正しい本の読み方 (講談社現代新書)

  • 329人登録
  • 3.31評価
    • (0)
    • (17)
    • (14)
    • (4)
    • (1)
  • 12レビュー
著者 : 橋爪大三郎
  • 講談社 (2017年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062884471

正しい本の読み方 (講談社現代新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • いまさら「正しい本の読み方」なんてなぁ、と思っていたが、自分の読み方に不安を覚えていたので、手にとってみることに。

    本書の内容は、読書自体のハウツー本といったものではなく、人間にとって本とはどういう存在か、本との付き合い方についての本である。斬新さや新鮮さはないものの、語りかけるような優しい文体で、非常に読みやすい。

    筆者は、本の「構造」、著者の「意図」、作品の「背景」を理解することが、本と付き合う上で欠かせないという。その上で、本を読むときは人と付き合うように読みなさいというのも、本に呑まれがちな僕には、ありがたい教えとなった。

    本書の中に
    「本は頭の栄養であって、頭のファッションではない。ほかのひとに見せるために読むわけではない。それは、雑念、邪念です。
    そういうことは一切なしにして、純粋にその本と関係をもつ、それが、その本に対する礼儀ですね。」(pp65−66)とある、本に対して礼儀を尽くし、本と友達になることが、知を極めるには不可欠なのだろう。

    学生や読書をはじめたばかりの人、あるいは本を読むことに意味があるのかと疑問に思う人には良い教師となってくれる本であると思う。(もう少し早く出会いたかった。。。)

  • さあ、本を読もう。

    本を好きな人、そして本を大事に思っている人が語る、「正しい本の読み方」である。だから、この人のことばは、本を読まない人には届かない。読む人に届く。

    読み手の中の一握りが、書き手となる。書き手の背後には、たくさんのそれまでの書き手がいる。連綿と続く本の系譜。わかると、思う。たくさん読むことでつながりがわかる。本を読むことで、頭の中に著者を、もしくは主人公を住まわせる。その頭の中の住人は、新しい誰かと出会ったとき、理解したり考えたりする助けとなる。メッセージを受け取り、私の人生の指針とする。だから、本を読む。

  • 無意識に興味本位での読書も多いですが、著者が影響を受けたであろう大著作を押さえておくことの大切さがわかりやすく書いてあり勉強になりました。読書好きの方にはわかっておられる方多いかもしませんが、「必ず読むべきリスト」は要確認。「本は、情報に還元できない生命を持っています。なぜならそれは生身の人間が、かたちを変えたものだから。」 「本を読むとは、社会のさまざまな不都合を、医師のように診断し、処方箋を書く力をつけることです。」「論争は、前提を見つけたもの勝ち、みたいなところがあるのです。」 今後も良い本を読み続けたいですね。

  • しかし、橋爪先生も(齋藤先生も)同時にいったい何冊の本を手掛けているのだろう。あまりにも量産されると、すべてをフォローしきれない。で、本書は新聞広告より先に書店で見つけて、広告で見ていた丸山真男も興味はあったけど、そちらは探さずに、こちらを購入。読みかけの他の本を差し置いて、3日目読了。書名は「正しい学び方」のほうが近いかも知れない。はじめにから引用。「・・・学問や教養を身につけたり、知に触れたりすること自体が、楽しくなってくる。楽しくて、仕方なくなる。知の楽しみに目覚めると、それ自体が、目的になります。」これ、私が昨年度はじめに書いたエッセイ「何のために学ぶのか」と全く同じ内容だ。しかし、著者はこの先を行く。「知のプロの人は、楽しくなくても、苦しくてもやる。・・・苦しみながら、みんなのために、そういう知的生産をしています。」私も、ちょっとだけ、この域に足を突っ込んでいる自覚がある。毎月の校通信連載。結構しんどいのです・・・。さて、大著者100人読みたいですね。どこまで行けるかなあ。現在までに読んでいるもの。「聖書」(もちろんすべてではないが)「源氏物語」「カラマーゾフの兄弟」「狭き門」「こころ」「変身」「審判」「華麗なるギャツビー」「ライ麦畑でつかまえて」(この2冊は村上春樹訳で)「老人と海」「論理哲学論考」(最初の数ページ、これは読んだとは言えないか)

  • * 読了日20170924
    * 購入日20170922
    * Amazonで購入した。

  • 請求記号:019/Has
    資料ID:50088838
    配架場所:図書館1階東館 め・く~る

  • <目次>
    はじめに
    【基礎編】
    第1章  なぜ本を読むのか
    第2章  どんな本を選べばよいのか
    第3章  どのように本を読めばよいのか
    【応用編】
    第4章  本から何を学べばよいのか
    《特別付録》必ず読むべき「大著者100人」リスト
    第5章  どのように覚えればよいのか
    第6章  本はなんの役に立つのか
    【実践編】
    第7章  どのようにものごとを考えればよいのか
    終章   情報が溢れる現代で、まなぶとはどういうことか
    おわりに

    <内容>
    帯にもあるように、「読書」だけではなく、「勉強」のしかたや「学ぶ」意味についても語られる好著だと思う。
    読書に関していうと、今までこうした本で語られなかった「著者のその本を書く背景」をわかりやすく書いてあること。著者がそれを本の中で語ることは稀なので、それに気づくことは難しく、そのためには多くの本を読み、人生の経験が必要。また、難解な哲学の背景についてかみ砕いた説明がなされ、私のような浅学なものにも理解がしやすかった。
    この本は高校生に読んでほしいが、私の周りの生徒は理解できない感じがするので、大学1年生くらいが入門書として読み、しっかりと勉学をしてほしい。

  • 本を読むとはどういうことなのか、読むことによって何が得られるのかといった読書に関する筆者の考えが軽妙な筆致で書かれています。本とは突然現れるものではなく過去の本に対するフィードバックとして書かれていること。それによって本を介した知のネットワークが築かれていること。面白いと思ったことは自然に頭に定着するから本の内容は故意に覚えようとしなくてよいこと、など。読みやすかったです。

  • 本の読み方なんて人によって違う。ただ、正しい読み方となると限られてくるだろう。ぼくは正しい読み方をしているだろうか?

  • 東2法経図・開架 B1/2/2447/K

全12件中 1 - 10件を表示

橋爪大三郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐藤 雅彦
ヴィクトール・E...
又吉 直樹
田中正人
スティーヴン・ガ...
J・モーティマー...
瀧本 哲史
村田 沙耶香
ヨシタケ シンス...
エラ・フランシス...
有効な右矢印 無効な右矢印

正しい本の読み方 (講談社現代新書)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

正しい本の読み方 (講談社現代新書)の作品紹介

<本を愛してやまない読書好きの皆さんへ>

 ちまたには相変わらず、本が溢れています。
 しかし、そもそも、どんな本から読めば自分のためになるのか。本を読んでも次から次へと内容を忘れてしまうが、どうすれば覚えられるのか。本は何の役に立つのか・・・。
 こういったことに悩んだことはありませんか?

 ネットの発達によって、情報が万人に平等に与えられる現代だからこそ、人々は「正しい本の読み方」があることを忘れているのではないでしょうか。
 たとえば、本を読むうえで、「構造」「意図」「背景」の3つをおさえなくてはならないことを、あなたはご存知ですか?

    *

 この本は、本を読むための本、本を愛する人のための本です。これを読めば、どんな本を選りすぐれば、あなたの血肉になるのか、がわかります。
 この本を読めば、本が自由に生きていくための保障になる、とわかります。

 大ヒット作やネット評価の高い本ばかりを読んでいるだけでは、得られることは少ないかもしれません。
 本を選ぶにも、読むにも、コツがいるのです。そのコツを橋爪先生に学びましょう。 

    *

 特別付録として、橋爪先生が選び抜いた、「必ず読むべき『大著者100人』リスト」もつけました。 
 まずはこのリストに挙げられた大著者(小説家・哲学者・・・)から、読み始めてみませんか? 


●目次

<基礎篇>
第一章 なぜ本を読むのか
第二章 どんな本を選べばよいのか
第三章 どのように本を読めばよいのか

<応用篇>
第四章 本から何を学べばよいのか
【特別付録】必ず読むべき「大著者一〇〇人」リスト
第五章 どのように覚えればよいのか
第六章 本はなんの役に立つか

<実践篇>
第七章 どのようにものごとを考えればよいのか
終章  情報が溢れる現代で、学ぶとはどういうことか

正しい本の読み方 (講談社現代新書)のKindle版

ツイートする