中世ヨーロッパの家族 (講談社学術文庫)

著者 : ジョゼフ・ギース フランシス・ギース 三川基好

• 講談社 (2013年7月11日発売)

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ中世史の新たな実像を描いて定評のあるギース夫妻による「ある家族の歴史」。本作では、イングランド北部、ノーフォークの紳士階級・パストン家に残された千通を超す書簡から、15世紀の社会と一族の生活を復元していく。家族の健康や家政、商取引きと訴訟、子女の結婚問題などを虚飾のない文章で記した手紙は、英仏百年戦争の末期からバラ戦争にいたる乱世を懸命に生き抜いた人々の姿を今に伝え、圧倒的な生命力に満ちている。巻末解説に作家の佐藤賢一氏。
2001年に朝日新聞社より刊行された『中世の家族』を、文庫化にあたり改題。　原著は、　A Medieval Family by Frances & Joseph Gies（Harper Perennial, 1998）

感想・レビュー・書評

[大手前大学・大手前短期大学 メディアライブラリーCELLさんの感想 · 2019年3月8日]

＜閲覧スタッフより＞
15世紀イギリスのパストン一族（紳士階級）の間で交わされた手紙。ばら戦争、土地問題、家族内の事などいろいろ問題が起こり、なかなか平穏な暮らしとは言い難い。
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所在記号:文庫||288.3||ハス
資料番号:10222705
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[ぼのまりさんの感想 · 2013年7月25日]

イングランド北部の紳士階級・パストン家に残された千通以上の書簡から、15世紀の社会と一族の生活を復元した１冊。英仏百年戦争の末期からバラ戦争にいたる乱世の様子を知る資料集としての価値もあるように思う。…のだが、今の私にはあまり役に立たなかったようである。「サー」という称号がついているからといって、決して優雅な生活ではなかったのですね。

著者プロフィール

Joseph Gies（1916-2006）　アメリカの歴史著作家。中世史に関する著作多数。フランシス・ギース (1915―2013)との主な共著に『中世ヨーロッパの城の生活』『中世ヨーロッパの都市の生活』『中世ヨーロッパの農村の生活』『大聖堂・製鉄・水車』『中世ヨーロッパの家族』など。

「2019年 『中世ヨーロッパの結婚と家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」