探偵の探偵4 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931458

作品紹介・あらすじ

7月9日よる10時よりフジテレビ系で連続ドラマ放映開始!主演・北川景子。
読書メーター週間おすすめランキング1位!(vol.118)。
Bookwalker文芸週間ランキング1位!(3/19付)

闘いの動機は世界に対する憤怒。しかし戦術は極めて理知的。そのギャップが紗崎玲奈のたまらない魅力だ。―杉江松恋(ミステリ評論家)

類い希な身体能力と頭脳、そして鋼の意志。復讐のためだけに生きて来た玲奈の、あまりにも繊細なその心。砕け散った心はもう元には戻らないのか。もういいから、お願いやめて、そう何度も叫びたくなる。おもしろいのに眉間にしわが寄る。この痛々しさは癖になる。―久田かおり(精文館書店 中島新町店)

(あらすじ)
完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。真実はどこで決着をみるのか。死神への復讐は果たしたものの、琴葉に裏切られ虚ろな日々を送っていた玲奈が覚醒する。「探偵の探偵」四部作、壮絶なフィナーレ。

感想・レビュー・書評

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  • この巻で終わりとは分かっていたけど、もう少し読みたかったかな。

    市村凛が、意識不明とは言え助かった事が後の高校事変に繋がるなんて構想が大きすぎる。筆者はいつからこれを考えていたのか。すごい

  • 探偵の探偵シリーズ最終章。
    峰森琴葉が私刑を行う犯人として追われる身となり、それを玲奈が追うという物語。前回の苦い結果から玲奈は琴葉に距離を置くように、そして琴葉は玲奈を後悔から解放しようと探偵業のテクニックにのめり込んでいくところがとても切なかった。この話は琴葉が逃げているところの描写が全くなく、本当に生きているのかどうかすらも怪しいという所が、人が死ぬことが当たり前のこの作品にとっての良いスパイスになっていると思いました。
    また、妹の復讐のためだけに生きてきた彼女が3巻で目標を達成してしまい、抜け殻の状態で仕事をこなしていたのが、琴葉の一件から探偵の役割は「事件を未然に防ぐこと」という真理にたどり着いたところがとても良かった。事件を推理することがメインになりやすい探偵の中で、逆の考えでそこの真理に行き着き、真のラスボスを倒す展開はとても熱くなりました。玲奈も琴葉もこの一件で自分の過去と一旦のけりをつけることが出来たのが良かった。ここまでの4巻はどれも暗くて凄惨な展開が多かった物のここまで読んできた人にはご褒美のようなさわやかなラストになっているので是非よんでほしいなぁと思いました。
    この後は、探偵の探偵シリーズと万能鑑定士シリーズの彼女たちが共演するということで、どんな作風になるのかが楽しみです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    紗﨑玲奈:小松未可子
    峰森琴葉:Lynn
    桐嶋颯太:花江夏樹
    伊根涼子:白石涼子
    土井修三:飯島肇
    佐伯裕司:今井文哉
    須磨康臣:神谷明
    竹内勇樹:佐藤拓也
    坂東志郎:江原正士
    長谷部憲保:草尾毅
    逢坂結翔:入野自由
    樫山睦紀/姥妙悠児:古谷徹

  • せわしない!と言い方はちょっと変か…
    緊迫する!やな。
    命がいくらあっても足りん!
    はじめは、妹の仇は討ったけど、琴葉とは上手くいかず、完全に⤵︎の玲奈。
    しかし、更に仇の師匠登場!
    で、玲奈復活するけど、ハードボイルド過ぎや。
    こんなめちゃして、生きている神秘。
    でも、美人さんは何やっても映えるわ。
    ここに出て来る探偵さんは、みんなカッコ良い。まぁ、自身が出来ないような、めちゃするのに憧れもあるんやろな。
    最後は、ええ感じに終わって(^_^)v
    少し敵は、ショボい気もしたけど、終わりよければ全て良し!

    次は、「探偵の鑑定」か?^^;

  • 琴葉と玲奈がお互いに気持ちを断ち切れずにいる状態で、琴葉は罠にはまっていく。玲奈は琴葉が犯すはずでない罪を見抜き真犯人を追っていくのはさすがだ。拘置所での犯行なんて非現実的すぎることが小説の中ではあり得るように思えてしまう。心理戦のような最終対決では先を読む知恵でも体力的にも玲奈の方が上だったようだ。琴葉との関係も修復したように思える終盤は次作をも期待させるような感じだけれど…これで終わりなのか??

  • 4まで読んで、初めて「4部作」だと知って、話が続いていることにようやく納得。前作で、妹を死に追いやった「死神」に復讐を果たした玲奈。しかし、玲奈はスマ・リサーチを去り、裏切られたと思った琴葉とは疎遠に・・・その琴葉は玲奈を目指すべく、PIスクールに入学するが、何故か、拘置所で起きた連続不審死の容疑者にされてしまう。「死神」との対決で完結かと思いきや、その「死神」の育ての親とされる謎の探偵が今回の本命。今までが衝撃的な展開だったためか、ラストはそこまでやられた感がなく、全てが丸く収まってしまったのが、残念・・・

  • いつもながらのハードボイルド探偵課。悲惨な事件の結果、後輩と決別せざるを得なかった主人公。後輩も正義に目覚めて、変なベクトルになっていく。非道な犯罪者はなぜ次々に東京拘置所の中で殺されていくのか?という謎と解決までの展開はやはり作者らしいエンタメ展開。

  • 本作がシリーズ化されているのを知ってからⅡ、Ⅲを2日間で読み終えたと共にシリーズ完結編となるⅣを購入し、結局3日間でⅡ〜Ⅳまでの一気読みでした。

    本作シリーズの主人公である紗崎玲奈の魅力と圧倒されまくった著者の知識量に取り憑かれた結果だと思う。

    実の妹を殺された、それを裏で導いた首謀者へと辿り着き、最後の対決へ。

    精神的にも肉体的にも極限という名のピアノ線の上での綱渡り。

    大切な人を失い、時に自ら死の淵に立ちながらようやく辿り着いた。

    探偵の全てを知りたい。でも探偵にはなりたくない。と言って須磨リサーチの門を叩き、玲奈の物語は始まった。

    これからも玲奈は探偵として生きていくのだろう。

    しかし、孤独な探偵としてではなく、隣には常に琴葉がいる。

    計4冊からなる至極の作品でした。


    説明
    内容紹介
    完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。真実はどこで決着をみるのか。死神への復讐は果たしたものの、琴葉に裏切られ虚ろな日々を送っていた玲奈が覚醒する。「探偵の探偵」四部作、壮絶なフィナーレ。


    7月9日よる10時よりフジテレビ系で連続ドラマ放映開始!主演・北川景子。
    読書メーター週間おすすめランキング1位!(vol.118)。
    Bookwalker文芸週間ランキング1位!(3/19付)

    本書は『ダ・ヴィンチ』誌のブック・オブ・ザ・イヤー2015・小説ランキングで10位を記録しました!


    闘いの動機は世界に対する憤怒。しかし戦術は極めて理知的。そのギャップが紗崎玲奈のたまらない魅力だ。―杉江松恋(ミステリ評論家)

    類い希な身体能力と頭脳、そして鋼の意志。復讐のためだけに生きて来た玲奈の、あまりにも繊細なその心。砕け散った心はもう元には戻らないのか。もういいから、お願いやめて、そう何度も叫びたくなる。おもしろいのに眉間にしわが寄る。この痛々しさは癖になる。―久田かおり(精文館書店 中島新町店)

    (あらすじ)
    完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えたのは、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。真実はどこで決着をみるのか。死神への復讐は果たしたものの、琴葉に裏切られ虚ろな日々を送っていた玲奈が覚醒する。「探偵の探偵」四部作、壮絶なフィナーレ。
    内容(「BOOK」データベースより)
    完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えた人物は、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。真実はどこで決着をみるのか。死神への復讐は果たしたものの、琴葉に裏切られ虚ろな日々を送っていた玲奈が覚醒する。「探偵の探偵」四部作、壮絶なフィナーレ。
    著者について
    松岡 圭祐
    まつおか・けいすけ
    1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。代表作の『万能鑑定士Q』シリーズと『千里眼』シリーズ(大藪春彦賞候補作)を合わせると累計1000万部を優に超える人気作家。著書には他に『ミッキーマウスの憂鬱』などがある。『万能鑑定士Q』シリーズでブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した。「探偵の探偵」シリーズは2015年、北川景子主演によりテレビドラマ化。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    松岡/圭祐
    1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。『万能鑑定士Q』シリーズはブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • とりあえず無事に?終わってホッとした。

  • 少しあっけない幕切かな

  • 良い終わり方だったけど敵がしょぼかったな〜

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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