冒険商人シャルダン (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062920209

作品紹介・あらすじ

多様な宗教と言語が行き交うペルシアで成功を収めた商人にして旅行記作家のジャン・シャルダンは、新教への迫害が続く息苦しい故郷・パリを捨ててロンドンに移住し、爵位を得た。しかし、彼の最大の悩みは、怠け者の長男の行く末だった-。時代に翻弄されつつ「一級史料」を書き残した市井の人物の生涯と、彼らが生きた一七世紀の社会を活写する。

感想・レビュー・書評

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  • 勲爵士シャルダンの生涯

  • 授業の課題図書として読んだ。
    現在と対比しながら読むと、なかなか興味深い。

  • 面白かったー。こういう人がいたんだね。著者はあとがきで、ヨーロッパとイスラム世界という二項対立の概念自体を反省しているけれども、論点がわかりやすくてよかったと思う。当時のヨーロッパは宗教的にとても偏狭だったんだなあ…(まあ今も結構偏狭なところがあると思うけど)

  • 17世紀のマイナーな人物について伝記。
    書簡や日記などの資料から、人物像が浮かび上がってきます。
    当時の、イスラム圏と比べ日記や手紙において心情を吐露することが西洋では多く、そういった文化の差がみえると、その後の歴史で両者の差ができてしまった要因じゃないかと思う。少なくとも17世紀では決定的な差はなかったけれど、潜在的に差が出てくる何かはあったんだろうなぁ。

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著者プロフィール

1953年生まれ。東京大学名誉教授。専門は世界史。現在は東京大学東京カレッジ長を務める。従来のヨーロッパを中心とした世界史像からの脱却をめざし、国民国家やヨーロッパ対アジアという構図にとらわれない新しい世界史=「グローバル・ヒストリー」の方法による世界史理解を提唱し、各国の歴史学者との共同研究にとりくんでいる。著書に『新しい世界史へ』(岩波新書、2011年)、『輪切りで見える!パノラマ世界史』1~5(大月書店、2016年)、『グローバル化と世界史』(東京大学出版会、2018年)など多数。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ 世界の歴史 全20巻+別巻1冊定番セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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