新装版 検察捜査 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931816

作品紹介・あらすじ

大物弁護士西垣文雄が横浜の自宅で惨殺された。首や手足はねじ曲げられ、顔は激痛にゆがんでいた。検察官不足の背景もあり、事件の担当検事となった横浜地検の検察官岩崎紀美子は、恨みを買いそうな西垣の手がけた案件を調べていくうちに、資金繰りで追い込まれた産廃処理業者の社長自殺の事件にいきあたる。だが、事件の闇は深かった。検察庁と日弁連の確執とそれぞれの組織の主導権争い、その影が西垣事件の背後に見え隠れする。そして東京地検が日弁連に強制捜査に踏み込むという騒然とする事態に進展。上司の理解も得られず孤軍奮戦の岩崎には、脅迫者が迫る……。現役弁護士が、法曹界の闇に踏み込み、将来を予見したと評判を呼んだ江戸川乱歩賞受賞の本格リーガル・サスペンス、新装版で登場!

感想・レビュー・書評

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  • 弁護士会の大物が惨たらしく殺された。
    果たして、犯人は誰なのか?

    横浜地検の検察官・岩崎 紀美子はその謎を追うが、謎は深まるばかり。

    様々な妨害を跳ね除け、真実を求める。
    果たして、弁護士会の内紛が原因なのか?

    検察と弁護士会、その暗部か岩崎を襲う。
    本当の悪者は誰なのか?

  • これが江戸川乱歩賞受賞作品?というのが、正直な感想です。

    横浜の閑静な住宅街で、大物弁護士が惨殺されます。
    横浜地検の若手女性検事は、上司の指示で捜査に当たっていき、ただの殺人事件ではないことに気づいていく―。

    日弁連と検察、警察の確執を描いた作品、というのは
    この作品が発表された当時は特に、新鮮であったかもしれませんが、魅力的な人物描写を(恐らく)狙っていながら、全くそれがなし得ていない点、事件の真相のお粗末さ、拷問の意味に気付くのが遅すぎる点、そして肝心のテーマ、三者の確執すらへも中途半端に斬り込んだだけで退屈しのぎにもならない、退屈な一冊でした。

  • めっちゃおもしろかった〜、公判専従論とか知らなかったし岩崎検事かっこえ〜、、、
    本当に警察の一次捜査は大切なんだなあと実感したしブツ読みも大事なんやあ、
    事務官がたくさん出てきて面白かった

  • 中嶋さん、初。
    面白かったですね。

  • そこそこ昔の本なので、使われている用語への違和感や守秘義務の扱いに首をかしげたりもするが(作者弁護士みたいだし)、それはそれ。検察庁の問題意識やそれへの対処、弁護士ギルドの流れ、というあたりはとても興味深かった。公判専従論なんてあったのね。

  • 美人で強気な女検事と、そんな女検事に振り回されながら一緒に事件を解決していくちょっと弱気だけどなんだかんだ頼りになる男性事務官の話。

    弁護士会の陰謀と検察組織の闇、敵は大きいけど全く怯まず切り込んでいく女検事がかっこよくて好き。

    ふたりのやり取りが読んでて楽しい!

  • 検察捜査/中嶋博行:第40回大賞受賞。1994年
    リーガルミステリ。検察と弁護士は違う、らしい。転勤できないから弁護士になった作者が書く。
    65歳過ぎにしてまだまだ出世意欲まんまんの西垣が殺された。手の骨すべて折られ、最終的には首の骨折られ。怨恨?
    捜査するは、横浜検察庁の岩崎。なんども「長い脚を組み替えた」って記載がある若い女。事務官の伊藤とデキてる。車で送らせて、今日は泊っていって、今日はコーヒーだけ、と意のまま。元祖アッシーくん。
    お偉方の望む方向に進んで捜査していった岩崎。地元警察とも連携し。
    結局、検察のお偉方が、サディストに指示して邪魔者を消していったというオチ。サディストったら、名前すらなし。
    検察には、検察の問題点がある。それを浮き彫りにしたかったらしい。どこにでも問題点や深い闇はある。

  • 2016/6/9
    てこずった。
    主人公の女の人があんまり好きになれない。
    事務のお兄さんはいい味出してるけど。

  • 20150125 004

  • 弁護士会の大物が自宅でむごたらしく殺された。横浜地検の検察官岩崎紀美子(いわさききみこ)が担当につくが、それほどの恨みを買う相手とは何者なのか。妨害にひるまず真相を追う若き女性検察官は、権力の暗部に踏み込んでいく。検察と弁護士会の暗闘は、法曹界を揺るがす大醜聞(スキャンダル)に発展する! 第40回江戸川乱歩賞受賞作

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著者プロフィール

1955年茨城県生まれ。早稲田大学法学部卒。ジョン・グリシャムの作品に影響を受けて小説執筆を始め、横浜弁護士会に所属しながら1994年『検察捜査』で第40回江戸川乱歩賞を受賞。現役弁護士ならではの司法界のリアリティと、国家権力の影を作品に取り込むスケールの大きいエンターテインメントで人気を博す。著書に『違法弁護』『司法戦争』『第一級殺人弁護』などがあり、本書は『検察捜査』『新検察捜査』に続き女性検事の岩崎紀美子が活躍する最新作である。

「2023年 『検察特捜 レディライオン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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