隠密 味見方同心(四) 恐怖の流しそうめん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 129
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062931922

作品紹介・あらすじ

まぼろしの味は幕府禁制。珍江戸料理続々登場!

料理自慢の坊主が、「がんもどき」ならぬ「つるもどき」という料理をつくったらしい。魚之進がその寺を訪ねると、すでに坊主は殺されていた。兄・月浦波之進が死ぬ前に言い残した「この世ならぬ」ほど美味しい料理とは、精進料理のことではないのか? 新米同心・魚之進が新江戸料理を隠密捜査する大人気シリーズ、第四弾!

〔つるもどき〕
幕府ご法度の鶴の肉を模した料理。そのお味はいかに?
〔へったれ漬け〕
辻斬りに尻込みする魚之進。やはりへたれなのか。
〔ちくび飴〕
別嬪三人娘が、可愛い乳首の形の飴を売る。
〔怪談そうめん〕
夜に女の泣き声がする怪奇屋敷に流れるそうめんの不思議。

感想・レビュー・書評

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  • 今回も変わった食べ物が色々出てきておもしろかった。なかなか魚之進は兄殺しの核心に迫れてないけど、作中には怪しい人物がちらほら。お静さんの今後もそうだけど、続きが気になります。

  • 殺された兄のかたきを追うという設定はそれほど進んでいかないんだけど、江戸の街を食べ物を中心に読み解く職業ってのは面白そうだなぁ…。

    元々がデキる兄に対してかなり劣る弟と思われていたからか、かなり上司さんが優しいし、美味しいものを官費で食べられるのもうらやましい。

    ちゃんと部下を育てようとする奉行所の上司さんたちがエラいなぁ…と思いました。

    精進料理が食べたくなりました。

  • ヘタレと言いながら魚之進は活躍しますね。

  • 川をそうめんが流れる怪。

  • 2016.03.16. 読了

    好き

  • 兄の死の解明を、先に延ばすことはやむを得ないとしても、その繋ぎとしての部分に相当する話に、興味が持たせることができなければ、緊張感が薄れていくことは避けられない。

  • 2015年9月刊。文庫書下ろし。シリーズ4作め。4編の連作短編。兄の死の謎に大きな進展は無く、小ぶりな事件が続く。可もなく不可もなくという無難なお話でした。

  • 第四弾
    初めて読み始めるが問題ない
    兄の死をめぐる事件の究明と、日々起こる食べ物に纏わる真相の究明、兄嫁との関係は?
    短編四話、解決は一時のひらめき?

  • 201509/今回も都合よく展開。だがこのテのシリーズはそれでいい気がする。

  • 兄が生前に言い残した「この世のものとは思えないほど美味しい料理」は、いちばんあの世に近い「精進料理」ではないか。魚之進(うおのしん)が探りを入れた精進料理屋で得た情報は、幕府禁制の食材絡みの料理だった。それは兄の死とどう関係があるのか。「恐ろしくうまい」という評判の珍料理の正体とは?

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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