ロマン派の交響曲~『未完成』から『悲愴』まで (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2009年5月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062879903

ロマン派の交響曲~『未完成』から『悲愴』まで (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • チャイコフスキーの交響曲の章の「快感原則」のお話は面白かったです。演奏する方も、聴く方も気持ちよく聴こえるテンポ、強弱があって、時に、楽譜に書いていない場合がある。忠実に再現するという考え方と衝突が起こるとのこと。オーセンティックな演奏を聴いてみようと思われた方は。金聖響さんの指揮するコンサートに足を運んでくださいとのことです。やはり楽譜がある以上、作曲家の意図したとおりに再現された音楽を聴いてみたいと思います。

  • 苦悩を突き抜けて歓喜にいたれ、ベートーベン。国家間の紛争や民族問題に悩み、社会のあり方に悩み、自殺を図るほど苦悩な日を送っていた。

    メンデルスゾーンは人生の苦労は自分がユダヤ人であるということだけで十分だという思いもあって、音楽では悩まなかった。

  • 前著 ベートーヴェンの交響曲があまりにも良かったので、続編のこちらを読んでみました。

    前期後期の代表的な作曲家を6人、シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、チャイコフスキーについて指揮者でもある著者が紐解きます。

    前著では一つの交響曲を深く掘り下げていたのに対し本著は浅くしか切り込めていません。本の分量からして仕方がないですけど残念で仕方ありません。前作同様、一人の作曲家に対して一冊というペースで出してもらえたら良かったのに・・・。特にブラームス、チャイコフスキーはもっと分量が欲しかった。

    とはいえ、内容はしっかりとしてます。

    指揮者の目から見た交響曲の魅力をたっぷりと紹介しています。

    面白かったです。

  • 玉木+金ペアの著書はほかに2冊あります。
    「ベートーヴェンの交響曲」と「マーラーの交響曲」。
    出版順的にはベートーヴェン→ロマン派→マーラーなので、
    その順番で読むべきだったなぁ、と感じました。
    交響曲自体の説明などはベートーヴェンの巻にあったようです。

    この本は小難しい楽典について書かれている本ではありません。
    作曲家の人となりやエピソードなどには触れていますし、
    曲自体の解説もされていますが、
    いわゆる曲目解説とは異なり、
    交響曲の構造ではな、い聴きどころに重点が置かれています。
    それは金聖響という指揮者の視点で書かれているからかもしれません。
    何より、この本を読んでいると該当の曲が無性に聴きたくなります。

    楽典が苦手、という人にまず読んでもらいたい本ですね。

  • 中央図書館で読む。この図書館は久しぶりです。蔵書は本当に充実しています。問題は、アクセスです。坂を登るのが面倒です。クラシックは趣味です。ただし、理屈はありません。それでも楽しめます。ただし、理屈がある方が楽しめると思います。その意味で、この手の本を積極的に読むようにしています。興味深い本でした。指揮者は真面目な人です。例えば、ロマン派なんてないと指摘しています。チャイコフスキーとベルリオーズは同じではない。その通りだと思います。玉木さんの態度も興味深かったです。ベートベン以外は好きになれないと指摘している。幻想交響曲は、時代を考えるべきだと指摘している。何となくそんな気がする。再読の価値があります。

  • 個人的には最近、19世紀のヨーロッパカルチャーになんとなくハマり気味。ゲーテ、ヘーゲルの哲学、フロイト。そしてなんといってもベートーベン以降の作曲家たちの人生のなんと魅力的なこと!
    本書は書店で見た瞬間に買いました。指揮者の金さんの専門的な解説(金さんいわく、専門性は排しているとのことでしたが、やはり素人には難しい)はわからない部分も多かったですが、シューベルト、シューマン、ブラームス、チャイコフスキーといったロマン派の作曲家たちのベートーベンに対する思いや、紆余曲折な人生エピソードなど、興味をそそられる内容が満載。玉木さんの一般音楽ファン目線のコメントもピリっとわさびが効いていてさすがです。
    クラシック音楽ファンには広くお薦めできる一冊。

  • これを片手にロマン派の交響曲鑑賞いいですよ。
    ブルックナーやマーラーも出ないかな?

  • 指揮者・金聖響と音楽評論家(?)の玉木正之による『ベートーヴェンの交響曲』の続編。

    【構成】
    プレトーク ロマン派って何?
    第1章 シューベルトの交響曲 夭折の天才が遺した全8曲
    第2章 ベルリオーズの交響曲 永遠の青年が描くリアルな<<幻想>>
    第3章 メンデルスゾーンの交響曲 音の風景画家にして近代指揮者の祖
    第4章 シューマンの交響曲 楽譜にこめた柔らかな「響き」
    インターミッション 「ブラームスはお好き?」
    第5章 ブラームスの交響曲 知性と品格をたたえた絶対音楽の極み
    第6章 チャイコフスキーの交響曲 哀しみが昇華した「快感」の音楽
    アフタートーク 『未完成』から『悲愴』まで

    本書も前作同様にほとんど金聖響が話して(書いて)、合間に玉木との対談が挟まれるという構成になっている。前作のベートーヴェン論は、各楽章毎の構成にまで立ち入ったからこそ9曲それぞれの「面白さ」「素晴らしさ」が伝わってきたが、今回は6人で30曲以上の曲を相手にするわけだから、総論であり印象論に終始することが多くなってしまっている。その結果CDについてくるライナーノーツ程度の話しか出てこずに、名曲の面白さを「より深く知り味わう」という目的にはそぐわなくなってしまっているように感じた。

  • プロの指揮者によるロマン派の交響曲の解説は、やはり音楽を専門に勉強してきただけあってとても興味深くわかりやすい。ブラームスなんかは僕も交響曲全曲好きなので、読んでいて、共感を覚えたし、ブラームスの苦悩を指揮者も勉強して感じようとしていることが伝わってきて一気に読んでしまった。中でもチャイコフスキーの交響曲の解説が秀逸で、チャイコフスキーが決して天才的なメロディーメーカーではない、思い悩む苦悩の人だったことを知ってその意外性に驚いた。この本の中には、普段何気なくCDを聴いているだけではわからない曲の背景、作曲家自身、そして社会の状況を知ることができる。そうした事実を知った時、また違った聴き方、クラシック音楽の新しい感じ方をすることができると思う。もちろん、筆者はそれだけでなく純粋に音楽を音楽として聴くことも必要であると説いていて、音楽の様々な聴き方、感じ方に触れることができ、とても勉強になった。

  • 一部のみ読んだ。ブラームス、チャイコフスキー、メンデルスゾーン。ベルリオーズやワーグナーも聞きこんでから再度読みたい。

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ロマン派の交響曲~『未完成』から『悲愴』まで (講談社現代新書)の作品紹介

シューベルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、チャイコフスキー、実力指揮者が明かす天才・奇才の全魅力。

ロマン派の交響曲~『未完成』から『悲愴』まで (講談社現代新書)はこんな本です

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