完訳グリム童話集 2 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062900317

感想・レビュー・書評

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  • 「幸せなハンス」がおもしろかった。
    わらしべ長者の逆バージョンで、手に入れたものがどんどん(はたから見れば)価値の低いものと交換されていくのに、それでもハンスは「幸せ」。
    幸せのかたちは人それぞれなんだなと印象に残った。
    解説でなるほどと思ったのは、現実で厳しい生活をしているからこそ、昔話には楽天的ななまけ者が幸運を手にするような話が多く、人々はそれにあこがれたということ。
    日本にグリム童話が紹介された後、日本の民話にそれらの話が混ざっていったというのも意外だった。

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著者プロフィール

兄:ヤーコプ・グリム Jakob Grimm(1785-1863)/弟:ヴィルヘルム・グリム Wilhelm Grimm(1786-1859)/ドイツの文献学者・言語学者・民衆文学研究者。両者ともドイツ中西部ヘッセン地方の町ハーナウに地方官吏・法曹家の息子として生まれ、マールブルク大学法学部でサヴィニーの薫陶を受けつつ、ハイデルベルク・ロマン派の詩人たちと交友関係を結ぶ。兄弟の共同作業によって多くの業績を残し、共編著として『子どもと家庭のためのメルヘン集』、『ドイツ語辞典』などがある。兄の著作としては『ドイツ語文法』、『ドイツ法古事誌』、『ドイツ神話学』、『ドイツ語の歴史』、『判告録』、弟の仕事として『ドイツ英雄伝説』のほか、第七版に至るまでのメルヘン集テクストの改稿がある。

「2021年 『グリム ドイツ伝説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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