ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)

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制作 : 池田 真紀子 
  • 講談社 (2015年10月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932226

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ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 上下巻あわせてのレビューです。

    映画の予告編を観て、面白そうだと思い、原作を先に読みました。ついでに映画版のキャストも併記します。この原作は、レイチェル、メガン、アナというほぼ同年代の女性3人のモノローグ形式で、日付順ではなく、前後する形で描かれています。

    アルコール依存症が原因で、レイチェル(エミリー・ブラント)は夫トム(ジャスティン・セロー)から愛想を尽かされて離婚、それでもアルコールを断てずに酒浸りの日々を送っている。友人キャシー(ローラ・プリポン)の厚意で居候させてもらっているが、酒癖のせいで仕事までクビになったことをキャシーに打ち明けられない。毎朝仕事に行くふりをして電車に乗り、夕刻になれば決まった電車で帰ってくる。その道中、車窓から見えるのは、かつて自分がトムと幸せに暮らした家。現在その家にはトムと再婚相手のアナ(レベッカ・ファーガソン)、それに彼らの間に生まれた娘イーヴィが暮らす。そして数軒先には、レイチェルにとって理想に思える夫婦が暮らしていた。庭先でくつろぐ美人妻と彼女に優しく微笑みかけるイケメン夫に、レイチェルは勝手にジェスとジェイソンと名付け、彼らを見かけたときにはほのかな幸せさえ感じていた。ところがある日、ジェスがジェイソンではない男と庭にいるのを見かけ、それ以後、ジェスの姿を見なくなる。数日後、ジェスと名付けていたその女性の本名がメガン(ヘイリー・ベネット)であることを知る。失踪女性として地元紙に取り上げられたから。嫌疑はメガンの夫スコット(ルーク・エヴァンス)、つまりはレイチェルがジェイソンと名付けていた男性にかけられており、居ても立ってもいられなくなったレイチェルは、重要な秘密を知っていると警察やスコットに連絡を取るのだが……。

    上巻の100頁目辺りまではひどく退屈。アル中のレイチェルのだらだらした恨みつらみが続くだけ。メガンが失踪してから物語が動きはじめると、いったいどういうオチが待っているのかと興味が増し、あとは一気に読ませます。

    レイチェルのアル中度は相当なもので、しかも酔っぱっている間はブラックアウト(記憶喪失)を起こします。このブラックアウトこそがこの本作の肝になっているわけで、やはり記憶をなくすほど飲んではいけないと思うのでした(笑)。

    おそらく映画向きの話だと思います。主演のエミリー・ブラントを重ねて読まなければ、もっと退屈だったかもしれません。最後はハラハラドキドキのサスペンスになっているので、上手く映像化されたらもっとハラハラすることでしょう。後味は良くないけれど、女は強しと思うとともに、まるで実在するかのようなレイチェルの、アル中からの脱出を願うばかり。

    映画の感想はこちら→http://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/d018342f2c0f81261fe9933b7662cf69

  • 同名の映画の原作。

    映画だとわかりにくかったところが、よくわかりました。それと、自分が映画を見たときに、舞台がアメリカだと思っていたんですが、実はイギリスだったと言う事に気が付きました。

    既に映画を見ているので、すでに結末を知っているわけですが、「なるほど、こういう風に進んでいたのか。」と物語を改めて確認できています。

  • 夫と離婚し、酒浸りの日々を送るレイチェル。彼女は通勤電車の窓から、一組の幸せそうな夫婦を見つけ、昔の自分の姿と重ね合わせていた。その夫婦の家は、かつての自宅に近接しており、元夫は当時の家で新しい妻子と暮らしているのだった。絶望と闇を抱える女性三人の独白で描く、サイコスリラーの傑作!

  • 3人の女性の語りにより構成されるサスペンス。それぞれ心の闇を抱えた3人に男性3人が絡まり合い、6人による愛憎劇としても展開していく。6人は夫婦とかの
    それなりの関係にあるのに、コミュニケーション不足で疑心暗鬼に陥っている。そうした中で殺人事件が起き、本当に酷い女は誰で、最低の男は誰なのか、解き明かされるまで重厚な物語が続いていく。
    ポーラ・ホーキンスはこれが一作目とのことだが、

  • イギリスミステリー。3人の女が出てくる。
    アルコール依存のため、夫トムに愛想をつかされたレイチェル。トムの現在の妻で赤ん坊を抱えるアナ。トムの家の数件先に住むメガン。
    レイチェルはじつはアルコールのせいで数ヶ月も前に会社を首になっていたのだが、家に住まわせてもらってる友人に言えなくて、毎日通勤電車に乗り続ける。それ以外に電車に乗り続ける理由がある。毎朝、線路沿いにあるかつてトムと暮らしていた建売住宅の住民たちを車窓から眺め、あれこれ空想するのである(これが幸せすぎてレイチェルの惨めさを際立たせる)。
    3人の女性の視点が交互に登場するし、時間軸も1年前に飛んだり、最初の頃は読みづらさがあるが、上巻のラスト近くでメガンが失踪する。
    メガンを深く愛する(執着に近い)夫スコットに疑いがかかるが…レイチェルだけは知っていた。以前、メガンが他の男とキスをかわしているのを車窓から見てしまったのだ。
    一方でレイチェルもメガンが失踪した晩、酔いすぎて記憶が飛んでいる。レイチェルはスコットをはじめ、メガンに関係する者と接触するという危険を冒していく。

    最初はレイチェルを気の毒に思いつつ、「この女、何がしたいんだろう」と思ったけれど、重要なことがあった晩、記憶が抜けているというのは自分でも恐ろしいことだと想像すると、心の奥底で忘れていたと思っていた記憶が…それを思い出すことが彼女にとって立ち直るために必要な過程だったのだとよくわかる。

    やがてメガンは遺体としてみつかり、ミステリとしても正直上巻辺りで犯人がわかってしまうのだが(そのぐらい人間関係が密すぎる)、この作品は女性たちのモヤモヤ(仕事を失った、あるいは手放した、特定の男性と結婚した数年後に感じる焦燥感)を描きたかったのかなと思った。イギリス版イヤミス?
    一方で、男性は……この作品に出てくる男どもは(まあ読んでみてくださいよ)。

  • 映画を見た後、読んでいる。どうしても仕方ないが、映画に比べてテンポが遅い。3人の目線からの告白が順番に書かれているが、レイチェルとメガンの話には1年近い差があり、映画を見ていないと時系列がわかりにくいかも。原作では終盤がどう書かれているか期待。

  • 2015年発表
    原題:The Girl on the Train

  • ※英文版のレビューです

    毎日電車の窓から人々の生活を盗み見る女、レイチェル。
    彼女がアル中なのもこうした変な趣味を持つのも理由がある。そして彼女はある殺人事件に関わっていく。

    緻密に作られたミステリである。
    始まりから80%のところくらいまでは鈍行で進行し、そこから特急で話が展開する。

    そこまでは多少我慢が必要かな?

  • B。映画を先に見たので、映画のシーンを確認するような読み方になってしまっている。
    当然ではあるが、映画より表現が広く、深い。
    が、いまのところこれがどうしてベストセラー?
    訳が新しく今風で読みやすい。これはとてもよいと思う。

  • 上巻は、まどろっこしい。

  • オバマ大統領の「2016夏の読書リスト」にも入っていた今作。
    感想聞きたいなー!
    私の感想は下巻で。

  • ガールというのはちょっと違和感ありますが英国の陰鬱な空気の中じわじわじめじめと展開するストーリーには引き込まれますね。3人のガールズが入れ替わり立ち代わり一人称で語る手法も読みやすくてよいです。

  • アルコール依存症の妄想日記を読んでいるようで、
    読んでいて正直ツライ。

  • 前置きが非常に長く、だらけてしまっている。下巻に期待したい。

  • ダメ女で共感できないが、どこに引っ掛けがあるのかな。

  • ネガティブな女性たちの退屈な日記風小説かと思いきや、中盤からぐっと引き込まれる。まさかのサスペンス!主人公の精神的不安定さも恐怖感を煽る。続きが気になるー!

  • 列車から覗く女、覗かれる女、そしてその二人を嫌う女、その3人の視点から一人称で物語が交互に語られる。
    さらにはそのモノローグが現在進行の物語と過去進行と二つにわかれていて、徐々に関わりあってくるという凝った構成で、文章は上手いし、3人のキャラをうまく描き分けている。
    ただ、話が遅い。事件が起きるまでながながとヒロインの自己嫌悪の物語が続く。女性が読めば評価が変わるのかもしれないが、読んでてあまりの情けない女性キャラにウンザリしてしまう。行動に共感できないだけでなく、あまりにもお粗末すぎる。
    ゆっくりと話がうごきだしたので、下巻に期待。

  • 上巻読了。黒いブリジット・ジョーンズの日記。女性たちの一人称で語られており、ぐいぐい読ませられる。こういう女性たちとは決して関わりたくないと思いつつも、本音の闇の部分だけを読んでいるからであって、現実は自分も含めて周りにいる友人たちの心にも必ず潜んでいるんだろうなと思う。だからと言って、え、なんでそんな暴挙に出るの?と理解不能な行動をとる主人公が気になって目が離せない。そしていったい誰が犯人なの?のままドキドキしながら下巻に流れます!

  • CL 2016.1.19-2016.1.24

  • 女性三人の独白が畳み掛けるよう。女性の失踪が、一旦区切りをつけました。下巻が楽しみ。

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ガール・オン・ザ・トレイン(上) (講談社文庫)の作品紹介

ロンドンに向かう通勤電車とその車窓から見える家を舞台に起こる犯罪を、女性三人の独白により描くサイコミステリー。2015年1月に刊行。英米他、ドイツ、オランダ、フランス、スペイン、イタリア、ロシア、ノルウェー、イスラエル、ギリシャ、チェコ、セルビア、台湾などで刊行が決まっている。また、ドリームワークススタジオがマーク・プラット制作で映画化権を取得した注目の作品。

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