プロ野球 最強の助っ人論 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883054

作品紹介・あらすじ

なぜヤクルトの外国人選手は「アタリ」が多いのか?
「成功する選手」と「ダメ外国人」を分ける18の判断基準とは?
ホーナー、ラミレス、ペタジーニなどを日本に連れてきた
敏腕国際スカウトが明かす「驚異の人材発掘力」の秘密
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実はバースはヤクルトに入団する予定だった?
あのチームはどうして「ポンコツ」ばかり?
エルドレッド、バレンティン、マートン、ゴメス、
呉昇桓、サファテといった今季期待の選手から
バース、カブレラ、ローズ、マルカーノ、バッキー、
スタンカなど往年の名選手までを分析・解説!

あなたにとって「最高の外国人選手」といえば?
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◆本書のおもな内容◆

◎序 章 ベンチで勃発していた監督vs.助っ人「殴り合い」寸前の一大事
―2014年シーズンの明暗を分けた助っ人の存在/楽天が日本一から最下位に転落した理由/日本プロ野球史上最悪の外国人選手/ホーナーの衝撃 ほか
◎第1章 日本に「向いている選手」と「向いていない選手」の見分け方
―マグワイヤが日本では通用しない理由/カブレラを獲るかラミレスを獲るか/バースがヤクルトのユニホームを着ていた可能性 ほか
◎第2章 「成功する選手」と「ダメ外国人」を分ける18の判断基準
―エルドレッドが大化けしたワケ/大失敗の可能性が高いタイプ/重要なのはバレンティン、ゴメスのようなパワー/マートンにもある「活躍する外国人打者の共通点」/サファテを強く推薦しなかったワケ ほか
◎第3章 なぜヤクルトの助っ人は「アタリ」が多いのか
―巨人に「ポンコツ」が多かった背景/名前重視の獲得から現地スカウト体制の導入へ/スカウトの思惑と不安 ほか
◎第4章 外国人選手が活躍するための「もうひとつの条件」
―ラテン系選手が日本に合う理由/言葉と家族の問題をどう乗り越えるか/選手成功の陰に「ストロング・ワイフ」あり/父親の代わりはいないが、選手の代わりはいる ほか
◎第5章 「史上最強の助っ人」とメジャーで活躍する日本人の条件
―野手で通算成績が断トツなのはあの選手/先発では二人が双璧だが/野茂と黒田は別格/イチローよりも評価が高い松井 ほか

感想・レビュー・書評

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  • 実績を残されたスカウトの、実例の紹介やスカウト論が分かりやすく記されています。

  • ペピトーン、クソ外人、ヤクルト
    マニエル、拙守イニング途中交代激怒
    ホーナー、一年で帰ったが日本が実は好き
    ウォーキングトラックフライヒッター、フェンス前失速
    アメリカでそうでも日本なら。
    ラミレス、陽気。唯一声を掛けてくれた
    カブレラがヤクルトにいたかも
    性格がネックに。
    自分でスカウトは決めなければならない
    ハングリー精神、性格のよさ、継続した成績
    ステップが小さいと三振しない 
    玉の出所が良い、ディセプション
    決め球、アウトピッチ
    女関係は大事
    マイナーが長いほど成功する
    途中加入はリスク高い、チャンスが少ない
    日本からのオファーを優先してもらう、ジャパンランゲージ
    代理人からの売り込みはまず成功しない
    ラテン系は合う
    ホームランが打てるコース、スウィートスポット
    ボールが一回転のうち二回縫い目が通過、ムービングファスト
    4回通過、ライジングファスト
    ライアルの失敗を相当後悔している

  • ちょっと自分の自慢話が多いかな。まあそれだけの実績があるからなのは分かりますが。
    ただ、失敗した外国人についてあれは自分が見てない。他のスカウトが見たっていうのは事実だとしてもいうべきではないのでは?責任者だったのであれば。
    責任逃れに聞こえます。

    最強の助っ人のところも結局ありきたりな結論ではありますが、まあ妥当か。

    私は阪神ファンなので、阪神の外国人担当スカウトに読んで欲しい本ではある。
    最近の的外れな補強(現場は長距離砲を求めているのに、アベレージヒッターっぽいのばかり取ったり)を見るとそもそもそこまでのレベルにも達していないわけなんですが…。

  • ヤクルトスワローズ、読売ジャイアンツで、国際スカウト業務に携わっていた著者の外国人をスカウトするための極意。
    以下引用(p91)。
    「成功する選手」と「ダメ外国人」を分ける十八の判定基準
    ◆共通要素
    ①ハングリーな選手
    ②性格のいい選手
    ③メジャー、マイナーを問わず、二~三年続けて成績が安定している選手
    ◆打者
    ④パワーが抜きん出ている選手
    ⑤内角の直球に強い選手
    ⑥広角に打つことができる選手
    ⑦スイングするときにオーバーステップやヒッチをしない選手
    ⑧出塁率が高い選手
    ⑨プレッシャーに強い選手、積極的なプレーをする選手
    ◆投手
    ⑩安定感のあるコントロールを持つ投手
    ⑪最低九二マイル(約一四七キロ)以上のストレートを投げられる選手
    ⑫日本人にはない投球の角度や球種を持っている投手
    ⑬投球時、球持ちがよく、バッターが見づらいテークバックができる投手
    ⑭追い込んだ後、空振りが取れる勝負球を最低一球は持っている投手
    ⑮いつでもストライクゾーンに出し入れできる変化球を持っている投手
    ⑯投球術を持っている投手
    ⑰一年間を通じて安定感のある投手
    ⑱躍動感に溢れ、バッターを圧倒することができる投手

    こられの条件は、助っ人のみならず日本人選手にも必要な内容のように思われるが、日本人選手とは違って、外国人選手の良し悪しは、チームに与える影響も大きいのだ。
    そのため、上記の項目はスカウトをするうえでとても重要な指標なのだろう。
    なにせ、スカウトは間違った選択をしてしまえば、自身もクビになる可能性があるからである。
    共通項目の性格がいい選手というのは、協調性があるという意味だろう。
    やはり、国が違えば文化も違う。
    けれども、日本で野球をやると決めたからには、チームになじむ努力も必要である。

    外国人だけでなく、日本人のメジャー向き不向きも。
    イチローよりも松井秀喜の方が評価が高いのは、アメリカの価値観を端的に表しているように思った。

  • 長年ヤクルトの外国人選手スカウト&通訳を行ってきた中島国章氏が、自身の経験を踏まえて優秀な助っ人の条件と彼らの素顔に迫った一冊。

    ペタジーニとラミレスと記述が多いのは、比較的最近であることに加えて、彼らが日本になじみのある選手だからというのが大きいが、それ以外の選手も含めて非常に興味深かった。
    そして、彼が優秀なスカウトマンであることを再認識した。

  • <内容>
    第1章  ベンチで勃発していた監督vs助っ人「殴り合     い」寸前の一大事。
    第2章  日本に「向いている選手」と「向いていない選     手」の見分け方
    第3章  「成功する選手」と「ダメ外国人」を分ける十八    の判断基準
    第4章  なぜヤクルトの助っ人は”アタリ”が多いのか
    第5章  外国人選手が活躍するための「もうひとつの条     件」
    第6章  「史上最強の助っ人」とメジャーで活躍する日本    人の条件

    <内容>
    プロ野球はある意味、現在も助っ人の力が大きい。ヤクルトや巨人で外国人選手のスカウトをしていた著者の本。わかりやすく面白い。



    逗子市立図書館

  • 野球とbaseballは昆布とワカメぐらい違う。

  •  最強助っ人=ラミレスには賛成!バースがヤクルトに来る可能性があったこと等、まさに40台のファンのための内容(バッキーは不明だったが・・調べました)。
     スカウトの視点からの論は楽しいものだった。次は通訳の視点からの本も読んでみたい(それこそラミレスの通訳だった方の本とかは興味が大)

  • 2015年5月新着

  • かつてクロマティという大物が巨人にいて、面白かったな。

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著者プロフィール

1952年生まれ。72年セント・メリーズ・インターナショナル・スクール高等部卒業後、南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)の臨時通訳などを経て、73年ヤクルトアトムズ(現東京ヤクルトスワローズ)入社。ペピトーン、マニエル、マルカーノらの通訳などを担当したのち、編成部次長、国際部部長として国際スカウト業務(外国人選手の調査・獲得・契約交渉)に従事し、ヤクルトの5度の日本一に貢献。ホーナー、ペタジーニ、ラミレス、ブロス、ハッカミー、ホッジス、ガトームソンといった各選手の獲得に携わったのち、2005年、読売巨人軍に国際部参与として入社。李承ヨプ、クルーンらの獲得・契約交渉などに関わり、12年退職。訳書に『地球のウラ側にもうひとつの違う野球があった』(日之出出版、安西達夫名義)、著書に『プロ野球通訳奮闘記』(日本放送出版協会)がある。

「2015年 『プロ野球 最強の助っ人論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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