- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062932264
作品紹介・あらすじ
面作師見習いとして、「お面屋たまよし」の屋号で面を売りながら旅を続ける少年・太良と甘楽。彼らが夜にだけ商う“妖面”を被れば、誰でも好きな姿に化けられる。しかし心が負の感情に傾けば、人ならぬものと化し、二度と元に戻れない。それでも人々は不思議な妖面を求めて、夜ごとお面屋を訪れては、欲と願いを満たそうとする。人の業にふれながら旅を続ける二人は何を見つめているのか。時代ファンタジー新登場!
感想・レビュー・書評
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面を売りながら旅をする2人の少年、太良と甘楽と彼らが夜にだけ売る妖面とよばれる面を被った人達の話。人間の欲望って...ってなる話ばかりではなく、前を向いて生きようと思える話も。お勝さんや吉蔵たちには幸せになってほしい...。穏様の過保護さやそれに振り回される天狗たちが微笑ましい
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切なくて悲しいお話でした。どことなく笑ゥせぇるすまんを思い出すような…とはいえキャラははっきりしててそこは良かったと思いました。悲しいお話というより、不思議なお話だと期待して読んだのでそこはちょっとマイナスかな。気分によっては落ち込みそうな感じです。続編もあるみたいですが読むかは微妙f^_^;
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出てくる人物、ほとんど子どもとよんでもおかしくない年やんけー!何故か成人してるか、10代後半ぐらいのイメージでした。妖面をつける際にはその人の心に負の感情があって、それに支配されると顔から取れなくなり、荒魂化して浄化されると。そこまでして、妖面付けたいのかー!と思う私は多少なりとも負の感情があるからなんですかね?←自衛してるのかー(笑)お勝ちゃんの話がよかったな。この娘さんはその後反物屋の息子君と所帯を持つといいよ!←このあたりロマ本読者視点(笑)
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「ユリエルとグレン」シリーズの石川さん。
今回は純和風なお話が新鮮ですね。
面作師見習いの太良と甘楽が、夜ごと商うのは、束の間別人の姿になれるという妖面。でもその妖面には、人間に戻れず荒魂化してしまう危険性を秘めている。それでも人はそれを求めずにはいられない…。
許嫁を取り戻すため、美人を体験したいため、母の本音を知りたいため、と様々な人が2人の元を訪れますが、どのお話にも共通するのは何とも言えぬ哀しさと全てを吹っ切った後のような清々しさ。
血の繋がらない太良と甘楽の関係も可愛く、続けて読んでいきたくなります! -
話も文体も妙にライトだな?と思ったら、なるほど、カテゴリーは児童文学だったのね。話も登場人物もみんな幼い雰囲気なので、全体的に可愛らしい一冊でした。「裏」のお面は、いくらでもブラックな話を捻出できそうな設定なので、そうなったらなったで読み応えがありそうです(笑)
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ずっと気になってたシリーズ!やっと読めた!妖面だったり天狗が出てきたりするのがすごく好みだったので続きも読みたい!個人的に太良と甘楽の関係性もすきだった〜!太良がすきです