- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062922128
作品紹介・あらすじ
昨年には富士山が世界遺産(文化遺産)に選定されました。なぜあの場所に日本一高い山が聳えているのでしょうか?
富士山が立つ場所は、地球の構造線、トラフ、火山帯のちょうど交点です。三方向からの大きな力がそこに集結し、あのように単独で日本最高峰ができあがったのです。
第四紀(250万年前から現在まで)における重要なイベントを追いかけることで、日本の地形の成り立ちがわかってきました。氷河期と間氷期の海水面の移り変わり(最大で100m以上)、火山活動による火山灰の堆積、地震などによる地殻変動、風雨による浸食作用も万年のスパンでみれば、大きなものです。
本書はロングセラー『東京の自然史』の続編です。より短く、エッセイ色が強く、読みやすい本に仕上がっています。
感想・レビュー・書評
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/741021詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
富士山という題名だが、中身は関東一帯の地形がどのように出来たかが記されている。結局は、それに富士山が大きく関わっているのだが。
非常にわかりやすく、興味そそられる内容。 -
名著「富士山はなぜそこにあるのか」の改題・文庫化。
久しぶりに再読して、新たな発見多数。
古代武蔵国の中心が多摩地域にあった理由になっとく。
この本は自然地理学の本だけれど、突き詰めていくと人文地理学も同じフィールドなのかもしれない。 -
富士山が東京の坂道に大いに影響しているらしい。関東ローム層万歳!
-
タイトル通りの富士山の地形学的な形成要因の解説をしているが、主には東京の地形形成について簡単に解説したもの。地質学ではなく地形学であることに注意する(両者は違うものらしい)。