早稲田と慶応-名門私大の栄光と影 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879583

作品紹介・あらすじ

私大の両雄躍進の秘密とその課題を徹底解剖。階層固定化社会の象徴としての慶應。拡大化を図る早稲田。戦前、帝大の後塵を拝していた両校がなぜ成功を収めたのか。格差社会論の権威が解く、名門私大の経済学。(講談社現代新書)

感想・レビュー・書評

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  • 名門私大の歴史や現状の課題がしっかり整理されています。

  • 戦前の国立大学圧倒的優位の状態から早慶が躍進して来た経緯について分析している。

    創設者が有名人で建学精神がはっきりしていることが発展に寄与したという説明にたしかにそうだな〜とひどく納得した。

    早稲田 反骨精神、個性尊重→マスコミ、政治
    慶應  実学尊重、結束力→経済界

  • 私学の雄、早稲田大学と慶應義塾大学が、いかに躍進を遂げたかを分析した本。

    早稲田と慶応が名門となった要因だけでなく、大学教育の目的や今後の大学教育のあり方についても書かれています。

  • ★2008年9月30日 70冊目読了 『早稲田と慶応』 名門私大の栄光と影 (講談社現代新書 1958)橘木 俊詔 評価C

  • 20170127

  • 学歴論争に必携! というのは冗談で、両校の歴史やその構造・影響について書かれた本。関西人の自分には豆知識がふんだんな軽い読み物でした。
    蛇足:どちらかといううと、本書の内容よりも、これを読んだOBや現役生、職員の感想が気になります。

  • 小樽商科大卒の筆者が語る早慶を通して、現代の大学の縮図及び将来像を語る。

    まず、本当に早慶のことを知らない人には概要書としてはお勧め。
    両校の校風や在籍学生の概略は掴める。

    ただし、後半部の大学の将来像には、恐らく反論したい読者はたくさんいるだろう。

    特に、中堅以下の大学は就職予備校化するのが生き延びる道ということ。

    中堅以下だからかそ、学ぶということに対して真摯になり、改めて学ぶことの大切さを社会に出る前に感じてほしいものである。

  • なぜ早慶の両校がこれほどまでに地位を高めたのか? 大学格差社会を勝ち残る戦略とは? 一貫教育、人材力、研究水準など、私学の両雄、早稲田と慶応を徹底解剖。。

    この手の本はどちらかのOBの手になるとどうしても片方への肩入れを疑ってしまうが、本書の著者は労働経済学者で国立の小樽商科大、阪大大学院の出身とのこと。道理で早慶をフェアに論じているわけだ。両大学が抱える問題点の指摘はなかなか鋭く興味深い。
    (C)

  • 地元の図書館で読む。非常に読みやすい文章です。何故、こんな本が必要なのでしょう。僕には、理解不能です。感想はそれだけです。

  •  早慶のそれぞれが、創設者の見学の精神を色濃く反映し、共通一次の導入、国立大の一期・二期制廃止、東京集中といった背景のもとに、存在価値を増してきたことを分析的に述べている。
     とりわけ、慶応の一貫教育とそれも要因となる同窓意識の高さ、実業界での強さなど、強みでもあり、これからの展開でどうなるだろうかと問題を投げかけている。
     最後には、大学経営の在り方にまで及び、少し視点がぼけたかもしれない。

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著者プロフィール

京都女子大学客員教授,京都大学名誉教授
1943年兵庫県生まれ。
小樽商科大学,大阪大学大学院を経て,ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京都大学教授,同志社大学教授を歴任。元日本経済学会会長。
専門は経済学,特に労働経済学。フランス,アメリカ,イギリス,ドイツで研究職・教育職に従事するとともに,日本銀行,経済産業省などで客員研究員を経験。
和文,英文,仏文の著書・論文が多数ある。
〔主要近著〕
『日本の構造:50の統計データで読む国のかたち』(講談社,2021年)
『教育格差の経済学:何が子どもの将来を決めるのか』(NHK出版,2020年)
『“フランスかぶれ”ニッポン』(藤原書店,2019年)
『日本の経済学史』(法律文化社,2019年)
『21世紀日本の格差』(岩波書店,2016年)
『フランス産エリートはなぜ凄いのか』(中央公論新社,2015年)

「2021年 『フランス経済学史教養講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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