エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)

  • 17人登録
  • 4.00評価
    • (0)
    • (1)
    • (0)
    • (0)
    • (0)
  • 1レビュー
著者 : 互盛央
  • 講談社 (2016年10月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062923859

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • 【紹介】
    「和辻哲郎文化賞」「渋沢・クローデル賞」ダブル受賞の著者渾身の書き下ろし!
    「考える」「思う」という事象に主語はあるのか。「私」でも「神」でも「言語」でもないとしたら――近代以降ニーチェがフロイトが、フィヒテがシェリングが、沈黙する<それ=Es>に向けて格闘を始めていた。

    面白さに引き込まれて一気に読了。語れ/語るな。エスのこの命令の内に語る者・人間の秘密を探る必読の書。――斎藤慶典氏(慶大教授)推薦

    「なぜか分からないがそうしてしまった」、「まるで自分ではない何かにやらされているようだった」……。こうした話は作家や芸術家の創作についてよく聞かれるが、日常の中にも同様の経験があるのは誰もが知っていることだろう。みずからの行動の原動力だったことは明らかなのに、それが何なのかは明言できないもの。その得体の知れない力を示すために着目されたのが、ドイツ語の代名詞「es(エス)」だった。
      ――本書「まえがき」より
    http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062165495


    【目次】
    目次 [003-006]
    凡例 [007]
    はじめに [011-014]

    プロローグ――エスを奪い合う者たち 015
    邂逅/確執

    第一章 エスの問題圏 031
    フロイトとニーチェ/ニーチェの因果性批判/ランボーの反抗/「絶対的に近代的」であること/デカルトの問い/非人称の「思われること」へ

    第二章 エスの淵源を求めて 061
    「神なる自然」とゲーテ/フィヒテの課題/近代の逆説/シェリング来都/フォイエルバッハの示唆/端緒としてのリヒテンベルク/ビスマルクのエス/ハルトマンという桎梏/フロイトとハルトマン/「台無しにされたショーペンハウアー」

    第三章 変貌するエス 111
    「自然の精神化」と「自然の物質化」/ヘルムホルッからマッハへ/ルナンの二面性/ドレフュス事件とエス/スーリー、そしてエクスナー/ユダヤ人とは誰なのか/遺伝する「エスの経験」/「世界霊」としてのエス/ジェイムズと心霊主義/ユングとの葛藤/獲得形質の遺伝/シュタイナーとゲーテの出会い/シュタイナーとハルトマン/シュタイナーのエス

    第四章 エスヘの抵抗 187
    カール・クラウス登場/抵抗するローゼンツヴァイク/ブーバーの「君」とエス/「始源語」としてのエス/ウィーン学団のエス/ラッセルによる仲介/ヴィトゲンシュダインのエス/ハイデガーのエス/『モーセという男と一神教』へ/伝承するエス、伝承されるエス/エスの稲妻

    エピローグ――「エスの系譜」のゆくえ 249
    メルロ=ポンティと「沈黙」/ルソーからレヴィ=ストロースヘ/ドゥルーズのほうへ/傷をもつ者

    あとがき(二〇一〇年七月 互盛央) [275-278]
    書誌 [279-309]
    学術文庫版あとがき(二〇一六年八月 互盛央) [311-313]
    解説 来るべき本文── 十九世紀という問題(國分功一郎) [315-325]
    関連年表 [327-333]

全1件中 1 - 1件を表示

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)の作品紹介

「なぜか分からないがそうしてしまった」、「まるで自分ではない何かにやらされているようだった」……。こうした話は作家や芸術家の創作についてよく聞かれるが、日常の中にも同様の経験があるのは誰もが知っていることだろう。みずからの行動の原動力だったことは明らかなのに、それが何なのかは明言できないもの。その得体の知れない力を示すために着目されたのが、ドイツ語の代名詞「es(エス)」だった。

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)はこんな本です

エスの系譜 沈黙の西洋思想史 (講談社学術文庫)のKindle版

ツイートする