若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 367
感想 : 64
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879699

作品紹介・あらすじ

社会の惨状に悩むあらゆる人々に贈る歴史の転換点を乗り切るテキスト。民主主義を使いこなすための10のルール。

感想・レビュー・書評

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  • そもそも政治ってよく分からないという人への入門書の役割を果たす本です。またTPPや雇用問題など、ふと見渡せばなんだか大変そうで、よく分からない問題がたくさんあって、どう考えたらいいかということにもヒントが見つかると思います。
    記憶に新しい小泉内閣の構造改革のことへの指摘が分かりやすく、何が問題とされていて、何が隠された問題だったのか、理解の助けになるのではないでしょうか。
    ルール10「当たり前のことを疑え」が非常に共感しました。
    東日本大震災のあと、特に原発問題に関してはさまざまな情報が行き交い、危険だという声、いや今すぐには危険でないという声、ほんとうのところはどうなのか。TPPに関しても然りですが、TVが言っていたという「当たり前」、政府の見解という「当たり前」を一度疑うことから、政治を考えるヒントが見つかると思います。
    民主主義を使いこなすには?誰かすごい人が使いこなすことはありえません。それはすでに民主主義ではないのですから。使いこなすのは私たち一人ひとりです。何か大変そうだけど、どう考えたらいいんだろう、と考えるお供にこの一冊はお勧めです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ルール10「当たり前のことを疑え」が非常に共感」
      ふーーんナルホドねぇ、、、読んでみようっと!
      「ルール10「当たり前のことを疑え」が非常に共感」
      ふーーんナルホドねぇ、、、読んでみようっと!
      2012/09/19
  •  生きづらさを克服するには、政治を変えるしかない、と主張する若者向けの本。著者のスタンスは左派。内容は自民党(特に小泉政権)の批判が中心。批判の内容そのものはよくあるもので、わかりやすかったが、特に見るべきものは殆どなかった。

     興味深い記述を挙げるとすれば「権利(right)」と「特権(privilege)」の相違について。権利は他者の権利を侵害しない範囲で有効なのに対し、特権は他者の権利を押し退けて行使されるというもの。

     最近蔓延する「権利だけ主張して義務を果たさない人間が増えている」という言説を、クレーマーやモンスターペアレントの身勝手な主張の内容は権利ではなく特権であることや、自分の生きる権利を主張できず過労死や自殺に追い込まれる人が後を絶たないことを根拠として批判している。

     この本を読んで、まず第一に政治においては「声を上げる」ことが必要不可欠であることを痛感した。この本の著者の政治的スタンスは直前に読んだ『奪われる日本』と大きく異なるものの、反小泉という共通点を持っていることには興味深さと一種の救い(?)を感じた。

  • ふむ

  • 政治学は今までしっかり勉強できてなかったので、今後のために読んでみた。初心者でもわかるように分かりやすく書いてあった。現実主義と理想主義の考え方や、政治家の習性や考えも知ることができてよかった。

  • そこまでの内容では、ない。

    政治の基本を身につけるときにいわゆる「右」「左」のどちらから解説されるかで、その後の政治の見方が変わることはあるのか。
    あるのだとすれば、教育ってめちゃくちゃ難しいな。

  • 社会

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • レビュー省略

  • 1 生命を粗末にするな
    2 自分が一番
    3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
    4 無責任でいいじゃないか
    5 頭のよい政治家を信用するな
    6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
    7 権利を使わない人は政治家からも無視される
    8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
    9 今を受け容れつつ否定する
    10 当たり前のことを疑え
    巻末に連絡先一覧あり

  • 政治に参加する意欲が湧きます。

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著者プロフィール

法政大学法学部教授・行動する政治学者
1958年生まれ。東京大学法学部卒、北海道大学法学部教授、同大学院公共政策学連携研究部教授などを経て、2014年より現職。最初の著作『大蔵官僚支配の終焉』(岩波書店)により、自民党と財務省による政治・行政支配の構造・実態を暴き、1990年代から2000年代に続く政治改革の深い底流のひとつを形作る。2009年の民主党政権成立をめぐっては、小沢一郎、菅直人、仙谷由人各氏らとの交友を通じて政権交代に影響を与える。立憲主義の立場から安倍首相を痛烈に批判、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の結成にかかわる。

「2018年 『圧倒的!リベラリズム宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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