- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062882231
感想・レビュー・書評
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堀潤氏のNHK入社から辞めるまでのエピソードを1冊にまとめた本。言いたいことはわかるが、必ずしも賛同できる内容ではなかった。ただ、NHKという巨大な官僚組織に立ち向かうという気概は今後に期待したい。
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元NHKアナウンサー、堀氏自身のキャリアについて振り返りながらメディアをどうしたいか?想いの詰まった内容。
マスコミの情報統制について働いていた人間だからこそ伝えることが出来たリアリティがここにある。
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思う点
オープンジャーナリズム化が今後進んで行く。発信者が立ち位置を表明し、受け手も積極的に情報が正しいかどうか考え、自分はどう考えるのか、そしてどう行動するのか?オープンジャーナリズムな世界では今まで以上に世間に感心を持ち、自分が何が出来るか能動的に動かなければと感じた。 -
アナウンサーが記者のように現場を歩いて回る。それがいいのか悪いのかはさておき、今のニュースウォッチ9の基本を作ったのは堀氏だと思う。
人に何かを伝えるとき、すべて取りこぼさずするのは難しく、報道ともなれば情報を取捨選択せざるを得ない。広報対応をしていて、マスコミから事前情報に基づいて作られたストーリーありきで話を進められることがある。ニュース価値を判断するのがマスコミといえども、全く人の話を聞かずに、ニュースをつくるのはどうなのか。とはいえ、報道を期待している広報としては、大筋から外れなければまぁいいかと思ってしまう…この本を読みながらジレンマを感じた。