生殖医療の衝撃 (講談社現代新書)

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著者 : 石原理
  • 講談社 (2016年8月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883832

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生殖医療の衝撃 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

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  • 凍結卵子・精子の利用はすっかり定着しているのですね。著者のいう通り,法的整備の必要性を感じました。

  • 同名異人でBL作家の女性がいるので「この作者の本」がそちらの著作ばかりに…(苦笑)。

  • 子供がほしい、というのは生物であるヒトにとってはごく当たり前の衝動である。
    もちろん、考える生き物であるから、あえて子をなさないという選択肢がありうることは否定しないが、ここではその問題は取り上げない。

    本書で扱うのは、子を持つための営み、精子と卵子が出会うことがコントロールされている現状だ。
    著者はその現状を分析しながら、それが内包する問題点を取り上げている。

    現代日本では生殖医療に伴う法改正は全く追いついていない。
    「代理母」「3人の遺伝子を持つ子」「死後生殖」。
    民放制定時には考えられなかったSF的世界が今、起きている。
    第7章では法律とガイドラインについて。
    「こどもを産んだ女性が母」とはどこにも書かれていない。
    なぜならそれは当たり前すぎる当たり前だったからだ。
    しかし今やそれは「当たり前」とは必ずしも言えない。
    早急に整備しなければ、この福祉に著しい不利益があると思うのだが、民法はいつも後回し(これは私の「感覚」ではある)。
    「正しい家族」ばかりを強調する人びとは一体いつの時代に生きているのか。

    着床前診断についても筆者は述べているが、遺伝子だけが子供の全てではないのだ。
    生まれる前に「正常」であっても、出産時に、生後すぐに、成長期に、障害を持つことはある。
    遺伝子至上主義は、優生思想のようで私は一抹の恐ろしさを感じる。

    それにしても、とふと思う。
    子供が欲しい、と強く願い、時間も費用も多くかける人がいる一方で、「望まれなかった」子供たちはどうしたらいいのか。
    堕胎の件数の多さ、養護施設で暮らす子供達。
    生殖医療はどんどん発展するのに、根本的なところは旧態依然。
    それは本書の内容とはずれてしまうが、そのことを私は考えずにはいられない。

  • 生殖医療に関するテレビ番組を観て興味を持ったので読んだ。生殖医療の歴史(技術的なブレイクスルー)、現況、問題点などわかりやすくまとまっていてとてもよかった。

  • いわゆる試験管ベビーは国内でも今や年間3万人に達している

    日本での人工授精の多くは顕微受精で行われるが、運動能力のない精子から生まれた子どもが正常な受精能力を有しているかどうかは分からないため、出生後も数十年に渡るフォローアップが続けられている。

    また、新鮮胚の代わりに凍結胚を用いることでホルモン周期を狙ったり、無理に多数の胚を移植して多胎妊娠を心配することもなくなる

    技術の進歩は、夫の死亡後に受精・出産した子供を認知すべきかどうかなど悩ましい問題も惹起している。

    また、精子、卵子の売買も盛んに行われるようになってきており、とくに精子に関してはネットショッピングと同じぐらいの手軽さで凍結精子を購入することができる
    これらは医療機関で用いられるのでなく、家庭で自分の膣内に挿入して人工授精を試みるために購入されているのが実情だという。

    外科的には子宮移植ということも行なわれており、スウェーデンではこれまで9例の子宮移植が行なわれ、4例では妊娠・出産に至っている
    そのため、iPS細胞の技術が進展すれば、男性同士のカップルが子をもうけることも理論上は可能になる。

  • 現在の生殖医療について,様々な示唆に富んだ一冊

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:495.48||I
    資料ID:95160625

    日々、新しい技術が進歩し、
    命の誕生にも人間の手が入ってきています。
    (臨床薬剤学研究室 岩崎綾乃先生推薦)

  • まさに衝撃。精子バンクや代理懐胎など生殖医療のビジネス化が予想を超えて進んでいる。行き着くところはゲノム編集か?子供が欲しいという欲望の根深さよ。

  • 495.48||Is

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生殖医療の衝撃 (講談社現代新書)の作品紹介

1978年7月25日体外受精による子ども、ルイーズ・ブラウンさんが英国で誕生してから30余年。生殖医療の世界では、「生殖革命」ともいえる技術革新が相次ぎ、いまや日本で生まれるこどもの約32人に1人は、出生前に-196℃液体窒素タンクで凍結保存されている。いま生殖医療は新たなるフェーズに進み、遺伝的親が3人存在することになるミトコンドリア移植、子宮移植が現実のものとなり、iPS細胞を用いた精子や卵子の作成技術の確立も目前に迫っている。第二次生殖革命前夜ともいえる様相を呈している最新事情を紹介するともに、精子バンクや卵子バンクなど生殖医療ビジネスや生命倫理との相克などを鋭くレポートする。

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