魚の文化史 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062923446

作品紹介・あらすじ

世界一の好魚民族である日本人。魚と日本人の生活誌を扱おうとした試みとして、本書は類書のない、楽しい書物である。魚の故事、魚食文化をはじめ、冠婚葬祭のしきたりや神事・祭礼、魚に関する信仰や呪術まで、誰でも思い当たる生活に溶け込んだもの、意表を突く珍しい事例をたっぷりと挙げ、暮らしの中のさまざまな日本の慣習、民俗などが、こんにちも魚によって支えられているということをくり返し実証する。また、著者は伊勢神宮に奉職する神官であったため、一般の目に触れることの少ない伊勢神宮における魚の扱い方など、神社仏閣の式典の折にささげられる魚の話題は詳しく、興味深い。

感想・レビュー・書評

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  • 2016-6-20

  • ・伊勢神宮の神職兼民俗学者が書いた魚の話。日本の習俗絡みの様々なエピソードが興味深い。
    ・原本は1983年出版。
    ・日本では、ハレの席にはナマグサモノが欠かせない。

  • 島国に暮らす日本人には魚を抜きにして文化を語ることができない。食文化はもちろんのこと、宗教上の習慣や思想、風俗まで多方面から考察してあって面白い。著者は伊勢神宮で神官を務めた人なので、神への供物としての魚の歴史やしきたりなどの紹介がことに興味深い。

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著者プロフィール

1938年,三重県伊勢市に生まれる.國學院大學文学部日本史学科卒業.1962年伊勢神宮に奉職.神宮禰宜,神宮司庁広報課長,文化部長,神宮徴古館農業館館長などを歴任.2002年退職.現在,NPO法人五十鈴塾塾長.
著書:『鮫』『鮑』『枕』『杖』『亀』(以上,法政大学出版局・ものと人間の文化史),『伊勢神宮』,他多数.

「2010年 『楠(くすのき)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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