探偵の探偵3 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930611

作品紹介・あらすじ

決定! 地上波連続ドラマ化!
決定! コミック連載開始!

正視できるか、これほどの悪を。乗り越えられるか、これほどの憎悪を! 「探偵の探偵」シリーズ最新刊、早くも登場。

悪徳探偵を「駆除」するためにまったく手段を選ばない玲奈は、警察から24時間マークされることになる。玲奈は監視をかわしながら、自分と家族の人生を破壊した「死神」を追い続ける。ついに姿を現した「死神」の驚くべき正体とは。あまりに過酷な闘いに、玲奈の心は持ちこたえられるのか? 

イラスト・清原紘

その女、凶暴につき―孤高の探偵・紗崎玲奈。彼女の世界では、彼女が掟=ルールだ!―吉田伸子(書評家)

ついに現れた仇敵はこんな人間だったのか!? 探偵同士、究極の対決に興奮必至。―円堂都司昭(文芸評論家)

正義のヒーローの化けの皮が、容赦なく剥がされる。―香山二三郎(コラムニスト・文芸評論家)

このシリーズの秀逸さは、圧倒的な情報量で描かれたリアルな探偵業界という舞台設定と、フィクションならではのエッジの利いたキャラクターを組み合わせた点にある。―千街晶之(ミステリ評論家)

松岡圭祐作品の読みどころのひとつは、作中に配された豊富なトリビアにある。―宇田川拓也(ミステリ評論家)

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず玲奈が可哀想すぎる。

    琴葉が二者択一を迫られ、出した回答を聞いた玲奈の気持ちが胸を打つ。その答えを出した琴葉の心情も思いやられる。

    このシリーズはどこまでヒロインを傷つけていくのだろう。4作目を読むのが怖い。

  • 中堅調査会社の不屈の調査員、紗崎玲奈(ささきれな)の活躍の物語です。

    第2作の半グレ集団「野放図」の事件が解決したと思っていたら、女性にDVをした夫や恋人のうち不起訴になった者のうちに警視庁捜査一課の窪塚警部補が命懸けで守ったDV被害者の市村凛の夫が、市村凛を追って紗崎玲奈が勤める東京都港区東新橋の汐留オフィスビルにあるスマ・リサーチ社へ駆け込んできた。

    玲奈は、市村凛を匿い共に生活していたら。市村凛こそが玲奈が探し求めていた、妹の居所を突き止めた探偵であった。最後は、凛と玲奈との息詰まる対決シーンが待ち受けています。

    【読後】
    読みやすく、次はどうなるかと思い読み進んで行きました。先が楽しみになっていたが、あと50頁弱まできたところから胸糞が悪くなる。これはどんな形で終わらせるのかと思っていると、まさか女同志の恋愛小説か……なんて終わり方なのか。これで☆4から☆3に落ちました。

    「購入」
    探偵の探偵Ⅲシリーズ3作目《文庫本》
    2015.03発行。字の大きさは…小。2023.11.01~02読了。★★★☆☆
    Webで発注、110円で購入2023.10.11
    ~~~~~~~~~~~~~~~~
    探偵の探偵シリーズ一覧
    05.桐嶋颯太の鍵
    04.探偵の探偵Ⅳ
    03.探偵の探偵Ⅲ 2023.11.02読了
    02.探偵の探偵Ⅱ 2023.11.01読了
    01.探偵の探偵  2023.07.09読了
    ~~~~~~~~~~~~~~~~

  • 遂に死神と対決!第3弾!
    でも、まだ、この小説は続きます!
    妹の恨みを晴らせたか?…何か微妙。
    まぁ、晴らしたところで、妹は帰って来ないしね。
    それより、琴葉との別れの方がキツいか…
    琴葉のファイナルアンサーは、仕方ないとは言え、ツライのはツライわな。
    お互い妹、姉の代わりと考えてた部分もありそうやし。
    でも、現実は、そう優しくなく…
    目的もなく、対探偵課としてやっていくのか…
    多分、次は、死神を育てた奴かな?
    楽しみ!

  • 探偵の探偵シリーズ第3弾。
    前回からの続きであり、「死神」の正体が明らかになる回。2巻の最初から伏線を張っていて大きな伏線を回収していくところがとても素晴らしい思いました。
    登場人物のほぼ全員が不憫な目に遭うという所はこのシリーズの共通点であるが、今回は特に激しい回だった。セメント漬けや刃物による攻撃などのバイオレンスな描写や死神のサイコパスぶりが弧の作品をより鬱なものにしていると感じた。
    琴葉の究極的な選択によって、玲奈と琴葉が結果的に引き裂かれてしまうのがとても悲しかった。そして死神の正体を突きとめただけでは終わらず、師匠である姥妙の正体を暴くという話に繋がっていく。復讐を終えた先に一体何が待っているのか、とても楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    紗﨑玲奈:小松未可子
    峰森琴葉:Lynn
    桐嶋颯太:花江夏樹
    伊根涼子:白石涼子
    土井修三:飯島肇
    佐伯裕司:今井文哉
    須磨康臣:神谷明
    竹内勇樹:佐藤拓也
    成川彰:堀秀行
    市村凜:山崎和佳奈
    坂東志郎:江原正士
    船瀬卓:難波圭一
    長谷部憲保:草尾毅
    峰森彩音:M・A・O

  • この巻も一気読み。

    ついに出てきましたよ市村凛。
    いや~、確かにこの女は本当にくそビッチですよね~(おっと、口が悪くて失礼。)

    でも、市村凛との確執が『高校事変』に持ち込まれるってことは、次作の『高校事変Ⅺ』では本作の主人公・紗崎玲奈と『高校事変』の主人公の優莉結衣との対決があるってこと?
    少なくとも結衣の妹の凛香との対決はあるってことだよね。
    やばいね。

    まあ、単純な戦闘力だけをとったら玲奈は、結衣はもちろん中三女子の凛香にもかなわないだろうけどww。

    いろいろと想像が飛び交ってしまいますが、いったい次回の最終巻でどうなるのか?
    早く次、読も。

  • シリーズ第3弾。前作の敵・野放図の主要メンバーを再起不能にした玲奈は警察から監視され、同じ探偵業界でも問題視され、他の探偵事務所での対探偵課を発足することに…そんな中、玲奈の周辺には「死神」の影が忍び寄る。まさか、まさかの死神の正体に唖然!前作に続き、「また、やられた!」感。一体、誰が敵で、誰が味方なのか・・・先が読めない展開だけど、ついに次作が最終作。どんな結末が待っているのだろう?

  • 一気読み。前作までの事件の被害者たちと邂逅しながら、妹の仇である「死神」と対峙する。ジェットコースターのような展開で、エンタメ全開なのだが、胸糞展開が多くて若干しんどい。

  • この物語の結末はどうなるのだろう。
    いったいどこに救いがあるというのだろう。
    玲奈が歩んできた、そしてこれから歩いていかなければならない、あまりに過酷な運命に心が痛んだ。
    究極の選択が玲奈にもたらしたものは、より一層過酷な道でしかない。
    死神との対決だけが、いまの玲奈を支えているような気がする。
    常に冷静に状況を把握し、己のルールに従って成すべきことを成す玲奈。
    ときには冷酷に牙を剥き、ときには非情な行為も辞さない。
    けれど、なぜかいつも危うさを感じる。
    ハードな場面が続けば続くほど、玲奈が辛い状況に追い込まれれば追い込まれるほどに、小さな体を縮めてうずくまるガラス細工のような玲奈が浮かぶ。
    新たな展開になる「探偵の探偵4」。
    ここまでシリーズを読んできて読まないわけにはいかない。

  • 相変わらずの玲奈の幅広い知識には驚くばかりだけれど今回は終盤に明らかになる死神の正体にがっかりした。そうであって欲しくなかった。琴葉との別れも泣けてくる。玲奈にとって心のよりどころになる場所、人が見つかるように祈らずにはいられない。

  • 今回も面白かった。
    1.2巻目を読んで慣れたのか?怖さはマシだった。
    死神がDV被害者の一人だったとは。
    よりによって窪塚が命をかけて守った人だったとは…。言葉に表しがたい気持ちでいっぱい。

    そして今回は琴葉と玲奈どちらにとっても辛い、
    切ない終わり方だった。
    どちらにも共感できるから、やるせない。
    悪いのは死神。
    亡くなったのに、死神に対してズルいと思う。
    何、その満足そうな死に際は、って。

    探偵の探偵は終わり…かと思えば
    死神よりも強敵、姥妙の存在。精神科医だと⁈
    これは4巻目も読まずにはいられない。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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