カンナ 京都の霊前 (講談社文庫)

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  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930024

作品紹介・あらすじ

偽書「蘇我大臣馬子傳暦」を、なぜ幾つもの集団が命懸けで奪い合うのか? 「乙巳の変(大化の改新)」は、中大兄皇子や中臣鎌足が起こした天皇へのクーデターだとする「玉兎」の真の狙いは? 聖徳太子は、藤原氏が捏造した架空の人物なのか? すべての謎を解くべく、甲斐と貴湖は決戦の地・京都へ。禁断の完結編!

感想・レビュー・書評

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  • 9回シリーズ最終巻。最終回にしては、ちょっと物足りない感じがした。まあ確かにこの話の設定の中では、そんなに激しい描写もできない気はする。この話を読んでいて、歴史に興味を持てたのは僕にとってはいい影響であった。

  • 蘇我氏に関する作者の考察に驚き。
    しかし現在伝わる数々の悪行とされることもそう考えれば当然のことと納得できてしまいます。

    盗まれた社伝を追いトラブルに巻き込まれると言うストーリーは死者の意識の蘇りと言ったオカルト要素や忍者が登場するので今一つ純粋に楽しめなかったのですが歴史に対する考察はとても興味深く楽しめました。

    聡美と貴湖の間で何方付かずな主人公は最後までそのままで少々もやもやしてしまいましたが兄も神社に戻ったり、諒司のその後もはっきりと書かれていないのでまだ続くのでしょうか。

  • 最後はビックリな話だった。
    確かに蘇我馬子の行動からして天皇を蔑ろにしていると思っていたけど、当時の人の感覚かと思っていた。

    貴湖も甲斐を好ましく思って、婚約者の聡美は意識不明の重体のままで物語は終わっているので、ひょっとするとまた続きが出るのかも。

    高田崇史の本ばかりになってしまいそうだ。

  • 善意の人々を巻き込むシステムこそが、恐ろしい。

  • 偽書『蘇我大臣馬子傳暦』を、なぜ幾つもの集団が命懸けで奪い合うのか? 「乙巳の変(大化の改新)」は、中大兄皇子や中臣鎌足が起こした天皇へのクーデターだとする「玉兎」の真の狙いは? 聖徳太子は、藤原氏が捏造した架空の人物なのか? すべての謎を解くべく、甲斐と貴湖(たかこ)は決戦の地・京都へ。禁断の完結編!

  • 歴史は考えるものとは、納得の一言だった。
    そして、歴史は常に勝者に都合よく変えられているものだというのも、その通りだと思った。
    そう考えると、書中の「蘇我大臣馬子伝暦」は架空の書物だとわかっていても、何が書いてあるのか見てみたくなった。

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著者プロフィール




「2023年 『江ノ島奇譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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