booklogでも現在のところ登録者1253人を数えている。
ベストセラー化や評判のよ...






