隠密 味見方同心(三) 幸せの小福餅 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062930659

作品紹介・あらすじ

兄、波之進の四十九日が来た。どんなに賑やかな法要でも、魚之進の心には虚しさばかりが募った。波之進と死に別れた兄嫁のお静が、大福餅ならぬ小福餅を買ってくる。大きな福をのぞまなくても小さな福がいっぱい訪れるのと祈願するのだという。美味の傍には悪(わる)がいる―殺された兄・波之進の謎を探して、魚之進は菓子屋の隠密捜査に着手する!

女殺し、甘い台詞に甘い味。ますます快調! 軽妙洒脱な「風野」風味いっぱいの味見方同心シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 魚之進はなんか応援したくなる。今回もおもしろかった。たぬき寿司に小福餅、冷やし沢庵におでん。「ごはんと味噌汁と沢庵」だけあればいい、ってなんとなくわからんでもない。それにしても波之進が食べた「この世のものならぬごちそう」ってなんだろう。

  • 女のおせっかいと違って、男のおせっかいには裏がある。
    おせっかいな男は、実は人の良いフリをして、自分の思うように相手を自分の都合の良いように操りたいとか、味方にしたいとか、せこい考えのあるヤツが多い。

    ……ってご意見が出て来たんだけど、確かに我が家の女性陣の職場にいるおせっかいオヤジって仕事ができなかったり、できないからこそ若い子を味方にしようとしてたり、ロクなヤツはいない感じ。

    気を遣えるけれど、寡黙に仕事をしっかりソツなくこなす方が良い人間性を持っている気がするな。
    程良く放任、でもしっかりサポートしてくれる男性がいいね。

  • 読了。記録忘れ。
    少々中身も忘れてる・・・

  • そろそろ犯人があばかれてくるのか?

  • ささっと読める。このラストはどう位置付けたらいいんだろう。

  • 第三弾
    短編四話のを事件を解決しながら兄の事件の探求を

  • 201504/順調なペースで続刊出るのすごいな。事件は今回も都合よくすすむけど面白い。弟と兄嫁はこのままでいて欲しい。

  • 隠密味見方同心というのは、著者の創作だと思うが、なかなか面白い。江戸時代の料理を中心とした時代小説は、最近よく読むが、なかでも同心を主人公にして、直接事件と料理を結びつける趣向が面白い。兄嫁・お静との今後の展開は…。

  • 2015年4月刊。文庫書下ろし。シリーズ3作め。タイトルの小福餅というのが面白いと思いましたが、実際にあるようです。波之進は名刀の切れ味、魚之進は、のこぎりの切れ味という敵方の評価に笑いました。兄嫁のお静の行く末が気になります。

  • 殺された兄、波之進(なみのしん)の四十九日が来た。法要が賑やかでも魚之進(うおのしん)の心は虚しい。夫の死を悲しむ兄嫁・お静は、大きな福より小さな幸せの到来を願う小福餅を買ってくる。しかし、甘い物の裏にこそ悪は潜むはずだと、菓子屋の隠密捜査に着手する魚之進。江戸の食を斬る捕物帖、謎は深まり面白さ最高潮!〈書下ろし〉

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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