少女不十分 (講談社文庫)

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著者 : 西尾維新
  • 講談社 (2015年11月13日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062932462

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西尾 維新
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少女不十分 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 西尾維新という作家はよく知っているのだけど、なんとなく読まずに今まで来た。

    小学四年生に監禁される、大学生のお話。
    こういう話を読んでいると考えさせられるのだけど、彼女がマトモに成り得なかったのは、やはり彼女の両親に由来するだけである。
    そうして、その異常さを受け止める大学生もまた、普通ではないのだと思う。
    どこまでをフィクションとして読めばいいのか分かりにくい、意地悪な「小説」として読んだ。

    彼女が知られたくなかった「正体」とは何だったのだろう。
    不自由帳に書かれたルールを守る良い子であることが、見破られてはならない「正体」だったのか。
    それとも、自分が受けている様々な傷跡を怪物として見られることが「禁忌」だったのか。

    それは、分からない。

  • 図書館で借りて読みました。西尾さんの本ということで読んだ、というのもありましたが・・・絵が・・・その・・・ねえ?・・・私が借りた表紙は、リコーダーを吹いている(持っている?)赤いランドセル少女が目印のアヤしい絵でした。気になる・・・!これは・・・買うのもあれだが、カウンターに持っていくのも恥ずかしいのでは・・・と思ってしまいましたが、がんばって持って行きましたよカウンター。
    途中ドキドキの展開はページをめくるのが怖いものでしたが、モヤモヤ・・・するかしないかの読後感。

    かと思いきやハッピーエンド、です。

    西尾さんご本人じゃないの?と思わせる描写やべー。
    でも家族モノはだめですね。
    泣けます。うう。

  • この本は大学生の主人公(10年前の作者自身?)が小学生の少女に監禁される話。前置きが長いが、本編に入ってしまえばすぐに読み終わってしまう。最初は理解不能の行動をする頭がおかしい少女だと思っていたが、本を読み進めると少女の行動原理がわかる。結局は少女より主人公の方が異常だったように思える。

  • 内容紹介
    悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。

    内容(「BOOK」データベースより)
    少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。「少女」と「僕」の不十分な無関係。

  • 少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。―西尾維新、原点回帰にして新境地の作品。

  • 多作の作家が10年前の大学時代の7日間を回想した小説。

    大学生が10歳の少女に拉致監禁される。
    異常な出来事と異常なふたり。
    しかしやがて少女の行動の原因が明らかになる

    西尾維新あるあるだけど
    とにかく前半がだらだらだらだらと長い(笑)
    そこを耐え、話が動きだしてからは一気に読め
    引き込まれる。
    なかなか苦難の1冊です

  • チビ1号、市立図書館にて

  • ただひたすら冗長な文章が続く退屈な話、という印象しかありません。

    本作を書くのに10年かかったとありますが、それは納得。ネームバリューの無い作家がこんなのを書いたら、編集者は原稿用紙数枚読んだだけでゴミ箱行きでしょうから。

    このような水増し文章作品だったら、高校の同級生が書いた話の途中でデーモン小暮の年齢やガンダムの話が突然意味も無く舞い込んでくる読書感想文の方が数倍面白かったです。

    スゴく評価が高くてまわりくどい文章が特徴のようですが、私にはただ密度のうっすい作品でしかなく、これに600円超も払ったのは失敗だったなぁ、と思うだけでした。

  • どこにでもいるありきたりでかわいそうな少女とどこにでもいる優柔不断な作家志望の大学生。
    そんな、二人の七日間のお話。

    十年後、無事作家デビューした「僕」が当時を思い返し起こった「事件」を綴っていくという体で進みます。

    化物語や戯言シリーズ等のお話を期待している方には向いてません。

    冒頭に書いた二人の奇妙な共同?同居?居候生活とそこに至るまでの経緯を淡々と語っているだけ。 それでも引き込まれるのはやはり西尾節。回りくどく冗長な文章に引き込まれます。

  • 女児と男子大学生の誘拐・監禁譚という、なんとも時事に即したイマドキな話題だが、「女子小学生に男子大学生が誘拐・監禁される」という点で少し特殊であり、気を惹く大きな点だった。まあそんな話、普通ではないし、そのプロット自体に無理があるので、その無理をどう納得させてくれるのだろうかという期待を込めて読んだ。結論から言うとそれは大きな期待はずれだったし、結局かなり強引に物語が進行していて、その筋立てそのものに対しては楽単の度合いがかなり大きかったけれど、小説としてはそこそこ楽しめた。

    この話は現在作家である主人公が、学生時代に遭遇した事件について回想して語るというもので、そのうえその「作家」というのは序盤で明言こそしないものの、おそらく「西尾維新」本人らしい語られ方をする。月産原稿用紙1000枚だとか。いかにもノンフィクションであるかのように書かれるが、まあどう考えても実話であるはずもないし、つまりそこらへんの諸々がおおむね《嘘》なのである。

    そしてまた作中において自己言及的に「小説の必要条件は嘘をつくことではなく、物語をつくることである」などといった旨の記述があり、つまりこの小説は序盤においては「小説」ではなく単なる「嘘」にすぎない。しかし月産原稿用紙1000枚だとかいうのはおそらく西尾維新にとっての事実だろうし、そういった「事実」と「嘘」を故意に曖昧にして書いてあることも分かる。ところが、話が結末に向かうにつれてどんどん話の「物語らしさ」が強くなっていく。ドラマチックになっていく。いつの間にか「嘘」が「物語」になり、「小説」になっていく。そういう構造をもった小説なのである。

    だから結末、あの都合のよすぎる結末も"そういうものとして"書かれている。実話らしからぬ、物語らしい物語、あまりに陳腐すぎて笑ってしまうほどの「物語」としてのエピローグこそがこの構造のキモなのだろう。

    そうそう、それからこの話は「女子小学生に男子大学生が誘拐・監禁される」というプロットと同時に「男子大学生が小説家として必要な、(嘘をつくのではなく)物語をつくることができるようになる」というプロットも抱えており、それがいい感じにうまくハマったクライマックスはわりと好きだった。
    それもまた「いかにも」すぎて、「物語らしさ」を補強する要因の一つだったのだけど。

    ……という好意的な解釈をしたけど、もっと文章上手に書いてくれー。
    推敲してるのかコレ? とか勘ぐってしまった。

  • 久しぶりに本読めた。

    作者が10年前に出会った少女の話。作者が作家になることを決定づけた、ある異常性を抱えた少女との交流の話。
    …では、ない。

    西尾維新の作品を最近集中的に読んできたけど、どうも肌に合わないらしい。冗長ともとれるような文体が西尾維新の文章の特徴だと思うけど、それが自分には合わない。作品の良し悪しではなく、好みとして。
    ただ、西尾維新原作の漫画はとても好きなので、状況の描写が文章ではなく絵になれば好みの作家さんということなのだよなあ。

  • 西尾維新さんで2作目に読んだ本。文章がやはり慣れなくて読みにくかったけど、内容は面白かった。大学生が小学4年生の少女に監禁されるというとても非日常的な話。少女の読めない行動にはちゃんと原因があったことに安心した。

  • 悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。

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少女不十分 (講談社文庫)の作品紹介

悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。

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