虚空の糸 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931175

作品紹介・あらすじ

刺殺遺体が握っていたナイフの意味とは。犯人は二億円を用意できなければ、都民を一人ずつ殺害すると予告。殺人分析班が推理する!

感想・レビュー・書評

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  • 言葉に語弊があったので加筆修正2022/10/5

    早い段階で容疑者の見立てができたと思いニヤついていたらそれがまさかの誘導とは!穴があったら入りたいとはまさにこのこと、、、
    終盤まで引っ張られてここに行き着いたのねと多分に驚かされたが納得。ただ1つ残念なのはまたしても如月が襲われたこと。シリーズ4作目で2回襲われるのはダメでしょ。思いっきり冷めたけど、この後盛り返してくれたので読後感は悪くなかった。でも個人的には標準的な警察モノ(ハードボイルドやマル暴系などのドンパチ前提ではないもの)で主役警官が襲われるのは禁じ手だと思ってるのでもう控えてほしいな。

    • bera5227さん
      聖帝サウザー様も「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。帝王に後退はないのだ!」と仰っております。
      聖帝サウザー様も「引かぬ、媚びぬ、顧みぬ。帝王に後退はないのだ!」と仰っております。
      2022/10/04
    • bera5227さん
      一般人に2度も襲われてはいけないですね。
      一般人に2度も襲われてはいけないですね。
      2022/10/04
    • 松子さん
      あたたたたたたたた、わたぁ!のやつね(^^)
      あたたたたたたたた、わたぁ!のやつね(^^)
      2022/10/04
  • シリーズ4作目。
    他の方のレビューにもあるが、どんどん主人公・塔子が成長しているのが分かる。
    マンションの非常階段で発見された刺殺体。ナイフを持っていたが、傷口が合わないことから、殺人の捜査本部が立ち、いつもの十一係のメンバーは江東署へ。
    教育係でもある鷹野と一緒に捜査に当たる塔子だったが、突然桜田門に呼び戻される。
    警視庁は「2億を用意しないと、1日に1人ずつ都民を殺す」との脅迫を受けていた。
    脅迫事件のせいで、都民が殺されていることを悟られないよう捜査を進める十一係の面々の様子と、猟奇的な犯人の目線から、物語が交互に描かれる。
    警察小説としても、面白いが、ミステリーの要素もあり、ラストまで犯人をミスリードするのはさすが。
    タイトルの「虚空の糸」の回収も見事で、2作目当たりが一番面白いとの声もあるが、個人的にはこの先も楽しみなシリーズ。

  • シリーズ4作目。
    鷹野が気づくor犯人が逃げていたら完全犯罪だった。
    共犯者の肝も座ってるなぁ。
    またまた襲われる如月。
    十一係より特殊班メイン。
    やっぱり最後の犯人を改心させようとするスタンスは好きになれない。
    面白くないわけじゃないんですが、いつも以上に都合良く進んだ印象。

  • シリーズを1から読んでいる人間としては、この第4弾、塔子さんが少しずつ成長してきている姿に、おおっ!となった。

    今回の塔子さんは、今までにない重大な任務を任されること(詳細はネタバレになるので、伏せておく)に。そして、犯人こいつ?と思ったら、そこも一捻りしてあるので、あ、そっちだったの!って意外な人間だった。

    ただ、物語の展開がこれまでのシリーズよりも、うーむ。って思ってしまったのだ。

  • どんどん成長していく塔子ちゃんです。

    なかなか犯人の目的や事件の方向性が分からないですが、本当に小さなヒントから筋読みが進んだ時、一気に読みたくなる安定感があります。

    伏線とも思えない小さなことも最後には必要な情報だったりして、思わず確認してしまいました。

  • シリーズ4作目。これが1番面白かった。
    3作目くらいから グッと成長してきた塔子。ずいぶん逞しくなってきた。鷹野主任とのコンビも すっかり板についてきた感じだ。
    全体のストーリーも面白くて引き込まれたけど 最後のどんでん返しは全く想定外。あれがなくても充分面白かったと思うけど やっぱりあると全然違うねー。
    さすが。

  • 捜査一課十一係シリーズ4作目。
    このシリーズの面白さは伏線の見事さにある。
    何気ない会話、つい聞き逃してしまいがちな証言、そして捜査の最中に見聞きした記憶。
    犯人へとつながる見えない糸が、それらの中に隠されている。
    すべてがひとつに結びついたとき、真犯人の姿が浮かび上がってくる過程は読んでいてドキドキする。
    塔子と鷹野のコンビも相変わらずだ。
    犯人の思惑に翻弄され、事件解決への道筋がまったく見えないときも、このコンビはけっして諦めない。
    「鷹野くんも」の「も」に妙にこだわる鷹野も楽しい。
    警察小説だけでなく、ミステリーを書くためには様々な知識が必要なのだとあらためて思う。
    事件解決へのきっかけとなるヒントが、まさかあんなところにあるなんて。
    鷹野に「さすが!」と声をかけたくなる。
    巧妙に事件のシナリオを書き、用心に用心をかさねて立ち回った犯人。
    地道な捜査で掴んだ物証と証言を、分析し疑問点をひとつずつ潰していく。
    犯人と塔子たち捜査陣との戦いは、いつも読みごたえがある。
    このシリーズはお気に入りのひとつだ。

  • 『殺人分析班』シリーズの第四弾。確実にシリーズを重ねるごとに面白くなっている。

    マンションの非常階段で発見された他殺死体に端を発した事件は犯人による警察組織に対する挑戦へと…今回も殺人分析班の如月塔子と鷹野秀昭の名コンビが難事件に挑む。

    途中に挿入される犯人視点の描写と数々の意外な展開が犯人の目的と事件の真相を混沌へと誘う。

    現段階でシリーズは第六作まで刊行されているようで、まだまだ楽しみは続きそうだ。

  • シリーズ4作目。今回も面白かったです。
    前作に引き続き劇場型犯罪。警察はいくつもの案件を同時に追っているのに、都民全ての身代金2億を要求されるとか…上層部がいっぱいいっぱいでキツかったです。
    まんまとミスリードされました。鷹野主任よくあの一言覚えてたなぁ。
    如月さんの成長が著しいですが、よく考えたら毎回くらいレベルで危険な目にあっている。鷹野主任も落ち込んでたけど皆さん気を引き締めてほしい。。
    それにしても闇ビジネスだったな……需要があるから供給があるんだけど遣る瀬無い気持ちになります。
    河上さんと綿引さんはなんかあるんだろうか。単なる如月さんファンなだけ??
    鷹野主任のフラグが立ち始めている気がする(ドラマ完走済)

  • 読み終わったのに、さぁ次々となってしまうほど面白い。。鷹野主任かっこ良さは相変わらずでだったんだけど今回はストーリーも先が全く読めず、真犯人至ってはさっぱりわかってなかったので、え!まさか!!となりました。次の作品も楽しみです♪

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著者プロフィール

1965年千葉県生まれ。2006年『ヴェサリウスの柩』で第16回鮎川哲也賞を受賞してデビュー。『石の繭』から始まる「警視庁殺人分析班」シリーズで人気を集める。その他著書に「警視庁文書捜査官」シリーズ、「特捜7」シリーズ、「重犯罪取材班・早乙女綾香」シリーズ、『深紅の断片 警防課救命チーム』『共犯レクイエム 公安外事五課』『骸の鍵』『擬態の殻 刑事・一條聡士』などがある。

「2023年 『琥珀の闇 警視庁文書捜査官』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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