バウッダ[佛教] (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062919739

作品紹介・あらすじ

原始仏教の発生から大乗仏教へ
釈尊の教えの真実とは何か--真の仏教学が解明する。壮大な仏教思想の全貌バウッダ--サンスクリット語で「仏の教えを信奉する人」の意である。二千五百年におよぶ歴史の中で、誤解と偏見に満ちた教学により誤伝されてきた釈尊の思想の壮大な全貌と、初期仏教の発生から大乗仏教、密教へと展開する過程を、膨大な経典群から探究。単なる宗教の枠を超え、思想としての仏教の実像を鮮やかに描き出した、日本仏教学の達成。
原始経典アーガマ(阿含経典)に釈尊の真の教えをさぐり、その根底をなす苦、無常、無我、法、涅槃を考察、さらに釈迦入滅数百年後に登場する部派仏教や大乗仏教、そこに現れる仏・菩薩に、日本仏教の源流を見る。膨大な経典群に探究する釈迦の教え、仏教の歴史と哲学。思想としての仏教と、日本仏教の独自性を解明した真の意味の仏教入門書。

感想・レビュー・書評

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  • こういうことが知りたかった

  • 阿含経の成立から大乗仏教の成立までを明快に述べたもの。釈迦の教えに一番近いものは阿含経であり、大乗経典は釈迦の入寂後数百年を経た紀元百年辺りにその初期経典が成立していることを明快に述べる。そして阿含経の思想と大乗仏教活動の興隆とその大乗経典の思想を解説する。明快にとは言っても膨大な経典のなかから重要なものを選び出してその思想を解説するのであるから、なかなかついていくのは骨であるが、本当の仏教の考え方とは何かを知るには重要な本である。

  • (後で書きます。仏教を概観するに重宝)

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著者プロフィール

新潟大学人文学部准教授
1977年、東京都八王子市生まれ。1999年、東京都立大学人文学部史学科卒業。2009年、東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、博士(史学)。
八王子市総合政策部市史編さん室専門員、獨協大学法学部特任助手を経て現職。
著書・論文に、『東京の制度地層』(公人社、2015年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2016年、共著)、『新八王子市史 通史編5近現代(上)』(八王子市、2017年、共著)、「1930・40年代日本の露店商業界紙『関西俠商新聞』・『小商人』・『日本商人』について」(『資料学研究』12号、2015年)、「戦災の記憶の継承と歴史資料――長岡空襲の事例に即して」(『災害・復興と資料』8号、2016年)など。

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