意味の変容・マンダラ紀行 (講談社文芸文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062901475

作品紹介・あらすじ

光学機械工場、ダムの工事現場、印刷所…異色の職歴と放浪の作家、森敦の経験と思索は、日本文学史上例を見ない、奇跡的な作品を創造した。宗教的、哲学的、数学的な論述を透過しながら、本作は「比類のない私小説」として読むこともできる。柄谷行人、岩井克人、浅田彰、中上健次による解説付き。空海の足跡を辿り真言密教の謎へ迫る「マンダラ紀行」併録。

感想・レビュー・書評

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  • 二度寝で番茶。かっぱさんが好きな本として紹介される。

  • 正直、読むのがきつかった。もちろん、ここに収録されている評論家達のような深い解釈や感想は抱けず、ただ、己の哲学を披瀝している程度しか読めませんでした。なぜかというと、どこか真面目でユーモアがないというか、埴谷雄高の「死霊」の最初のほうは、なにやら得体のしれない面白さがあって、「うわ、追いかけたい」という気持ちになったのですが、この本は、柄谷や浅田らがほめているから何かきっと凄まじいことがあるのだろうとどきどきしておりましたが、あんまり目から鱗とかはなく、それだったら、湯川秀樹の言っていたといわれる、円は閉じていない、のほうが、あーなるほどと感じ入ります。
    空海についても参考とはならなかった。
    これを読んで、この思弁に目を通して、ますます埴谷の面白さに気付いたのであった。

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