ニッポンの文学 (講談社現代新書)

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著者 : 佐々木敦
  • 講談社 (2016年2月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883566

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ニッポンの文学 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 純文学、SF、ミステリ、ラノベと、守備範囲が広い文学論で興味深かった!村上春樹は「日本語で書く英語作家」であり、「日本語で書かれたアメリカ文学」という指摘にはミョ〜に納得!

  • 文学について詳しく解説してくれている。ここでいう「文学」とはいわゆる純文学のことである。その上で、文学以外のジャンルを解説する。SF、ミステリー、サブカルチャーなどだ。

  • 1番良かったのは高橋源一郎論。そしてここ30年ほどのSF史を過不足なくまとめたところである。これは、佐々木敦の講談社現代新書『ニッポンの--』のシリーズの第3弾、順番は《思想》、《音楽》、《文学》。次は《映画》だろうか。そのテキストは評者自信の生(なま)の声(好悪の感情)を抑えて綴られているけれど、それは若い読者への啓蒙的な使命を胸に秘めているのだろう。

  • 文学と小説はやっぱり違うと思う。文学になるためには、少なくとも50年は必要。できれば作者が亡くなってから。まだ作品が新しいうちは、いろんな人たちの主観が混じり合うので、正当な評価ができない。落ち着いて評価できるようになるには、上記くらいの年数が必要だと思った。売れていること、は文学であるかの評価をするには当たらない基準。

  • 本が好きで、小説が大好きだと伝わってくる本。
    時代と共に文学が変わっているのか、
    文学が時代を変えているのか。
    好きなメフィスト賞作家たちや村上春樹、綿矢りさ、金原ひとみが出てきた。
    又吉直樹への期待はとても共感できる。

  • 「佐々木敦」という著者を知らなかったのだが、これまで「ニッポンの思想」、「ニッポンの音楽」の2冊を下記連ねてきて、本書は第三弾らしい。

    80年代からの(純)文学の系譜を論じながら、その筆はエンタメ系であるはずのミステリーやSFを論じる時に最も熱を帯びる。

    それぞれの作者や作品に対するコメントは簡にして要を得、かつ語彙が適切に選択されており、同感できるものが多い。

    芥川賞がある限り「文学」は存在すると言いながら、「文学」と「小説」の融合を夢想する著者ではある。(ただ、文学はかつて小説、詩歌を含む上位概念であったような..)

  • 最近小説はSFしか読まなくなってたけど(SFだけでも読まなきゃいけないものがまだまだあるという焦燥!)、「ニッポンの文学」は少年時代にSFに熱を入れつつもあらゆる「文学」を縦断してきた佐々木敦先生による完膚なきまでのブックガイドになっていて

    あえて避けていた新本格ミステリなどあらゆる小説がめちゃくちゃ読みたくなってしまい、むしろ「ニッポンの文学」読むんじゃなかった、という後悔の念さえ覚えるほどの「熱」があった。これは「ニッポンの思想」や「ニッポンの音楽」でも感じなかった、思い入れのような何かだ、きっと。

    (Twitterより)

  • 純文学の小説に与えられる芥川賞を受賞するかどうかといった外枠が、その作家や小説が純文学かそうでないかを規定しているというトートロジーを抱える日本文学界をわかりやすく解説。もはや芥川賞と接続したミステリやSFについても述べてある。

    佐々木敦の講談社現代新書は『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』『ニッポンの文学』で3部作のような関連があるそうだが、芥川賞を又吉直樹が受賞したり、クレージー・キャッツやドリフターズからリズムネタやゴールデンボンバーまで音楽と切っても切り離せない『ニッポンの演芸』も書いて頂きたい。

  • 請求記号:910.26/Sas
    資料ID:50082310
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  •  北上次郎さんの書評の対象になる、エンターテイメント小説。時代小説。
     そういうものが、多分、70年代とは異なる。

  • 朝日の書評?に上げられてたから読んだんだけど、おもしろかったー。
    春樹の登場を栗本薫などの流れにおいてるのもなるほどー、と。どうも栗本薫取り上げられてるの、あんま見たことなかったんでね・・・。
    著者のブンガク?愛があふれてて、この本読みたい!て気にさせられるのがいっぱい。今まで名前は知ってたけども、なんかイメージだけで敬遠してた人もいっぱい紹介されてたので、蒙をひらかさせた気分。ひとつひとつ読んでいこうと思う。

  • 作者の文学愛が伝わってくる一冊。
    読みたい本がたくさんになった。

  • 「ニッポンの思想」、「ニッポンの音楽」に続く日本現代小説史。村上春樹登場以降の小説を純文学から日本のミステリとSFの歴史も日本の現代小説として再検証。芥川賞=文学という呪縛(記号)が未だ日本の文学の優位性であることに未来はあるのだろうか。

  • 現代小説史について 村上春樹・伊坂幸太郎・又吉直樹など
    【配架場所】 図・3F文庫新書 講談社現代新書 No.2356
    【OPACへのリンク】
    https://opac.lib.tut.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=173778

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ニッポンの文学 (講談社現代新書)の作品紹介

批評家・佐々木敦氏による『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』から連なる待望の3冊目。
今回のテーマは「文学」。各主要文芸誌でも精力的にすぐれた論考を発表している著者が、あらためて「日本」の「文学」を解き明かします。

戦後、とりわけ70年代末からの日本の文学シーンにはどのようなことがあり、どのような歴史があるのか。つまり、ニッポンの小説はどのような歴史=物語を持っているのか。前2冊と同じく、80年代(70年代末)から始まるディケイド論で論じていきます。

「文学」と呼ばれている小説と、一般的には「文学」と見なされていない小説とを、全く同等に扱うという視点で日本の小説史をたどり直す試みは、今までなされて来ませんでした。

狭義の「文学」と他のジャンル小説を同一平面上で語ってゆくことで、「芥川賞/直木賞」という制度によって今なお維持されている「文学」の聖性を相対化しようとするのが本書の目的です。

ニッポンの文学 (講談社現代新書)のKindle版

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