超高速! 参勤交代 (講談社文庫)

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著者 : 土橋章宏
  • 講談社 (2015年4月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930635

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超高速! 参勤交代 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 映画も見たがあちらは娯楽そのもの。
    こちらは当然ながら内容が濃く、考えさせられる内容だった。両方試して見る価値あり。

  • 全てが丸く収まり、爽やかに気持ちがすうっとする物語。
    まず解説にもあったが、タイトルが良いと思う。期待して読み、良い意味での期待の裏切りに胸が熱くなった。
    脚本から産まれた小説というだけあって、映画を見ているが如く頭に映像が浮かんでくる。
    参勤交代ってこんなにもスリルに溢れたものだったんだな…
    このセリフがとても好き。
    「我が算盤に狂い無し」

  • 東北のわずか一万五千石の貧乏小藩・湯長谷藩、その四代藩主内藤政醇(まさあつ)は心優しく、日頃から広く民と交わり、よく領地を治めていました。
    ところが、ある日そんな小藩に、わずか五日間で江戸に参勤せよとの命がお上より下ります。
    参勤交代を終えたばかりの金の工面もつかないタイミング、加えて通常の旅程の半分の日程という、およそ実現不可能な任務です。
    この難題に、政醇は知恵者の城代家老・相馬兼続と剣法、槍、弓矢などいずれも武芸の腕に覚えのある数名の家来たちを連れて挑むことになるのです。

    映画化時のコピーにもなった、「お金がない!人手がない!時間がない!」のないないづくしの状況での、政醇と家来たちの奮闘ぶりが実に痛快です。

    心優しく人の良いリーダーに、尋常でない特技を持った家来たちの組み合わせといえば、子供の頃に胸を躍らせたグリム童話にも似た話がありました。
    ただ、グリム童話よりすごいのは、リーダーつまり殿様である政醇自身が神無想流居合術の一流の遣い手であり、家来の誰よりも強いという点です。
    そして、強いだけでなく、家来への民への思いやり溢れる言葉と行動にしびれます。

    「余の家来を泣かせるやつは許さぬ」
    「なぜ弱きものだけが虐げられねばならぬ!」

    慌ただしい参勤の途上で、政醇が心通わせる飯盛り女のお咲、江戸屋敷に住む男勝りで兄思いの琴姫といった女性キャラも魅力がいっぱい。

    面白い要素がこれでもか、これでもかと詰め込まれた傑作でした。
    夏の暑さをスカッと吹き飛ばしたいときに最適の一冊です。

  • 勧善懲悪エンターテイメント要素が強くて単純だけど、疲れてる時に読むにはちょうどいい。読み終わって、あぁよかったと思える。忍者ものが好きなので、重要な役割の段蔵ほか忍びの動きにもう少しだけ突っ込んだ書き込みがあっても良いかなと。あと女性の色気が足りない。
    上様のような人が国を引っ張ってくれていたら、民はお国のために頑張るのになぁ。

  • 参勤交代のお話。
    映画を見てから読了。
    映画では表現されてない部分が小説にありそこも楽しめました。
    続編は小説を先に読了してから映画を拝見予定。
    このシリーズはどちらも楽しめそうです。

  • タイトルを見て面白そうだなと思って購入。読み始めたら止まらなくて一気に読んでしまった。
    どうやって短い時間で参勤交代をやるのか、気になりながら読んだけれど、家老の知恵と藩主の人柄で乗り切ったのかなーと。
    やっぱりいつも周りの人を大切にしながら生きてかないとなんて思ったりも。
    続編も楽しみ♪

  • 内容の面白さに加えて言葉の使い方がとても上手な
    作家さんだと思う

    セリフの内容が特に目新しい訳ではないのに
    言い回しの妙で、感動させられる事が多々あった

    ・・・が「駄犬道中おかげ参り」の時も思ったけど
    下品スレスレっぽい下ネタは自分的には不要

    別に寝るなとは言わないけど、もう少しさらっと
    書いてくれた方が良いかな

  • 日本史ものは人物名を覚えるまでにリタイアしてしまうことが多いのですが、こちらはキャラクターがわかりやすかったので、読めました。ただ、実在した人物と架空の人物との区別はできてませんが、、、。映画も観たくなりました。

  • 結構、おもしろい!
    いかに短い時間で、江戸に着くかをお金ではなく、知恵を絞った道中と最後は一家総出の対応は素晴らしい。 しかも水戸藩、仙台伊達藩の援助もナイスでした。
    直ぐ続きに行ってます。

  • 湯長谷藩の領主内藤政醇は江戸老中の陰謀により最速の参勤交代をする事になる。家老と知恵を絞り、東国一の忍び段蔵の助けを借りて江戸へ向かうが公儀隠密の妨害により様々な試練を受ける。道中で知り合ったお咲との淡い恋あり、段蔵の過去の話しありでぐいぐい読み手を惹きつける。読後に人と人との繋がりと他人を思いやる気持ちの大切さを深く感じる。

  • ストーリーもテンポ良く進んで、あっという間に読めてしまう小説でした。

    上に立つ者こそが下の者を気に掛ける。
    そんな人だからこそ本当の忠誠心がうまれる。

    誰かのために、は双方向にあって成り立つものだと思う。
    というか、一方があれば必ずもう一方があって返ってくるものだと思う。

  • 脚本用に書かれた作品の小説版。コミカルタッチの中にも、グットくる場面が随所に。この世の中で本当に大切な物は何かをストレートに表現してくれている痛快小説。

  • 映画を見て面白かったので本も読んでみた。
    もともとは映画の脚本として受賞したものを、同じ著者が小説化した作品らしい。
    東北の弱小藩が幕府から難癖をつけられ、急遽五日以内に江戸に参勤せよと命じられた。行かねば藩はとり潰し。普通に大名行列で行けば急いでも八日はかかる道のりを、どのようにしてたどり着くのかという道中記。
    流れは映画と同じで、次々に襲いかかる困難とそれを乗り越える知恵と行動力が波瀾万丈で楽しい。
    映画との違いは、段蔵の背景や心理がしっかり書き込まれていて第二の主人公みたいになっているのと、江戸城に着いてからの一波乱。琴姫の活躍はまあ映像では無理かも。
    時代小説と構えなくても読みやすく、映画と同じくしっかりしたエンターテイメントである。

  • ◆なりふりかまわないカッコよさ!◆
    5日以内に参勤交代!教科書で習った「参勤交代」がこんなに笑えるなんて、歴史って思いの外ツッコミどころ満載なのかもしれない。無理難題を強いられた殿が、藩の存亡や民のために走る!愛すべき殿のために家臣が走る走る!こんなリーダーが今の日本にいたら…。
    また、登場人物が皆、超魅力的でキャスティングも気になるところ。映画もこだわりポイント多々あり、初めての時代物にいかがでしょう?リターンズも概ね好評!

  • 超高速で読めます。
    後半はかなりリアリティに欠ける無茶ばかりで突っ込みたいところが多かったが、元々映画のシナリオ向けの話なので、細かいところは気にしたら負け、なんですかね。

  • スリルとサスペンスあり。
    アクションシーンも、盛りだくさん。
    藩主内藤政醇の人情に篤い人柄。
    あたふたする藩士たちの姿の可笑しさ。
    勧善懲悪の爽快感。
    おまけにお色気シーンまで。
    エンターテイメントひ必要な要素が、これでもか!というくらい詰まった小説。
    何か嫌なことがあった時、読みたい小説。

  • 超高速で読み終えた。

  • <印象に残った言葉>
    ・弱くなければ、人の世を生きるとは随分とつまらぬものではございませぬか

    <感想>
    参勤交代という切り口の小説は珍しいと思い、手に取った。民に寄り添う人間臭い城主と、そんな城主を慕う家臣たちが無理難題を乗り越えていく様子は、ややとんとん拍子な感じはするが爽快だった。各登場人物の葛藤を描写することで、生き様がよく伝わってきた。

  • 笑いあり。シリアスあり。面白かった。
    これは映画の帯つきの方がいいな。
    “お金がない!人手がない!時間がない!さてどうする?”
    読みたくなるわ。


    タイトル通り参勤交代をするのですが5日で江戸まで来いと言う。我らが湯長谷藩は東北の小藩で屋根の修繕も覚束ない貧乏藩。急に大名行列をしろと言われてお金も人手もないし、普通に江戸まで行けばどんなに急いでも8日はかかる。
    無理難題をふっかけて藩の取り潰しを謀る老中の思い通りになってなるものか。
    知恵を絞り、忍者の手を借り、最後は武力と体力で切り抜ける。
    荒唐無稽なドタバタコメディでありつつ、時々登場人物のシリアスな過去が明かされさらに人物に愛着が湧く。
    藩主・内藤政醇はこれぞ上司にしたい男No1といった感じの好人物。知恵者の家老・相馬を筆頭に槍の名手、弓の名手など腕っぷしの強すぎる家臣たちも個性的で魅力がある。
    彼の藩だからこそこの難題を切り抜けられたと言えるだろう。
    時代小説特有の言い回しや事柄も少なくて時代小説を読み慣れてない人にもおすすめ。



    悪だくみを謀った老中はいなくなり、これで一件落着のはずなのにリターンズが発売された。
    帰るだけなのに本一冊分の何やかやがあるの…?
    気になるじゃん。買うわ。

  • さすが、評判に違わぬ面白さだった。

    大筋としてはとにかくベタで、重松清か有川浩もかくやという人情話なわけだが、タイトル付けも含め、時代劇にこの設定を持ち込むという着想がまずすごい。
    そして奇想がウリの創作物にありがちな、"それだけ"、つまりアイディア一発勝負に終わることなく、随所に技を散りばめながら、最後まで題名通りの疾走感を高いレヴェルで保っているのが素晴らしい。
    言葉の選択も本当に巧みで、おそらくは膨大に備えているであろうヴォキャブラリーの中から、ペダンティックな自己陶酔に陥ることなく、まさに適切としか言いようがない絶妙な表現を繰り出していると思う。
    クライマックスに掛けての煽り方もこれまた実に手練れており、政醇と吉宗のダイアローグシーンでは目頭が熱くなってしまった。

    ただ一点、お咲の拷問の下りの描写をあそこまで具体的にする必要があったのかね、と疑問に感じた。
    作品全体を覆うトーンと比してもいかにもそれは不釣り合いで、ここだけは他の手法を採ってほしかったと思う。

  • 歴史小説に目覚めるきっかけになった。漢字の読み方や言い回しが難しくなかなか読み進めるのに時間がかかったけれど後半になって一気に読めた。ラストは期待どうり。

  • 献本ありがとうごさいます。

    参勤交代の常識を覆す超高速。
    いかす題名。
    読むスピードも読みやすく超高速で読める。
    時代小説だが文章は現代風なのでスラスラ進む。
    参勤交代はなかなかスラスラ進まないけど。
    色々な要素が詰め込みつつ、わかりやすい話にまとまってる。
    吉宗が男前。

  • 時代小説の義理人情にこんなにも心揺さぶられるのは日本人として生まれたからかな。飢饉で窮地の藩を率先して助け、民と語らい家臣を信じる。その姿に東国一の忍びの心をも溶かした藩主政醇は湯長谷の誇りでしょう。皆の前では弱さも見せず熱き想いを抱いたヒーローのようだけど、彼には辛い過去があり、そのトラウマを抱えています。また妻とはうまくいかず、道中で知り合ったお咲が争いに巻き込まれたと知れば忍びである段蔵のまえで取り乱したりもします。そんな人間らしい面も描かれていて完璧な人ってわけでもないのだなぁと逆に好ましかったです。
    段蔵の最期は忍びとしてはあっぱれなもので、本人にとっても〝死んでも死なない〟という悟りの境地に辿り着いたものだけど、政醇にとっては生きていてほしかったと無念の思いでいっぱいでした。家臣たちも同じ気持ちでしょう。段蔵のことを、彼とともに戦ったことを忘れないでいてくださいね。それが皆の心のなかで段蔵が〝死んでも死なない〟生き続けていくことだと思うのです。
    そしてそして相馬さま、いろんな知恵とそろばん技お疲れ様でした。。。

  • 最初は笑える本だと思ってた。
    ほんと、くすくす笑いながら読むところも多かったし…。
    でも、最後はハラハラしてイラっとして、うるっとして、すっきりした。
    国を…というか、なんでもだろうけど、上に立つような人は、ほんとに人を大事にしないといけないと思った。なんでも、人なんだ。人を大事にしないところは廃れる。
    人と人との信頼関係というか、そういうのが本当に大切というのが、滲み出ている本だった。
    政醇のような人にはついていきたい!!!って思うなー

  • 参勤交代が、こんなに面白い物語になるなんて驚き。

    ざっくり言うと勧善懲悪の痛快な話。安心して読める。いつの時代も恨みを買うと痛い目にあいますね。

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