- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062881340
作品紹介・あらすじ
高校生もわかる「思想」入門。政治哲学・倫理学系21のことば。
感想・レビュー・書評
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「正義」や「善」といった古典的なキーワードから、「アーキテクチャ」や「イマジナリーな領域への権利」などの今どきな言葉まで収録された仲正昌樹流の用語集。最近はこの手の流行を全然おさえていないから、ここ数年での新しい言葉を知るのに役だった。なんなんだ、「アーキテクチャ」って…と思っていたが、初めて意味を知った。仲正昌樹って若干口が悪い感じだけれど、この本に関しては比較的おとなしめ。
思想というものに興味はあるけれど、何から読んでいいかわからないという人は手にとって見るといいかも。おすすめ。なお、玄人は読んでも仕方ないような気も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中国哲学からの応答を考えつつ。
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読みやすい。筑摩の評論で出てきたようなキーワードを解説してくれている
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高校生にはとっつきにくいし難しい。読むのが苦痛だった。
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「高校生でもわかる」のかどうか、疑問ではある。ただこの疑問をツッコミどころとするのは筋違い、著者のこれまでの出版物などをリーダーズダイジェスト的な色合いで一冊にまとめた感じでスピード感があって面白い。
『高校生でもわかる(かもしれない)仲正昌樹』というのが適切か。最初に読む仲正昌樹としては良い本だし、最初に読むとすると『今こそアーレント』かこれだと思う。 -
どこかで耳にしたことがあるけど、よくよく考えると曖昧だなぁ、と思うようなワードを新書にしてはしっかりと解説している良著
テレビに出ているコメンテーターなどがいかにいい加減に言葉を使っているかがなんとなくわかる。
理系でもわかりやすく読めます。 -
【目次】
正義 005
善 012
承認 020
労働 027
所有 035
共感 046
責任 054
自由意志 065
自己決定/自己責任 074
「心の問題」 081
ケア 088
QOL 095
動物化 101
「歴史(=大きな物語)」の終焉 111
二項対立 120
決断主義 131
暴力 139
アーキテクチャ 150
カルト 158
イマジナリーな領域への権利 169
「人間」 179
後書き [191-193] -
現在、信頼できる知性の一人である仲正さんの著作であって、さすがにレベルが高い。論旨が明快でわかりやすく、概念を多面的に知ることができる。良書。
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わかりやすい。
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中央法の入試で動物化の項が出されていて、感動してしまった。受験後すぐ購入。大学生になって何度も読んでいる。名前がライトなので中身も薄そうだが、そんなことはない。文系のみならず理系の人も読んでもいいだろう。文系生はここらへんまで知っているか知らないかでは議論の質が全然違うのでこの本でもなくてもいいのでここらへんまでは知っておいて欲しい(結構切実に)
筆者にはどちらにも偏らないでいようという様子がなく、冷静にキーワードに沿って説明をしつつ、さらっとつっこんで自分の意見もいやらしくない程度に入れてくるスタンスが好きだ。