ニッポンの文学 (講談社現代新書)

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著者 : 佐々木敦
  • 講談社 (2016年2月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883566

ニッポンの文学 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 純文学、SF、ミステリ、ラノベと、守備範囲が広い文学論で興味深かった!村上春樹は「日本語で書く英語作家」であり、「日本語で書かれたアメリカ文学」という指摘にはミョ〜に納得!

  • 20180115

  •  プロローグによると「『文学』と呼ばれている小説と『文学』とは見なされてはいない小説を、同じ視座のもとにあつかう」「『文学』と『文学以外』という区別を越えた『日本現代小説史』を提示する」とある。
     そして「文学」「文学以外」は「芥川賞」に絡むか、絡まないか、で区別している。
     つまり本書でいう「文学」とは「純文学」とイコールである、と明記してある。
    「純文学」以外の小説は「文学」ではない、と日本では見なされている、と筆者は断定しているのだが、僕はこの考えに凄く違和感を覚える。
     確かに「芥川賞」の影響力は小さくはないだろうし、最近では(著者も指摘しているように)一種のお祭り騒ぎ的なイヴェントになっている感もある。
     でも、それだけで「純文学」以外の小説は「文学」ではない、と言えるかどうか。
     突き詰めてしまえば「じゃ、「文学」って何? 「小説」って何? 「純粋な文学」ってどういうこと?」という面倒臭いことにもなりそうだけれど。
     著者は「純文学」も「ミステリ」や「SF」のように「ジャンル小説」の一つと見なせばどうか」と提案しているが、僕は最初から「『純文学』ってジャンルの一つだよな」と思ってきたのだから、何をいまさらって気もするし、「純文学」がそんなに偉い存在だとも思っていないし、そもそも「純文学」なんてそんなに面白いジャンルでもないじゃんとも思っている(勿論、凄く面白い「純文学」もあるが)。
     まぁ、それはそれとして、違和感を覚えながらも、本書は割と面白く読み進めることが出来た。
     好きな作家が多く取り上げられてもいるし、今まで知らなかったけれど面白そうな作家や作品を紹介してくれてもいるし、難しいことを語っている訳でもない。
     帯に書かれている「『文学』がわかる! 『日本』がわかる!」「本当におもしろい小説とは何かを問う」という宣伝文句には疑問だけれど、ある程度の歴史を顧みることは出来ると思う。
     それにしても、本書で紹介されている本の中には、既に絶版になっているものがかなりある。
     それだけ本が売れていないのだろうな、と淋しい思いに駆られたりもした。

  • リアルタイムに体感していない前半はなかなか面白かったけれど、見知った後半の話はあまり得るものが無かった。ここ最近の日本の文学(小説)を新しく知りたい人には勧められるかなあ。

  • SFとミステリ好きなんだなあ

  • 時代と文学について。村上春樹から又吉直樹、ラノベ、SF…幅広く触れられていて面白い。

  • 文学について詳しく解説してくれている。ここでいう「文学」とはいわゆる純文学のことである。その上で、文学以外のジャンルを解説する。SF、ミステリー、サブカルチャーなどだ。

  • 1番良かったのは高橋源一郎論。そしてここ30年ほどのSF史を過不足なくまとめたところである。これは、佐々木敦の講談社現代新書『ニッポンの--』のシリーズの第3弾、順番は《思想》、《音楽》、《文学》。次は《映画》だろうか。そのテキストは評者自信の生(なま)の声(好悪の感情)を抑えて綴られているけれど、それは若い読者への啓蒙的な使命を胸に秘めているのだろう。

  • 文学と小説はやっぱり違うと思う。文学になるためには、少なくとも50年は必要。できれば作者が亡くなってから。まだ作品が新しいうちは、いろんな人たちの主観が混じり合うので、正当な評価ができない。落ち着いて評価できるようになるには、上記くらいの年数が必要だと思った。売れていること、は文学であるかの評価をするには当たらない基準。

  • 本が好きで、小説が大好きだと伝わってくる本。
    時代と共に文学が変わっているのか、
    文学が時代を変えているのか。
    好きなメフィスト賞作家たちや村上春樹、綿矢りさ、金原ひとみが出てきた。
    又吉直樹への期待はとても共感できる。

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ニッポンの文学 (講談社現代新書)の作品紹介

批評家・佐々木敦氏による『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』から連なる待望の3冊目。
今回のテーマは「文学」。各主要文芸誌でも精力的にすぐれた論考を発表している著者が、あらためて「日本」の「文学」を解き明かします。

戦後、とりわけ70年代末からの日本の文学シーンにはどのようなことがあり、どのような歴史があるのか。つまり、ニッポンの小説はどのような歴史=物語を持っているのか。前2冊と同じく、80年代(70年代末)から始まるディケイド論で論じていきます。

「文学」と呼ばれている小説と、一般的には「文学」と見なされていない小説とを、全く同等に扱うという視点で日本の小説史をたどり直す試みは、今までなされて来ませんでした。

狭義の「文学」と他のジャンル小説を同一平面上で語ってゆくことで、「芥川賞/直木賞」という制度によって今なお維持されている「文学」の聖性を相対化しようとするのが本書の目的です。

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