未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884310

感想・レビュー・書評

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  • 人口動態という未来予測において最も起こる可能性の高いものに対して、細かく具体例を用いて書かれているので、初心者にとってかなり理解しやすい本だと思う

  • 人口減少が引き起こすであろう様々な問題を分かりやすく解説してくれていた。目を背けたくなるような問題だったが、乗り切るためにはまず向き合わないと。

  • 日本の人口が減少し、少子化が進んでいることは現代ではもはや常識となっている事柄である。しかし、少子化によって私たちにどのような影響が生じるのかについて知っている人は少ないという。本書では、人口減少や少子化によってどのような問題が生じるのかを年ごとにまとめた「人口減少カレンダー」とともに、問題点について言及し、続いてどのような少子化対策をするべきであるのかを「10の処方箋」として述べられている。
    個人的に最も驚いた点は、高齢化と少子化を一括りにして考えてはいけないということである。高齢化と少子化は一見関係が深く感じられるが、実際は別々の事柄であり、高齢化が進んでいるから少子化も進むと安易に考えてはいけないことを知った。
    「10の処方箋」については、10番目で語られている「第三子以降に1000万円の給付をする」という少子化対策は、過去に例のない方法であり、想像に窮した。しかし、これくらい今までに類を見ない異次元の政策を行わなければ、日本の少子化に歯止めをかけることは難しいことを実感した。

  • 人口減少の未来が避けられない日本の今後について、より具体的な現状と解決策、考え方について学びになった。
    人口減少は、単純に高齢化、少子化、社会の支え手の減少といった表面的な問題だけでなく、例えば医療における輸血不足の問題から空き屋問題、農産物生産問題など、挙げれば多くの問題が発生し、今後の生活、日本の存続に大きな影響を及ぼすものがある。そういった事実、現状を知ること、考えることが重要である。
    また、人口減少が避けられないという前提に立った上で、行政としてどのような施策を打つべきか、例えばコンパクトシティ化、戦略的に縮むこと、などを考えることも重要。そういったことを抑えながら自分が人生をどのように生きていくのか考える力と行動力が求められると思った。

  • 読めば読むほど日本大丈夫か?と思ってしまう一冊。超高齢化社会となり労働人口の減少が近い将来起こるとなると居住地、仕事を含めて考えさせられる。とはいえ国策として手を打つ。
    これを機に政治に興味・関心を持つきっかけになった。

  • 人口減少が止まらない日本がこの先どうなっていくかを具体的な数字とともに説明するとともに、流れを変えるための大胆な提案も書かれている。

    人口現象がもたらす日本の衰退は、(おそらく)多くの日本人が思っている以上に深刻。しかも、この本が出版された2017年には想定されていなかった新型コロナによる人々の行動変容がさらに拍車をかけるのでは、と危惧せずにはいられない。
    "日本を救う10の処方箋"はかなり斬新だが、そのくらい本気で考えなければいけないということ。参考になった。

  • 人口動態はほぼ決まってる。その事実をどう解釈し、自身の環境改善に活かすか、です。その戦略は今の年齢にものすごく影響受けますね。
    あなたはあと何年生きるつもりですか、と…

  • 序盤からネガティブで危機感を感じさせる内容だけど、本当に今後どうなるか心配です。

    3人目の子供に、1000万円交付の案は極端で笑ってしまったけど、このくらい思い切ったことをしないといけないのかなとも思う。

  • 気付きが多い一冊。最初は数字的根拠があまりにも多く読みにくさを感じたがそれも正しい情報を切に伝えたいから。二章の人口減少に対する解決策案は非常に勉強になりました。

  • 未来予測は「確かにな」と思うようなことが多かったです。人口が減るのは自明の中で、いかに戦略的に縮小するか考えさせられました。
    具体的な処方箋を見ても、それが実現出来たらなと思う一方で、自分の身を切る覚悟で実施しなければならないことばかりで「国のためより孫のため」と思うとなかなか難しそう…。

著者プロフィール

1963年、名古屋市生まれの作家・ジャーナリスト。人口減少対策総合研究所理事長、高知大学客員教授、大正大学客員教授、産経新聞社客員論説委員のほか、厚労省や人事院など政府の有識者会議委員も務める。中央大学卒業。2014年の「ファイザー医学記事賞」大賞をはじめ受賞多数。主な著書にはベストセラーの『未来の年表』『未来の年表2』『未来の地図帳』『未来のドリル』(いずれも講談社現代新書)のほか、『日本の少子化 百年の迷走』(新潮選書)などがある。


「2022年 『未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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