城を攻める 城を守る (講談社現代新書)

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著者 : 伊東潤
  • 講談社 (2014年2月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062882484

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城を攻める 城を守る (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 日本の城の解説本だが、美しい写真集や名所案内ではなく、攻城・籠城戦を紹介する異色作。対象となる城そのものの攻略法・守り方というよりは、近隣の城主の調略や陸海路の確保など、大局的な要素が勝敗を握る重要な鍵となった事例が多いのが興味深かった。

  • 城ほど外部影響を受けるファクターはないね。

  • 私には前提知識が不足していたようであった…

  • 歴史小説作家である伊東潤が2014年に発表したお城を紹介した本。本書では、戦のためのお城を取り上げており、五稜郭や会津若松城、大阪城など有名な城もありますが、あまり一般的ではない山城などを選択しているのが特徴。著者が歴史小説の題材として取材旅行などをしたことのある場所というのも選考の基準だったのかもしれません。ある程度、お城を好きな人向けに書かれているため用語や歴史的背景が端折られている部分がありますが、一般的なお城紹介本に飽きた人には面白く読めると思います。作者の推論が多いので読む際に注意が必要。

  • 日本のお城の話。それなりに面白かった。

  • 戦国歴史作家である著者が、戦国時代の有名な合戦を「城」の観点から読み解こうとしている本。両軍の軍事作戦における城の役割を軍略的観点で大局的に述べることを主眼としており、防御施設としての城の構造や、局地的な攻城戦についてはそれほど記述していない。それどころか、「精神的な支柱」の一言で片づけられてしまった城すらある(春日山城の章)。それでも、地政学や外交的な駆け引きも含めた軍略全般に興味があれば、本書はそれなりに楽しめると思う。

  • 各地の城の攻防戦

  • 城郭攻防戦。おもしろかった。大河ドラマや他の時代劇で見て知った合戦や城取りが取り上げられていた。戦いから人生を学んだ徳川家康、学ばなかった武田勝頼などの人物評、奇襲戦といわれる合戦の多くが不測の遭遇戦。力による勝利よりも内通による敵の寝返りによる勝利。中央集権的・垂直的主従関係ではなく、地方分権・並列的主従関係など。「信長の城」参照。

  • 他の天守閣とかの写真で城をもてはやすのではなく、戦いを前提に今は城跡、ただの山みたいになってる城をも取り上げ、歴史を自説も交えて説明してくれるんだよね。そこがおれの感性に凄くあったとゆうか、こういった知識を持って城跡巡りしたらもっと学こと大なんだろな。

  • 7月新着
    日本史好きの人はぜひ!
    冒頭の白河城・会津若松城・五稜郭の幕末から、春日山城・二俣城・高天神城そして小谷城・有岡城の戦国時代まで、城にまつわるエピソードが満載。各攻防戦についてガッツリ書かれていて、読み応えアリ。

  • 城をめぐる攻防の話を期待したが、筆者の意図は戦いのあった城の配置資料集的なものだったようで、戦いの経緯説明はあっても、城の攻防戦の記述は少い。それは小説に委ねるということらしい。残念ながら新書版単色印刷では図版も見易くはない。

  • 「実戦あってこそ、城には魅力がある」との言葉どおり、城をめぐる戦の話が主体であり、建築物としての城そのものの説明は少なく物語主体になっているので、城に興味がある人というよりは歴史に興味がある人向け。所謂国宝級の城の話はない。かなりマニアックな歴史本。地域別に分類されている、時代がいったり来たりするのがちょっと読みにくい。ガイド本ではなく、歴史にフォーカスするなら、すべて時系列に編集してももよかったのではないか。
    印象的なのはあとがきで、小説家の書いた歴史研究本は見下されてきたという、先達の歴史小説家批判。エッセイ・雑感・紀行文的なモノを排除した著者の矜持を感じた。

  • 城に対するこだわりと造詣は伝わってきたが、文章と平面図だけでは、その表している城の構造の素晴らしさが理解できなかった。

    紹介する城の数を減らし、図を何回も参照しながら説明する形であればもうちょっと楽しめたかもしれない。

  • 天守が聳える城ではなく合戦があった城を取り上げる、
    というコンセプトはいいのですが、
    やや不十分感が否めません。
    もっと城の縄張りや、
    なぜその城は攻めにくいのか、どこが弱いのか、
    重点的に解説してほしかったですね。
    どうも合戦の記述が優先されている気がします。

    著者自身も認められていますが、
    城の選別も偏っている気がします。
    東日本が大半ですし、江戸時代以降が半数近くを占めています。
    戦国以前は皆無でした。

    視点としては今まであまり見なかったものなので、
    ぜひ続編を期待したいです。
    (他著者の類似本でもいいので)

  • 合戦の行われた城について書かれた本。
    城は使われてこそ美しい、そんな著書の考えが本書のそこかしこに書かれている。
    多少言い過ぎでは?と思うところはあったが、全体として楽しめた。
    城巡りをする際には、予備知識があるほうがやはり楽しいよなぁ。

  • (欲しい!/新書)
    価格: ¥ 972
    [Kindle版] 価格:¥ 810 (税込)

  • 戦いに使われた城にこそ見所がある、という著者がより集めた全国各地の城を紹介している。

    戦国時代の知識を一定以上持っていることを前提にして書かれており、入門書よりも深いレベルを求められる。しかし土台の知識さえ持っていれば非常に興味深く読める一冊。

  • 実際に戦いが行われた城をテーマに戦いや興廃の推移を分析。小説家でもある著者の仮説も盛り込まれており、どこまでが本当か当てにならないが、それなりに面白い。地図が随所に入っているが、地名が見慣れないこともあり、読んでいて少し分かりにくいかも。

  • いわゆる城紹介本というよりは、そこでどういう戦いがあったのか、とか、その戦いの経緯なり原因なりはなんだったのか、というようなことを解説している本でした。

    伊東さんの本なので、北条氏や家康あたりの記述がとても面白く。

    とくに、北条氏の説明の件は納得。

    伊達政宗、上杉景勝、前田利家ら、権力者の前に膝を屈し、江戸時代まで生き延びた大名ばかりが評価される昨今、堂々と秀吉と戦い、散っていった北条氏は、もっと評価されてしかるべきと思う。(105頁)

  • ≪目次≫
    はじめに
    第1部  北海道・東北
    第2部  関東
    第3部  甲信越
    第4部  東海
    第5部  西日本

    ≪内容≫
    雑誌「歴史人」連載の記事をまとめたもの(一部書きおろしあり)。いわゆる紀行文や蘊蓄本と言うよりも、小説家の著作なので、史料を超えてフィクション的な感じも見受けられる。むろん、新書なのでそれなりの本を読んでの分析も見られ、ときどき「へえ」となる部分も見受けられる。
    もう少し地図や図版を増やした方がよかったと思う。

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城を攻める 城を守る (講談社現代新書)の作品紹介

本書を手に取った方々は、一過性の趣味として城めぐりをしているわけではないはずだ。おそらく城好きが高じて、その歴史的背景までも知りたいと思っているのではないだろうか。本書は、そうした方々を対象としている。「日本百名城」ブームを一過性のものとして終わらせないためにも、その城で過去にあった攻防戦に目を向けてもらい、その城の経てきた歴史に興味を持っていただく必要がある。本書は、そうしたことを念頭に置いて書いた「戦う城本」である。

【白河城】 東北戊辰戦争の行方を左右した城郭攻防戦
【会津若松城】 幕末最大の悲劇の舞台となった白亜の名城
【五稜郭】 箱館戦争の舞台となった欧州式稜堡型城郭
【新井城】 武士の時代の終わりを告げた海城
【河越城】 新旧交代の舞台となった武蔵国の要衝
【箕輪城】 孤高の奇才・長野業政の築いた城郭網
【鉢形城】 戦国時代の黎明から終焉まで、激戦の舞台となり続けた要害
【八王子城】 関東平野を睥睨する巨大山城
【水戸城】 血で血を洗う同士討ちの舞台となった名城
【川中島合戦と海津城】 信玄の高速道路を支えた一大兵站拠点
【一乗谷朝倉館】 現代によみがえる中世城郭都市
【七尾城】 北陸有数の巨大山城を攻略した謙信の軍略
【春日山城】 謙信が手塩にかけて造り上げた戦国最強の山城
【桶狭間合戦をめぐる城郭群】 伊勢湾経済圏支配をめぐる織田・今川両家の熾烈な攻防戦
【懸河城】 今川家の駿遠防衛構想の切り札となった要害
【二俣城攻防と三方ヶ原合戦】 巨匠武田信玄が最後の筆を揮った会心の一戦
【長篠城】 戦国時代の流れを変えた山間の城
【高天神城】 栄光と没落の分岐点となった東海一の堅城
【山中城】 緒戦の大切さを教えてくれた戦国山城の最終型
【韮山城】 四万四千の豊臣軍を翻弄した北条家創業の城
【小谷城】 戦国時代を代表する難攻不落の大要害
【有岡城】 戦国有数の悲劇の舞台となった怨念の城
【賤ヶ岳合戦と陣城群】 天下の帰趨を決めた陣城戦
【大坂城】 外交的駆け引きに敗れ去った難攻不落の巨城
【原城】 泰平の世を震撼させた宗教戦争
【熊本城】 国内最後の城郭攻防戦を耐え抜いた名城中の名城

城を攻める 城を守る (講談社現代新書)はこんな本です

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