138億年の音楽史 (講談社現代新書)

  • 84人登録
  • 3.27評価
    • (2)
    • (3)
    • (3)
    • (2)
    • (1)
  • 6レビュー
著者 : 浦久俊彦
  • 講談社 (2016年7月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883818

138億年の音楽史 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

  • 宇宙が誕生した瞬間から、「原大気」というべきものがあり、音が存在していた。
    だから、人間だけが音楽を生み出したと考えるのは傲慢ではないだろうか、という問いかけから、この本は始まる。
    なんとも壮大な話。

    古今東西のさまざまな音楽と社会について、神、政治、権力、理性、芸術、大衆、自然などを切り口に俎上に載せていくのだが…。
    例えば、音楽と政治。
    取り上げられたトピックを拾ってみよう。
    古代中国の「風」、つまり、民謡の採集と、そこから為政者が世情を読み取るという思想に始まり、西洋中世の軍楽隊、古代ギリシャの劇場文化、旧ソ連の音楽家の政治利用、現在のショパンコンクールの政治性、そして平安貴族の「楽」のたしなみ。
    個々の話は興味深いものもあるけれど、話が拡散していくばかりで、音楽への理解が深まっていく感覚が得られない。

    きっと著者の本領は、西洋近代の芸術概念の発生とその変遷のあたりではないかと思う。
    そのあたりだけを、もう少し深く、体系的に書いてくれたほうがうれしかったのに。

    江本勝の『水は答えを知っている』が、特段の注意もなく、無批判に引用されていたりするのをみると、他の部分の記述の信頼性についても不安になってくる。

  • とにかくスケールの大きい音楽史の本が新書にまとまっています。帯にも書いてあるとおり「圧倒的教養」という言葉がふさわしいと思えてしまうほど。なぜなら、人類の音楽史の本ではなく、この宇宙が誕生したときからの音楽史を語るものであるから。ビッグバンによりこの宇宙が誕生したときにも音があったという驚きから始まり、神の音楽から世俗的な政治や権力の音楽、さらには芸術としての音楽の解説、人間の細部における音楽の可能性まで、とにかく音楽が語りつくされています。すごく楽しく読めました。音楽がもっと好きになりそうです。

  • 古今東西、音楽にまつわるエトセトラ…逸話のオムニバス…というか寄せ集め。

    まあ、宇宙の波動や分子の運動など、振動である以上は「音」に置き換えられる、すなわち「音楽」であるという発想(筆者のアイデアというわけじゃないけど)は面白い。

  • 新書に「圧倒的教養」とか、このタイトルとか、見た時点で地雷かなと思ったら、思った以上に地雷だった。ここまで参考文献を書くなら、挙げ方が残念だし、ここまで調べたら代替医療を安易に肯定しないで欲しい。

  •  うーーん、正直膨大な知識体系の中に溺れてしまい、いずれもほりの浅い、のっぺりした論考になってしまっているような・・・。工学的視点も少々???と見える。
     とはいえ、地球誕生から現代までの一連の地球史を音楽と捉え、一括していくというアプローチは非常に面白い。

全6件中 1 - 6件を表示

138億年の音楽史 (講談社現代新書)の作品紹介

「われわれは、どんな過去にさかのぼっても音楽に出会う」。
ビッグバンから始まった「宇宙の音楽」の歴史では、ベートーヴェンもビートルズもちっぽけな砂の一粒に過ぎない。鳥や鯨の「作曲術」から人体という「楽器」が奏でる音楽まで。ピタゴラスの天球の音楽からアボリジニのソングラインまで。「音」と「調和(ハーモニー)」をキイワードに壮大なスケールで描く、これまでにないユニークな書。

138億年の音楽史 (講談社現代新書)はこんな本です

138億年の音楽史 (講談社現代新書)のKindle版

ツイートする