すごい「会話力」 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062883962

作品紹介・あらすじ

現代人は「会話」をすることで人間関係が成り立っている。「会話力」とは人間の「総合力」とも言える。その「会話力」の磨き方と秘訣を伝授する。ビジネスパーソンのみならずSNSに頼っている若い世代にも必携の書。以下そのポイントを列挙する。
その1・「人との接し方」対人関係を良好に保つには、まず自分を整えることが大事。
その2・瞬間的に「打ち解ける」ためには意識の集中も必要となる。現代では、「メンタル」を整えておくことが、能力(仕事力・学力)以上に大切なこととなる。
その3・田中角栄のように1対100でも1対1のように「情を通いあわせる」ことができる。また寅さんのように自分のペースで人の懐に入っていける。
その4・オープンなボディにオープンなマインドは宿る。「会話身体」をつくろう!
その5・自分をオープンにする勇気をもつ。
その6・英語でコミュニケーションをすることもある。世界中のどこにいっても「打ち解ける」習慣を身につける。
その7・「感じがいい」とは能力の一つである。
その8・「場をあたためる」こともビジネスシーンなどで様々な状況で求められる能力である。
その9・「会話力」 の基本は古典・名著にある。
その10・究極の「会話力」とは日本語活用法である。

感想・レビュー・書評

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  • コミュニケーションの大家、斎藤孝の著書。会話力は人間の総合力だと氏は言う。自分は話下手を言い訳に「話す訓練」をしてこなかったことを反省。本書を読んで、自分でも出来そうなトレーニングは以下のとおり。「場を温める」ことができる「座もちのいい」良き会話者を目指したい。
    ・ニュースを聴きながら復唱する。
    ・腹式呼吸、瞑想、内観でopen mind & open body状態に整える。
    ・適度な距離感を取りつつ、上手に甘える。
    ・相手のジョークに笑う。

  • 会話力に資格はないけど、仕事でもプライベートでも大切なスキルですね。
    会話力は生まれつきのセンスだから、センスのない自分には無理だ……と諦めずに、鍛練次第でなんとかなると齋藤先生は言ってくれています。
    豊かな人生にするために取り組んでいこうと思います。
    それにしても、齋藤先生の言葉は「太陽の匂いがする洗濯物」のように、いつも気持ちの良いものですね。

  • 会話力を向上させるには、オープンな心と身体でいることが重要。
    昔から行われている呼吸法で、オープンな身体をつくることができる。
    会話には、雑談、情報交換、クリエイティブな会話がある。いずれも知識が豊富なことは重要で、新聞や、古典を含む読書は非常に役に立つ。
    会話で盛り上がることは、人間にとって大きな喜びである。ソクラテスやニーチェ、芭蕉の連歌会のような、知的で祝祭的な会話の場を目指していきたい。

  • コミュニケーション能力と会話力は少し違うのだろうか。正直、今の50代60代より、20代の方が会話力は上だと思います。周りを見ながらはなしていますし、会話として成り立ってますので。

  •  会話力とは人間の「総合力」なので、一朝一夕に会話力を上げることはできない。それでも少しづつ積み上げれば確実に上達できる。先ずは論語や福翁自伝などの古典を読むことからかな。あとは会話力の高い人の真似をすること。いづれにしても小手先の会話術よりも「総合力」が重要というほうが本質を突いていると思う。

  • <目次>
    まえがき  会話部へのご招待
    第1章   会話の構造~会話力は実は上達が早い
    第2章   「会話身体」で人間関係力を磨く
    第3章   情報交換とは「贈与」と「返礼」の精神
    第4章   マインドフルネス~幸福感を味わう
    第5章   活字力と「後輩力」で差をつける
    第6章   「大人会話力」でパワーアップ
    第7章   言葉遣いのセンスを古典と名作に学ぶ
    終章    究極の「会話力」

    <内容>
    世の中でさんざん言われている「コミュニケーション能力」。それは会話力。会話は行ったりきたりなので、自分から話すばかりではなく、相手の話を「聴く」力が必要。さらに、会話はやりとりなので、話をつなぐ力も必要。そのためには「教養」が必要。また、精神的に「幸福感」であり、相手にもそれを与える力も。本伸びに書いたあるように、「会話力=人間の総合力」なのだ!

  • 私の尊敬する人は、相手を惹きつけ、面白く、かつレスポンスやリアクションに長けている人がいる。まさにこの本をそっくりそのまま書き写したような人だ。改めて言語化されると、なるほどなと学びにつながる部分が多かった。

  • 話す、とは簡単なようで難しい。
    この本も難しいことは書いていないものの、全てを実践しきれるとは思えない。とりあえずできることから始めれば良さそうなので、氷川清話と福翁自伝を読んでみよう。
    丹田や呼吸法などの件は、ランニングにも応用できそうな気がする。

  • よかった!!オープンにしていく!

  • 今さらながら新聞読もうかなと思った。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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